前説
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どんなバンドだって長く続けていたら、良くないタイミングというのは訪れる。
ここでいう「良くないタイミング」というのは、色んなことが言えるだろうが、バンドの活動において厳しい局面、というふうに言い換えてもらえたらと思う。
別にこの記事ではその「良くないタイミング」そのものについて書くつもりはない。
なので、ここの部分は読み手が勝手に補ってもらえたらと思う。
この記事で言いたいのはそこではなくて、良くないタイミングがきたときこそ、そのバンドのあり方がよくわかるよねーということ。
良くないタイミングが訪れたときこそ、そのバンドがどういう行動を示すのかにそのバンドの本質が見えるよなーという話。
本編
BUMP OF CHICKENの話
BUMP OF CHICKENもまた、そういう局面を迎えることになったバンドだった。
起こったエピソードの良し悪しは置いといて、今後の活動に大きな影響を与える重要な局面を迎えたことは確かだった。
次、どういう行動を起こすのか。
バンド側にはきっと色んな選択があったはずだろうし、決断をだすまでに相当苦悩したはずである。
自分たちのようなファンの立場からは想像ができないような厳しい選択に迫られたのだと思う。
ただ、結果として、BUMP OF CHICKENは進み続けるという選択を選んだ。
「続きを選ぶ恐怖」だってきっとあるはずの中で、精力的に続きを選ぶ決断をしたのだった。
嬉しいとかそういうのとは、また違って、一連の流れに対して、こういう処罰を課すかわりにこういう約束をする、というところに自分はすごくBUMP OF CHICKENらしさを感じた。
新曲のレコーディングひとつとっても、メンバーによって生じた穴は他のメンバーで埋めるという意志を感じて、それがとてもBUMP OF CHICKENらしさを感じさせてくれたのだった。
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BUMP OF CHICKENというバンドの良さ
思えば「そこ」がBUMP OF CHICKENの良さだったんだなーと痛感した。
BUMP OF CHICKENって、同世代のバンドと比較しても、圧倒的にこの「4人」でいることにこだわったバンドだった。
少なくとも、意図的に(楽曲やライブにおいての)コラボを行ったり、個々でソロ活動を行うことをほとんどしないバンドだった。
その気になれば、いくらでも活動の幅を広げることができる立場と人脈を持ちながら、BUMP OF CHICKENはどこまでもBUMP OF CHICKENの枠を超えていこうとはしなかった。
BUMP OF CHICKENという活動を、そしてメンバー4人がこの4人で活動をすることを、とても大切にしているバンドだった。
そのように思うのだ。
そして、一連の流れにおいても、メンバーたちでつなぎとめることを大切にしているように思ったし、BUMP OF CHICKENができる誠実さというものをBUMP OF CHICKENのメンバーで構築しているように感じたのである。
それまで死ぬほどマイペースに活動していたバンドが、今は精力的に活動をすることを示している。
その示し方、行動のあり方ふくめて、BUMP OF CHICKENらしさを感じたのだし、その「らしさ」こそがBUMP OF CHICKENを好きな理由と直結していたからこそ、なんとなくぐっとくるものがあったのである。
これから先、BUMP OF CHICKENの未来がどうなるのか、まだ断定できないこともある。
それでも、BUMP OF CHICKENはBUMP OF CHICKENらしい形で、ファンに対して自分たちのできることを示すんだろうなーと思うし、そういう意味において、やっぱりこのバンドは信用できるバンドなんだよなーと思うわけである。
よくわからん話になったけども・・・まとめにかえて・・・
今年発表された「アカシア」「Gravity」ともに、近年のBUMP OF CHICKENの楽曲の中でも群を抜いてよかったと思う。
少なくとも、自分はこの2曲がすごく気に入っていて、今でもヘビロテで聴いている。
長いキャリアの中、色んな理由でBUMP OF CHICKENを聴かなくなった人はいると思う。
だいたい聴かなくなった理由をきくと「変わってしまったから」と答える。
それは作風の話でもいえるし、もっと違った話にも言えることなのかもしれない。
でも、それでもBUMP OF CHICKENには変わらないものがある。
その変わらなさみたいなものが「アカシア」と「Gravity」には、詰め込まれていた気がして、自分の中ですごくお気に入りなのである。
そういう諸々を含めて、BUMP OF CHICKENの「これから」に期待したいなーという、そういう話。
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