前説
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フェスに行くと「普通ではない」デフォルメのお客さんって、ちょこちょこいるかと思う。
我らが縄張りである関西の大型フェスにもそういう奴がいるのだ。
おかしなことに、パンダの格好をした人(!?)をフェスの会場で見かけるのである。
よく見ると、そのパンダとはTwitter上で相互フォロワーであることに気づいた。(@fukumenking)
夏も終わりに差し掛かる頃。
そろそろ今年の夏フェスの総括をしたくなるタイミング。
せっかくなので、そのパンダにも癒着しておこうと思い、簡単なインタビューを試みることにした。
この記事では、その模様をお伝えします。
ご覧ください。
本編
インタビュー開始
–今年何本、夏の野外フェスに行きましたか?
パンダ:8本です。カミコベにも行きたかったんですけど、倍率が高すぎて泣きました。
–では、そのフェス名を具体的にお聞かせください。
パンダ:堺ミーティング、京都大作戦[2週]、ジャイガ2day、イート、サマソニ3day、ラッシュボール2day、オトダマ2day、マスコロ2dayですね。
–この夏、一番思い出に残っているフェスは何ですか?
パンダ:一番てなると京都大作戦かなぁ。去年なかった分、帰ってきた感はすごく感じました。今年は二週連続の大作戦だったので、大変なことも多かったです。宇治は盆地なので、7月初旬でも体感温度は8月並みの暑さ。湿度も高くて、本当にしんどかった。おまけに田植え大作戦の日もあり、なかなか過酷でした。ただ過酷な部分も多かったけど、大作戦での10-FEETがめちゃくちゃ最高でした。言葉じゃうまく伝えることができないけど、あの楽しさはあそこでしか味わえないと思う。やっぱり大作戦でみる10-FEETは一味も二味も違うなあって感じました。それとなぜか胴上げされたのがおもしろかった。
–なぜパンダの姿で参戦しているんですか?
パンダ:当時好きだったバンドが解散したのがきっかけです。自分の世界を変えてくれたバンドがいたことを忘れないために、今の姿で行くようになりました。
–そのバンドは誰ですか?
パンダ:DOPING PANDAです。
–いつからパンダの姿で参戦しているんですか?
パンダ:究極の生命体が現れたときです!
–マンウィズってことですか??2011年からということですか??
パンダ:たしか2011年か2012年だったはず。曖昧ですみません。
–パンダの姿で挫けそうになったことはないですか?
パンダ:自分でやると決めたことで挫けそうになったことはないです。
–やっていて良かったことは何ですか?
パンダ:ありがとうや嬉しかったと言ってくれる人がいることですね。感謝したいのはこっちなんですけどね。あと、子供の笑顔が見れることと、待ち合わせの場所の目印で役立てること。
–子どもにされたイタズラとかありますか?
パンダ:ないですね。イタズラされてもそれがコミニケーションだと思うし、どんな子もかわいいです。
–パンダの姿で不便だなーと思ったことはありますか?
パンダ:これはあげたらキリがないんでとにかく不便。
–水分補給はどうされてますか?
パンダ:極力とらないようにしてます。ほんとにヤバイときだけ、こっそりですね笑
–次なる目標は何ですか?
パンダ:全国各地に遊びにいきたいです。
–なるほど。具体的なフェス名がひとつあれば、それをぜひお聞かせください。
パンダ:時期的にも涼しいのと、海辺のフェスで気持ちよさうな宮古島ロックフェスですね
–なるほどです!では最後に、ここで音楽に対する愛をぶちまけてください!
パンダ:殻にこもってた自分を救い出してくれた、殻をやぶるきっかけを作ってくれたのは間違いなく音楽の力でした。たまにライブ行ってなかったら廃人になってたのかなぁって思ったりもします笑 音楽を好きでよかったと思います!
まとめ
音楽愛を表現する形は色々とある。
好きなバンドのグッズをあちこちに身につけるのもその一つだし、好きなバンドマンと似たような髪型にするのもそのひとつだと思う。
そのやり方に、正解はないし、間違いもないと思う。
パンダの着ぐるみを着ている彼は、バンドへの愛をパンダの着ぐるみに託した。
そういうことだと思うのだ。
ただ目立ちたいからとか、チヤホヤされたいからとかではなく(それもあるのかもしれないが)、バンドへの愛が彼にパンダの着ぐるみを着させているのだ。たぶん。
だってさ、頭の中で着ぐるみを着ることを夢想することはできても、それを実行に移し、連続してトライする努力と、消費する体力は並大抵のものではないと思うから。
少なくとも、俺はやりたくない。
でも、そんな困難を根気でやり抜く彼の音楽愛は、きっと本物なのだろうと思う。
そんな彼の音楽愛にリスペクトして、この記事を締めたいと思います。
ではではでは。
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