前説
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前編では主にグッズについての話を聞かせて頂いたのだが、サノさん(@habit_design)はグッズだけではなく、CDジャケットのデザインも多数手掛けられている。
前編記事:バンドのグッズに込められたアイデアをデザイナーに訊いてみた
後編では、そのCDジャケットの話を中心に、色々なことに掘り下げていきたいと思う。
なお、前編を読んでいなくても内容はつかめるかと思うので、好きな方から読んでもらえたら幸いである。
では、どうぞ!
インタビュー開始
ーー今まで、色んなCDジャケットのデザインを手掛けてきたかと思うんですが、一番大変だったのは、どのデザインをされたときですか?
サノ:こちらとこちらですね。
※上のジャケットは、四星球とPANがコラボしたep「包(ポウ)」のもので、下のジャケットはPANが2015年11月にリリースしたシングル「想像だけで素晴らしいんだ」のものである。
(まずは「包」のジャケットデザインについて伺いました)
サノ:PANと四星球の2バンドで、台湾と日本それぞれでライブイベントをするという企画があったんですね。で、PANと四星球が台湾に行くんだったら、台湾に行って理解してもらう曲を作ったほうがいいんじゃないかって話になったらしくて、そこで初めて中国語で歌う曲をオリジナルで作ろうと。PANと四星球のコラボで。(そういう流れの中で振られたお話でしたので)普段、ジャケットを作る流れに比べて、あまりスケジュールのないタイミングで依頼が来て、2週間ぐらいしかなかったんですよ。
ーー普通はどれくらいなんですか?
サノ:普通は2、3ヶ月ぐらい前に依頼が来ますね。一般的には3ヶ月前に依頼が来て、その1ヶ月の間にビジュアルを作っちゃう。で、先にビジュアル先行で宣伝に出します。で、残りの1ヵ月の間に中面とかを全部作っちゃうという流れですね。でも、このジャケットの時は2週間くらいしかなかったので、依頼が来た時点で、来週にはアイデアを出してくれという話になりました。大変だなーと思ったんですけど、PANのジャケットをずっとやってくださっているサノさんだったら感じもわかっているので、ぜひお願いしたいと。(で、スケジュールがかつかつの中、スムーズに制作を進めるためにも)情報を少しでも仕入れなくてはいけないので、曲をくださいとか、どんな風にしたいんですかとか聞いたのですが、収録が難航していて、まだ曲は渡せないが、とりあえずデザインを先に進めて欲しい、と。また、オーダーとしては3つ要素があって、タイトルは「包(ポウ)」にしたい。台湾でも売られるので、台湾に置いても日本に置いても違和感がないものにしたい。最後に、面白いというよりはかっこいいというイメージにしてほしいという、その3つだけでした。
ーーなるほど。
サノ:他に細かなオーダーはなかったので、イラスト案、写真撮影案、グラフィック案、全然違う方向で色々アイデアを出した結果、これになったんですよ。
サノ:二匹の龍は四星球とPANをイメージして、それぞれの龍の鱗が食パン柄とブリーフ柄だったり、ツノがフランスパンだったり法被を着ていたりと2バンドをイメージした龍になっていてファンならすぐそれぞれのバンドを連想できるようにしました。二匹の龍がコラボして生まれたっていうイメージをワンビジュアルで伝えたいなっていうのがあって、じゃあ絡まってる二匹がタイトルになっていれば、それはもうコラボしたことになるだろうっていうので、このアイデアが生まれました。幸い(タイトルが)1文字だったので、考えやすかったんです。二匹の龍を上手く絡ませて「包」という字にならないかなーって色々書いて。あ、これだったら「包」になるなあって思って、そのアイデアを出したら、メンバーもこれが良い、とスグに決まりました。
ーーおおっ!!
サノ:でも、本当にこれは短期間の間に、色んなパターンを考えてて、撮影案も出したんですけど、もしこれが撮影となると実際すごく大変で。イラストは全部1人で完結できるんですけど撮影となるとロケハンしなきゃいけない、カメラマンさんメイクさんスタイリストさん衣装全部調達しなきゃいけない、それを残り時間でできるのかって考えながらも一応用意してたんですけど、その時は(内心)ヒヤヒヤしましたね。だからイラストになってちょっとホッとしました(笑)。で、デザインを作っている最中に曲も頂けたので、曲を聴きながらこれならいけるって思ったんです。あ、でも、一回だけ訂正があって、最初にこのアイデアを出したときは、龍のタッチだけは、もうちょっとポップな方向だったんですよ。そんなリアルな感じじゃないというか、イラストイラストした可愛らしい感じの龍を書いてたんです。PANと四星球の日本のファンに寄せる感じで、可愛げがあった方がいいんじゃないかと思って描いたんですけど、プロデューサーさんからはもっとかっこよくしてもいいんじゃない?ってなって、じゃあ僕流のかっこいいにしますよってなって、ガラッとタッチを変えてこの龍にしました。
ーーここでいう大変だったポイントっていうのは、主にスケジュール的にってことですか?
サノ:それもありますし、ヒントがほとんどなかったので、(無数にあるアイデアから色々と考えていく必要があったので)けっこう大変でしたね。でも、これを見て気にいってくださったU太さんが、四星球の案件もお願いしようと、(前編で話したグッズとかの話に)なったらしいんですよ。(元々、PANのCDジャケットやグッズのデザインはずっと手掛けていたのですが、それまで四星球のものはなかったので)四星球単独の依頼がきたときは、四星球さんにも認められたんだなっていう実感が湧いて、ものすごく嬉しかったですね。おかげでこのジャケットデザインは両バンドのファンの皆さんからも良い評判をたくさんいただきました。
ーーでは、こちらのジャケットはどういうエピソードか聞かせて頂けますか?
サノ:まず新譜が出ますんでジャケットをお願いしますって依頼をいただきまして。とにかくまず曲を聴いてくださいと言われたんで聴いたんですが、その時の鳥肌がすごくて。あまりにも曲が良すぎて。今まで聴いたPANの曲の中で僕個人として1番良かったんですよ。今までのPANの主な曲と違って<泣き>が入る要素があって。もちろんそういった方向性の曲は過去にもあったのですが、バンド結成20周年のタイミングでのリリースで、20周年を象徴する彼らの想いとか、彼らの苦労を経たから生まれた曲なんだなっていうのを強く感じまして。
ーーふむふむ。
サノ:その1週間後くらいに、アー写を撮影するんでそれも立ち会ってくださいっていう話があったので、その時に一回ワンアクションとして、こんな感じで考えてますというのを一回出そうと思ったんですけど、とにかくその一週間、その曲しかずっと聴かないような生活をして、400回ぐらい聴いたんですよ。この曲のためだけにアイデアをずっと出して、いくつか書き溜めて。
ーーおおおお。
サノ:「想像があれば何でもできる」「その想いを大切に」っていう曲だと感じたので、「想像」をキーワードに性格検査とかで使われるロールシャッハ・テストを(アイデアのベースにしようと)思いついたんです。このロールシャッハ・テストというのは、1枚の紙にインクを垂らして、それを二つ折りに一度閉じたあとに、ぱっと開くんですよ。垂らしたインクが閉じて開いたことで、計算しない左右対称のランダムな絵になるんですけど、そのランダムな絵を見て、あなたはこれが何に見えますかって訊くんですよ。人によってはこれは太陽に見えますとか、羽根に見えますとか、怒った人の顔に見えますとか、ぱっと見た瞬間のリアクションを書き留めて、その人の性格をはかるっていうものなんですけど、(このテストって)その人ごとの想像がたくさんあるなと感じまして。その人にはその人の想像があって、その人ごとの想像を想起させるようなジャケットにしたくてロールシャッハ・テスト風にしようというのが、僕の最初のデザインに対するアイデアだったんですよ。
ーー他にこだわったポイントってありますか?
サノ:自由に想像してもらうとはいえ、見る人にネガティブなイメージはさせたくなくて、必ずポジティブなイメージをしてもらえるようにしようと思いました。PANの曲自体もそういうイメージでしたので。(だから、デザインをぱっと見た時のイメージとして)手のひらに見えたり、(情熱の)炎に見えたり、翼に見えたりしてほしい、ポジティブなイメージに見てほしいなと計算して、水彩で色んな絵を50枚ぐらい書いた結果、この絵がデザインになりました。
ーーなるほどですね。このジャケットが大変だったというのは、その辺りにあるということですか?
サノ:曲のイメージだけで、サノさんのイメージしたデザインを作ってくださいっていう、これ以上にないノーヒントだったところですね。なにより20周年を総括する名曲が生まれたんだったら、こっちも良いジャケットを作らなきゃいけないというプレッシャーがあったので。
ーーふむふむ。
サノ:その年のマスターコロシアムで初めてジャケのデザインを提案したのですが、これを最初に見せたときのプロデューサーさんが「小説の表紙みたい」って言ってくださったんです。PANのジャケでそんなリアクションを初めてもらったので、これは掴んだなと思いました。今までにない新しいPANのイメージを作り出せたんだなと。メンバーにもかなり好意的に受け止められて、これもほぼ一発オーケーだったんです。
ーーすごいですね!
サノ:ただ、毎回、最初にジャケットをSNSで発表するときは、一番緊張しますね。さっきも言ったように、発売の一カ月とか二カ月前から、先にビジュアルだけが発表されるんですよ。メンバーやプロデューサーは良しと思っていても、ファンは違うかもしれない。その反応が本当に怖くて。幸い、僕が見た限り、ファンにも好意的に受け止めてもらえたとは思うんですけどね。たしかこれはSNS発表直後とかにSABOTENのキヨシさんや他のアーティストさんがあのジャケ良い!的なツイートしてくださったのを見て一人で喜んでました。(笑)
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ーージャケット制作は全般的にどんな感じで進めていくことが多いんですか?
サノ:まず、依頼されて曲をもらった時点で、100回以上はずっとそれを聴きますね。
ーー聴いてる間にどんどんアイディアを固める感じですかね?
サノ:そうですね。曲を受け取った時点で、この曲はどういう曲なんですかって言うのを聞いたりするんですけど、それはそれで置いといて、頭を空っぽにして、曲を聴きます。で、ソラで歌えるくらいずっと聴き続けて、改めてそれを分析するというか。歌詞を見てどういう想いを込めているのかとか。自分はファンの立場で、空っぽで聞こうっていうのがどの曲にもありまして。もちろん、作品を表現してこの人たちの音をビジュアルで表現するっていうのが使命なんですけど、結果、それを届ける先はファンなので。ファンとミュージシャンの間の「橋」というか、それに近いポジションでもあると考えているので。一般の人から見たらミュージシャン側にいるんだろうなと思われるかもしれないですけど、必ずしもそうではなく、デザイナーとして客観的な視点も持ちつつ、僕もただのバンドの一ファンとしてファンの気持ちや視点もかなり大事にします。
ーーデザイナーのお仕事というのは、そういうものであると考えているということですか?
サノ:例えば、イラストレーターとしてバンバン売れている人は、たぶん自分のこれぞっていうイラストがあると思うんですよ。その人だけのタッチとか。そのイラストレーターに外から依頼がくる時点で、そのイラストレーターはそのイラストのタッチを描くことを期待されている。だから、そのイラストを描くんですけど、デザイナーに対しては(どんな形かはわからないけれど、とにかく)面白いビジュアルを作ってほしいと(依頼が)くるんですよ。イラストなのか写真なのかグラフィックなのかはミュージシャン本人にも現状ではまだ決まっていないが、なにか面白いビジュアルを作ってほしいっていう、広い範囲のオーダーがくるんですよ。それで、今回の曲はイラストでいこうとか、今回の曲は写真だみたいに、色々なアイデアを出すんですよ。(それがデザイナーの役割で)そこはイラストレーターさんと、僕達デザイナーの違いなのかもと思います。
ーーイラストレーターに憧れたりしますか?
サノ:イラストレーターさんの個性はすごく羨ましいですね。その人のイラストの個性一本でずっとやっているのは、とんでもなくすごいことなんですよ。イラストは特に流行り廃りのスピードが激しいので、それを続けるためには、とんでもない覚悟と努力が必要ですから。ですのでそういう覚悟をもったイラストレーターさんを見ると自分にはないものを感じて、クリエイターとして尊敬しています。自分のウリはあくまでも目をひくアイデアや、デザインの引き出しの多さやバランス感覚であって、まず最初に誰かからの依頼があって、その人の依頼とファンに応えなければならない。デザイナーとしてそういう使命感があります。閃いたデザインに絵が必要な場合でも、自身のタッチよりも「音を視覚で表現するデザイン」を優先するのでアイデアに合ったタッチを毎回変えています。なのでその難しい表現を自身のイラストタッチのみで突き抜けて表現することを強いられるイラストレーターさんの労力はたいへんなものがあると思うので憧れがあります。でも僕はイラストレーターではなくデザイナーという職を選んだからこそ10年以上も尊敬するバンドやミュージシャンの側でデザインを通して音楽のサポートをしてこれたとも感じていて、これからもそうありたいと思う自身のデザイナーという職業に誇りを持っています。
ーー今後の目標や夢はありますか?
サノ:(長い間、毎回ジャケットを担当させて頂いている)PANのCDジャケットで、デザインの賞を取りたいですね。(CDジャケットのデザイン賞というのが世の中にないので)それが何なのかっていうのはないんですけど、PANとずっと一緒にやってこれたからこそ今では多数のバンドのデザインもできているわけですし、とても感謝しているので、少しでもお返ししたいっていう気持ちがあるんですよ。あと、レコードジャケットを作ったことがないので、それも作ってみたいですね。
ーーやっぱり、デザインの面積が大きいと違いますか?
サノ:そうですね。けっこう細かく書き込んだデザインを作っても(CDだと)潰れちゃってだめになったりすることもありますので。
ーーなるほどですね。
サノ:あとまだ独立したての駆け出しの頃、とあるCDジャケのデザインを担当する際に、RADWIMPSを発掘した有名な音楽プロデューサーさんから「CDジャケットのデザインは中の音を想像させ聞いてみたくなるものでなければいけない」という言葉を直接いただき、今でもそれを常に頭においてデザインしているおかげで現在も活動できていることを、いつか直接ご本人に会ってお礼を伝えたいです。
サノ:他には、いつか元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、現The Birthdayのチバユウスケさんと、サンボマスターさんといつか一緒に仕事がしたいですね。
ーーなぜその2バンドなんですか?
サノ:実は、僕の背中を押してくれた2バンドなんですよ。普通にデザイン学校を出て、音楽とは関係ないデザイン会社で働いてました。(そこでは)家電とか文房具のデザインをしていて。で、そんなことをしながらミッシェルのライブに行ってて。いつか音楽のデザインをしたいな、CDジャケットのデザイナーをしてみたいなって漠然とですが思ってたものの、僕は音楽とは違うジャンル(のデザイナー)だし、(音楽は)遠いところにいる存在というか、音楽のジャケットとかやりたいのはやりたいけど、でもこの会社にいたらやれないっていうのはわかってて、だからってそこから飛び出す勇気もなかなかなかったんです。(そんな感じで日々を過ごしていると、ミッシェルが解散することが決まって)ミッシェルの解散ライブが幕張で行われたのを見に行ったんですが、僕はそのライブをみてボロボロと泣いてしまって。音楽のライブでこの時初めて泣いてしまったのですが、(心のどこかで)いつかミッシェルのCDジャケットを手掛けたいなって思っていたのが、一生叶わなくなってしまって。自分が動かないことによって、手が届かなくなって、できなくなってしまったんだっていうのを直に間近で見てしまって。(そこから音楽の仕事をやるためにも)動かなきゃいけないんだっていう気持ちになりまして。とはいえ、会社を辞めるのって僕にとって一大事業で、勇気が必要で。しかもこの頃に結婚したんですよ。結婚したばかりで、そんなすぐやっていけるのかもわからないから僕の中でけっこうズルズルとなってしまって。(そのしばらくしたあと)チバさんが(新たに)始めたThe Birthdayっていうバンドと、10-FEETとサンボマスターが対バンするっていうライブがあって。それにたまたま行ったんです。まだサンボマスターはメジャーで一枚もCDを出していないときくらいで、そのときに初めてサンボマスターのライブをみたんですけど、あまりにも良いライブで、感動して泣いちゃったんですよ。その時の山口さんのMCにもかなり感情を動かされまして、会社をやめて音楽の仕事をする決心がついたんです。その二つのバンドに背中を押されて、(今があるので)いつか、一緒に仕事をやりたいっていうのがありますね。結果的に、辞めて少ししてPANとの出会いがあったので良いタイミングに辞めることができたのかもしれません。
ーー素敵ですね!その夢がいつか実現することを楽しみにしています!
サノ:CDって今後なくなっていくかもしれないし、10年くらいしたらパッケージ自体がなくなるかもしれない。でも、デジタルでもジャケットは表示されますので、(ジャケットのあり方は変わっても)ビジュアルデザインは生き続けると思うんですよ。(だから、デザインの役割がある限りは)戦っていきたいですね。あと、四星球の康雄さんがライブハウスで最近言ってたんですけど、「CDは命を削って作っている。ライブは命そのもの。」だと(仰ってて)。それくらい気持ちを込めて音楽を作っているのだから、僕らもその意志を大事に汲んで、この音を人に届けるために努めていきたいと思います。(ここがCDジャケットを一番こだわる理由で)グッズも大事なんですけど、やっぱり(CDは)想いの込め方が一段違うので、彼らの音をビジュアルで表現することで音楽に関わることは、これからも特に大切にしていきたいですね。
まとめに替えて
前編後編の2回に分けて、音楽関連のデザインを手がけられるサノさんのインタビューを掲載させていただきました。
いまさらここで、何かを総括するのは恐縮でしかないんだけど、インタビューを通じて、一人の音楽ファンとして実感したのは、CDのアートワークには自分が想像する以上の想いが込められているということ。
ミュージシャンの想いを組んだ、そのデザイナーさんのものすごい熱量が、そこに込められているということでした。
だからこそ願わくば、この記事をひとつのきっかけにして、自分の好きな音源のアートワークに、想いを馳せてもらえたら嬉しいなーと思うし、デザインへの関心を持ってもらう一つのきっかけになってもらえたらなーと思います。
CDを購入したとしても、一度音源を取り込んだら、アートワークはなかなか見直さないこのご時世だからこそ、改めて音源を聴きながら、アートワークを見返してもらえたら嬉しいなーなんて。
あなたの音楽ライフが、より豊かなものになることを切に願って。
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