前説
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衝撃的なものに出くわすと、思わず反応が「ま!?」みたいになってしまうことってある。
こういう場合、よく語彙力が追いつかない、みたいな言い方をするわけだけど、むしろ感覚的としては衝撃のあまり、語彙力だけが暴走した感じに近いのだと思う。
というよりも、感情という名のローラースケートに語彙力が乗っかって、自分の意志を無視して疾走している感じ、とでも言えばいいだろうか。
何が言いたいかよくわかんないけど、ツアーなり新譜なりの発表で、毎回、語彙力を暴走させてくるバンドを紹介したい。
本編
BUMP OF CHICKEN
枯渇したとしてもそれがむしろデフォルト。
このご時勢にそんなバンドって珍しいと思うけれど、BUMP OF CHICKENはわりとそういうバンドである。
なので、具体的な告知をするたびに、毎回語彙力が加速してしまうのだ。
一期一会という言葉がこんなにも似合う、メジャーな人気を誇るバンドもそうはいないと思う。
だからこそ、毎回出会ったときの衝撃が凄いわけだけども。
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スピッツ
スピッツは未だに新曲を聴くときの気合いの入り方がちょっと違う。
それだけ、自分にとってスピッツの楽曲は特別だからだ。
だからこそ、スピッツの新曲リリースの告知は毎回ドキドキさせられる。
言葉選びひとつとっても、未だにドキドキさせれるからこそ、毎回、新曲の発表を聴くたびに一時的に語彙力を加速させることになるのだ。
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UNISON SQUARE GARDEN
UNISON SQUARE GARDENの場合、告知のタイミングというよりも新曲を聴いているタイミングで、語彙力を加速させる場面と出会う。
というのも、毎回必ず楽曲のどこかに「なんじゃこりゃあ」という要素を放り込むからだ。
「世界はファンシー」なんてその最たる楽曲のひとつではないだろうか。
未だに「ハッピー」の部分は、色んな意味で理解が追いついていないし。
いや、マジで、このバンドは意味のわからないレベルで想像を超えてくるから、いくら語彙力を揃えても霧散することになるのだ。
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パスピエ
ユニゾンとはまったくベクトルが違うけれど、パスピエもまた毎回自分の想像を超える楽曲を生み出すバンドである。
ユニゾンの場合、部分での破壊力が凄いのだとしたら、パスピエは入り口の部分から語彙力を加速させるような技を魅せてくる。
音色ひとつとっても、とんでもないことをしでかしていることがわかるからだ。
去年で言えば、「まだら」を聴いたときが特に語彙力をもっていかれた。
しばらく、自分の語彙力、どっか行った気がするもんなあ。
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フレデリック
音色でドキドキさせるという意味では、フレデリックも忘れてはならない。
再びヒットしている「オドループ」もそうなんだけど、フレデリックってリズムもキレキレなんだけど、そういうワクワクなリズムをこういう音色で演奏するのか!というドキドキがあるのだ。
レトロでありつつ、新しさもある不思議な響き。
そのたびに、自分の語彙力は遥か彼方に疾走する。
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Official髭男dism
Official髭男dismも楽曲を聴くたびに語彙力が暴走するんだけど、Official髭男dismは他のバンドとはまたちょっと違う意味での暴走を感じさせる。
髭男の歌は曲を聴いている途中で語彙力が暴走するというよりは、曲を聴き終えたあとにヤバいものに出会ったことをひしひしと感じて、気がついたら語彙力が疾走しているという感じなのだ。
きっとこれは曲を聴いている最中はぐっと歌の世界に引き込まれていて、語彙を発するとかそういう考えが頭から消えてしまっているからだと思う。
なので、語彙力が暴走していることにすら気が付かないのだ。
で、終わったら、あれ、俺の語彙、どっか行ってしまってる・・・・って感じになるんだと思う。
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King Gnu
逆にKing Gnuは最速で語彙力を暴走させる。
冒頭の歌い出しの一音で語彙力を吹っ飛ばされるのは、このバンドだからこそできる荒業である。
ただ、このバンドが凄いのは音源だけじゃなくて、きっちりライブも凄まじいところ。
これだけ人気になってしまったので、なかなかライブに行けないわけだけども、いつの日か訪れるその日を、今は心待ちにしている次第。
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ELLEGARDEN
活動を再開させるニュースを聞いたとき、マジで語彙力が吹っ飛んだことを今でも覚えている。
これは、きっと多くの人が共感できることじゃないだろうか。
だって、ほとんどの人が内心諦めていただろうから。
期待はしているけれど、どうせないんだろうと思っていたタイミングでのまさかの再活動。
そして、それを踏まえたうえで観たELLEGARDENのライブは、語彙力に周回遅れをとらせるほどに凄まじいものだった。
マジでこの感動は言葉にできんよなあ・・・・・・・と今でも思う。
まとめ
音楽は自分の語彙力をふっとばしてしまう危険性がある。
そういう意味では、とても危険な代物だ。
でも、そういう他のものには代えることができない魅力があるからこそ、音楽てって特定の人にはどこまでも深く刺さるのだと思う。
こういうご時勢になって音楽の向き合い方が変わったことで、人によってはあんがい音楽なんてなくてもなんとかなるかも・・・と思っている人もいるかもしれない。
でも、油断していると危険だ。
そんなときほど、好きなバンドが不意に語彙力をふっとばしてくるからだ。
きっとそれは、こんなご時勢になっても変わらないはずだと、ふとそんなことを思うのである。
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