自身が運営するTwitterでは5万を超えるフォロワーを擁し、大型ロックフェスやイベントに参加すればそのステージを満杯にしてしまうDJとしての一面も持つ、ライブキッズあるある中の人。
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Twitterアカウントの一管理人でありながら、自身は『ライブ行きたい』などのイベントを主催して全国各地を回る。参加費を無料にして。
なぜそんなことをするのかと問われると、「好きなバンドのワンマンライブにしか行かないような子たちにもライブハウスに行くことの楽しさを知ってもらいたいからだ」と語る彼。
Twitterアカウントの管理人としても、DJとしてもたくさんの人を集めてきた彼は、3月14日、ついにCDデビューまで果たす。
初の全国流通ミ二・アルバムのタイトルは、ずばり『ライブキッズのための名曲集』。
アルバムリリースに全国ツアーと、今後も意欲的な活動をみせるあるある氏。そんな多忙なあるある氏に、このたびはインタビューをさせてもらいました。
以下、インタビュー
ロッキン「いや~すみません~。僕ごときのためにお時間頂戴しちゃって~。本日は宜しくお願いします~。あ、何、飲みます?」
あるある「いえいえ。こちらこそです。よろしくお願いします。あ、アイスコーヒーお願いします」
あるある氏の過去を掘り下げてみる~なんでそんなことをする人になったのか~
あるある:元々、大学のときに軽音サークルに入ってたんですけど、100人くらいの大学のサークルの中でさえ自分より上手いやつがいて、他のサークルとか合同イベントとかしたらもっと上手いやつっていっぱいいるなーって思って。そんななか、サークルで自分はイベント企画係りだったんですけど、イベント企画とかやってたら、そっちも面白いなあって思って。それなら、演者で頑張るよりも企画とかしていきたいなーって思うようになって
──そこから、イベンター的な立ち回りに興味を持つようになったと?
あるある:これも大学の頃の話なんですけど、サウンドショックっていう、夏休み頃に毎年やっているイベントがあって。去年は感覚ピエロとかBRADIOとかがゲストに出ていたりするんですけど、そのイベント、実は僕が立ち上げたんですね。初年度(2009年)のゲストにはTHE BAWDIESやUNISON SQUARE GARDENとか出てもらって。で、動員はまあまああったんですけど、ほぼ赤字が確定してたんですよ。予算の組み方も大学生だからよくわからないし。ノリでやってるだけだったんで。友達と二人でやって、80万円の赤字ですよ。けど、イベントに出てもらったUNISON SQUARE GARDENが「すごい素敵なイベントですね。(呼んでくれて)ありがとう」って言ってくれて。そんときに、80万円の赤字だったけど、すげえ感動したというか。バンドからすげえ感謝されてっていうのにすげえ感動して。そっから音楽業界で働きたいなーって思うようになって
──そうなんですね。で、卒業後、そのまま業界に向かったんですか?
あるある:それがリーマンショック直後で音楽業界の採用もなくて。一般企業に入りました。飲料業界なんですけどね。で、(元々関西の人間だったんですけど)四国に飛ばされて
──うわあ~大変だ~
あるある:そしたら見に行くライブがないんすよ。土日しかライブがないし。特定の好きなアーティストが来ないし。だから、名前知ってるバンドのライブは全部行こうってなって。で、全部行ってたんですよ。で、行ってみると、(あんまり聴いてなかったバンドだったとしても、やっぱり)音楽ってええなーってなって。イベント企画ってええなーってなって。サラリーマンで安定を選んだけど、音楽で人を喜ばせるのってええなーってなって。仕事で半うつ病みたいになりながら仕事をしてたんですけど、ライブだけが唯一の息抜きというか。そういう状態が続いたなかで、なんかそっち(音楽業界に)行きたいなーって。で、改めて考え直した結果、仕事とかその時いた彼女とかぜーんぶ捨てて、ライブハウスでバイトしよーって思って。で、関西に戻って、ライブハウスでバイトし始めました
──ライブハウスに救われたってことですか?
あるある:そうですね。四国のサラリーマン時代には音楽に救われました。その会社に入ったのも、本当は音楽とかイベントとかに関わりたくて行ったんですよ。イベントに協賛したりとかしたいなーって思って。でも、なかなか、サラリーマンってやりたいことができないし。(そのチャンスを待って)何十年も経つんだったら、バイトしよーって。(多少生活が苦しくても)音楽業界に入った方がええわって。ライブハウスが好きだし、救われたし
──うんうん
あるある:音楽って他の文化に負けてるんじゃないですか?昔ってもっとライブハウスに行きませんでした?(最近の子って)目当てのやつしか行かないなーって。その変化も四国に行ったら思って。四国のライブキッズ友達も、観たいやつしか行かないんですよ。『ああ~それ、おれ、わたし行かへん』みたいな。サラリーマンやってても、ライブに行く人なんてほぼいなかったし。自分が別の業界にいたからこそ、 (周りは)聴いてないなーって。好きなものがなくなっていくのは悲しいなーって。それも、(自分がこういうことをする)根源なのかもしれないですね
あるある氏の今を掘り下げてみる~DJをやるようになって感じたこと~
──DJとかされて全国を回ると、地域ごとの違いとか感じますか?
あるある:やっぱりライブキッズはぜんぜん違いますよ
──どう違うんですか?
あるある:北海道はすげえメジャー志向ですね。インディーバンドを応援しようっていうのがあんまりない。言っていいか知らないですけど
──む。(じゃあ書いとこうーっと)
あるある:それこそ、僕のイベントってインディー応援イベントじゃないですか。メジャーさんの曲をかけて、人を集めて、インディーを応援するっていう思考なんですけど。北海道のときに、フォーリミとマイヘアのツーマンが被ったんですよ。で、先に僕の方を情報解禁してて。死ぬほど動員ある予定やったんですけど、向こうのライブが発表されると、めっちゃキャンセルきて。僕、けっこう絶望しましたね。半分くらいキャンセルなって。まあ、僕が客でもそっちに行くけど。コンテンツとしてはあっちの方が優れてるし。ただ、新たなバンドを知ろうっていうより、売れてるバンドがきたら見ようっていう文化が北海道にはあるんやなって感じたというか
──う~む。じゃあ、その逆、みたいなエピソードはありますか?
あるある:関西は売れてきそうなバンド応援しよう文化がすごい根付いてますよね。ミナホとか見放題とかありますし。バンドが目標とできるものがめっちゃあると思うんですよ。十代白書っていうオーディションであったり。みんな、そういうものを目指してとりあえず頑張る、みたいな。バンドのステップアップがちゃんとあって、努力研鑽できる場所がある。なにより、インディーバンドを応援しよーっていうお客さんが多い気がします
──そうなのかもしれない
あるある:僕のイベントも、最初は僕がコンテンツとなって、オモロイDJとして、インディーバンドみてもらうっていうイベントやったんですけど。ちょっとずつ変わってきてますね。DJ目当てやった人が、僕の呼ぶバンド目当てになるというか。解禁しなくても、あるあるさん、次何呼んでくれるんやろ?みたいな
──解禁される前から期待されてる?
あるある:そうそう。あるあるさんが呼んでくれたら大体良いバンドがくるから、次どんなバンド来るんやろう、とか。で、解禁して知らんバンドだとしても来てくれる。今までは『誰?知らんわー』ってなったらキャンセルとかあったんですけど、今はむしろ、次どんなバンド見せてくれるんやろ?って期待してくれたりしていて。DJ動員からイベント動員に変わってきてるというか
──その変化自体は良いことだと思う?
あるある:もう全然(良いと思う)。自分が客やったらそうじゃないですか。モンバス、次誰くるねん?って思ってチケット取る、みたいな。良いイベントやったら良いバンドがくるやろう、みたいなね。イベントのブランディングができてるということなので。僕は変化に対応していくだけです
──お客さんのノリにも変化は感じますか?
あるある:最初はDJたのしみたい!ってお客さんが多かったかな?それがバンドを楽しもうってなってきたというか。僕の発信の仕方も変えてきてて。最初はあんまりバンドを見てほしいっていうのを出してなかったんですよ。けど、今は(このイベントは)バンドと出会うイベントです、良いと思ったら物販を買ってください、良いと思ったら次はバンドの有料公演をチケット買って行ってください、って、それをガンガンに押し出してるんですよ。押し出す前はあんまり(グッズとか)売れないイベントやったんですよ。無料やしノリで来て楽しんで帰るだけ、みたいなイベントでした。けど、ちょっとずつバンドの物販も売れるようになった。素直な子が来てるイベントやとは思うんで
──素直な子が多い?
あるある:そうですね。まず、ライブキッズあるあるってコンテンツ自体が、ちょっとひねくれてる人とか(しっかりと)音楽聴く人からしたら『なんやこれ、へっ!』って思うじゃないですか。僕もそういうふうに思われるだろなって思いながら作ってるんで。気持ちはわかるんですけど。僕も音楽をめっちゃ聴き込むタイプなんで。でも、フォロワーは『こういうものを面白いな、ハハハ』って笑えるような純粋な子が多い。で、そんな純粋な子がくるから、バンドも好きになってもらいやすい。だから、(自分が良いと思う)インディーバンドをみてもらったときも、そのライブがよかったら好きになってもらえるんとちゃうかなーって思っていて。ライブハウスのことも、ちっちゃな箱で偶然的に出会うイベントも面白いんやなーって思ってもらえるのを目指してます
──それが目的?
あるある:そうです。バンドの沼にハマってもらおうと。ハマったら止めれなくなるじゃないですか。音楽って。だから、若いうちから沼にハマらせてしまおう、みたいな笑
あるある氏の哲学を掘り下げてみる~どうすれば音楽にハマる人が増えるかについて~
──他のインタビューでも、他のコンテンツ(エンタメ)を引き合いに出すときにスマホゲームを出されることが多いですけど、どうしたら音楽がスマホゲームに勝てるか、みたいな考えはありますか?
あるある:うーん。スマホゲームに勝つって意味では、まず、ライブに来てもらう。それが一番大事で。しかも、(ただライブに来てもらうんじゃなくて)良いライブを観てもらう。例えば、友達のライブに誘われて行ってみて、それがクソビミョーやったらもう(ライブハウスに)行かないじゃないですか?ライブハウスが悪い印象で終わってしまう。それじゃあ、ハマらないじゃないですか?だから、すげえ強烈なインパクトを一回与えないとあかんなーって思って
──それはありますね
あるある:スマホゲームの何がいいかって、参入障壁が低いんすよ。お客さんの、「やる」ってことに対して、スマホがあったら、誰でもできるんすよ。タダなんで。手に取って、すぐできるじゃないですか。だから、みんなやるんですよ。テレビもお客さんの参入障壁というか行動障壁が低いんですよ。点けたら映るから見る、だけで。Twitterも簡単じゃないですか?簡単であれば簡単なほど、みんな、やるんですよ。一方、ライブハウスの行動障壁ってかなり高いと思うんですよ。イープラスとかに登録して、予約して、お金払ってチケット買って。そこから、ライブハウスってどんなところかわからんけど行ってみて。システムもわからんくて。『えードリンク代とられるの?』みたいな。そういう壁が多すぎる。選択を取るにいたるまでの壁が多すぎるんですよ。色んなコンテンツがあって。楽しいコンテンツがいっぱいあるなかで、わざわざ(ライブハウスに)来ないって状態になっている
──うんうん
あるある:まあ、ライブハウスが高いっていうより、他が低くなりすぎているっていうのはあると思うんですよ。スマホとかYoutubeとか。すぐ見れるんで。昔はネット見るのもデータ容量とか通信料とかかかって高かったけど、今は定額制になったりしてて。そういう流れのなかで、相対的にライブの壁が高くなってるのは感じますね
──ふむ
あるある:ライブって一回来たらハマりません?絶対に味わえない感覚じゃないですか?だから、僕は一回目の入り口を作りたい。それでスマホをやっつけれるかわかんないですけど、とりあえず、反撃ののろしは上がっているんじゃないですか?その試みのひとつとして、無料イベントがある、というか。リビジョンの洗脳会とかもそうですし。僕が反撃の一発目を与えて、音楽業界みんなでね、こうやったら人が入るっていうのが広まったら、もっと人は増えていくんじゃないかなっていう
──音楽がスマホゲームに対抗するには、まず、人を増やすのが作戦のひとつということですね
あるある:そうです。そもそも、反撃するためにやるべきことって三つあるなーって思ってて。まず、①お客さんを増やさないとダメなんですよ。人口。で、次にするべきは②良いバンドを増やす。コンテンツ。で、最後に③優秀な人材を音楽業界に増やさないとダメなんですよ。音楽業界って音楽が好きなだけの人が多いんで。僕は人材業界の仕事もしているんですね。で、人材業界の仕事をしていたら、高学歴の子と喋る機会もあったりするんですけど、音楽業界を目指すような子なんてほっとんどいないんですよ。100人喋って一人いるかいないかのレベル。優秀な人材は、ほとんど他業界に取られてるんですよ。。そりゃあ、スマホなんかのIT業界に流れていったやつが賢いことを考えて、そっちにお客さんを取られるに決まってるやん、って僕は思ってしまう。だからもっと優秀な人材というか、色んな工夫とか新しいことができる人材とかいないと、ダメなんじゃないかなーと思って。さっきの入り口っていうのは、僕がやる一個の手段。本当は三つの軸に基づいて色々とやっていかんとなーとは思います
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あるある氏の今後を掘り下げてみる~CDリリースについて~
──ところで、CDはなんで出すことにしたんですか?
あるある:まあ、あれはテレビ企画なんでね。ただ、さっきの話にも繋がりますけど、業界を目指す子とかのメリットになるようなことをするにはどうしたらいいかなってなったときに、じゃあCDを出すのはどうかってなって。この番組ってYoutubeにもインデックスが残るんで。だから、そういう裏側を見せつつなら、CD作るのアリだなってなって
──なるほど
あるある:じゃあCD作るってなったら何がいいだろうってなったときに、DJでかける曲がいいなーって。だから、オリジナル曲を入れつつ、みんなが知っている曲にしようって。だって、DJで盛り上がる曲なにかなーってなったら知ってる曲じゃないですか?それこそ、DJの繋ぎなんてどうでもいいんですよ。いや、DJイベントに行き慣れている人は、繋ぎであったり、テクとかが気になるんですけど、DJに行き慣れていない僕のお客さんは、流行ってる曲とか知っている曲とかが一番盛り上がるんで、だから、みんな知っている曲をカバーしようって。僕のイベントはあくまでライブハウスの入り口のひとつなんで。あとは有名曲をカバーしてもらうことで、その原曲のファンが聞いてくれたりとか、そういう間口の広がりもあるかなーって想いはあります
──さっき仰られてたその番組では、どんな話をするんですか?
あるある:最初に企画から始まりますね。カバーアルバムを出そうっていう発想のところがあり、じゃあアルバムを出すにはどうしたらいいのか、許諾をとらなあかんとか、レコーディングをどのバンドに頼もうとか、実際に頼むシーンがあったりとか、レコーディングシーンがあったりとか。レコーディングスタジオでこれなんですか、ってなったりとか。このマイクなんですか?とか、この部屋なんですか?とか。そういうのが見れる。それこそ、許諾を取る回で言ったら、音楽出版社に許可取りにいくんですよ。リビジョンの「セックスオンザビーチ、カバーしたいです」って申請書を書いて。こうやったら許諾とれますよーっていう説明の回があったり。CDプレスの工場行って工場見学したりとか。ラジオ局にも行きましたし。ラジオ局にCDを持っていくのってこういうのですよーとか。あとはMV撮影とかもしましたし。で、この後、インストアイベントやるんですけど、インストアイベントを撮影してそれで最終回。CD制作をして発売して売るまでっていう一連の流れ
──これをみたらある程度、制作の裏側がわかると
あるある:ざっくりとは知れるかなーと
──ふむふむ。じゃあ、CD制作自体でなんかエピソードってあります?
あるある:うーん。まあ、ぶっちゃけ僕あんまりなんもしてないんで
──wwwwww 確かに頑張るのはバンド側ですもんね
あるある:ただ、あたなたちなら大丈夫でしょ、って任せてるバンドもいれば、ドラムパターンをバチバチに指定した曲もある。イントロはこうしてほしいとか。あと、オリジナル曲に関してはけっこう言いましたね。ちゃんとミーティングというか、話し合いとかちゃんとして
──ディレクター的な?
あるある:プロデューサーっすかね?でも、メロとか歌詞はざっくりは言いましたけど、ヒジカタくんが全部作ってくれて、僕のイメージを超えてくれました。僕はライブキッズのノリ方って、ドラムが全てやと思うんで、ドラムはめっちゃ言いましたけど。ドラム以外はそこまで言ってないですね。あと歌詞かな。こういう単語を入れてほしいとか。サビの頭にサークルモッシュ入れてほしいとか。回れ、回れ、サークルモッシュっていうサビなんですけど。それは入れてほしいとかくらいの注文で。それで、ヒジカタくんが形にしてくれて。すごくありがたいなーと。ほんと彼は才能ありますよ
*ちなみに話に上がってたMVがこちら
あるある氏の今後を掘り下げてみる~ネットでの振る舞いについて~
──ほんと、あるあるさんって色々考えられてますよね
あるある:ちゃんとずっと考えてるんで。目的も持ってやってるんで。だから、別にディスられても、そんなに傷つかないですし。慣れてるんで
──ネットだとどうしても言葉が軽くなったりしますもんね
あるある:ネットって、誰でも何でも発信できるじゃないですか?で、普段言えないことを言える場所って扱いになってたりする。けど、それで傷ついている人もいるし。言うんやったら、自分もその矛先が向く覚悟をもってやれよ、とは思います。それこそ、リビジョンなんていっぱいディスってるじゃないですか?でも、それってディスられる覚悟をもってディスってるじゃないですか?それならやってもいいと思うんですよ。他にも(BASEMENT-TIMESでライターをされている)石左だってその覚悟はあるんですよ。自分が叩かれても自分が良いって思う音楽は勧めたいとかね。そういうところは尊敬してますよ
──ちゃんと哲学を持ってて、その覚悟があれば良いと
あるある:そうそう
──哲学持ってる人って、バンドであれ何であれ強いですもんね
あるある氏の未来を掘り下げてみる~DJとかツアーの話~
──今後の展望とかありますか?
あるある:今から春ツアーやりますけど、その次のツアーはライブハウスに人が来ない時期にやりたいなーって。夏とか
──夏はフェスシーズンですもんね
あるある:ですね。フェスシーズンの裏側にライブハウスでやることに意味があるかなーって。業界で必要とされるイベントにならないと意味がないなーと思っていて
──うんうん
あるある:それこそ、ほんまは1月にしたいんですけどね。1月はライブハウスが閑散期なんで。まあ、なかなか難しい
──難しいんですか?
あるある:バンドが1月に製作期間に入ってることが多いんで。断られやすいんですよ。あと、お客さんも1月はテストがあったりして来ないんで。まあ、春休みシーズン、夏休みシーズンにやろうっていう感じですかね
──ちゃんと考えられてるんですね
あるある:そこはもう、ライブキッズのことをちゃんと考えて
──今回のツアーに関しては?
あるある:春ツアーはみんなが来たくなるコンテンツを考えるだけです。来たくなかったら来なくていいし。ただ良いバンドには出会えると思うんで。ちゃんとバンドも散らしているんで。あれもあえて(ジャンルを)めちゃめちゃにしてて。一個刺さればいいんですよ。逆に言うと、一個も刺さらない状態は避けたくて。ひとつ、バンドが刺さればいいっていう状況を作るには、ジャンルを散らした方がいいんですよ。大人しい音楽が聴きたい人もいるじゃないですか?そういう人にはそういうバンドを入れてるんで、ぜひ刺さってもらったらいいですし。一個でも楽しかったら今日、楽しかったなって思って帰ってもらえると思うんですよ。そのうえで、僕のDJが楽しかったの底上げになったらいいなって。流行ってるバンドの曲がかかるんで、ちょっとは楽しいじゃないですか。あくまで、ライブハウスって楽しいなって思ってもらうためのイベントなんで。そう思ってもらえたら、それが嬉しいなって
──ソールドもしてきてますしね
あるある:でも、あれね、キャンセルめっちゃくるんですよ。だから、残りわずかって書いてるやつも実は全部すでにキャパを超えてるんですよね。でも、別にお客さんのキャンセルとかいいんですよ。それはこっちがどうにかする話で。キャンセルするならすればいいし。僕はみんなが来たくなるイベントをするだけなんで
──去るものは追わないって感じですね
あるある:そうですね。僕なんて嫌いになったらなったでいいじゃないですか。僕のこと、最初は好きやったけど今は嫌いになってる人、めっちゃいるんですよ。でも、それって音楽が好きになってきた証拠だと思うんです。ライブ通になってきた証拠。通になってきた人ほど僕のことムカつくと思うんで。でも、それでいいんですよ。その時点で(音楽という名の)沼にハマってると思うんですよ。ライブハウス通になったから嫌いになったというだけで。あるある卒業。いいじゃないですか?
──それこそが、あるあるさんの目標ってことですもんね
あるある:そうですね。僕は入り口なんで。僕を卒業してくれたらいいんです。僕のイベント来なくてもライブ行くでしょ?ってことです
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