前説
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たまたま昨日この歌を聴いていた。
寿司くんのアニメにも“サブカル女子”って出てくるけれど、そもそもサブカルってなんだろう。
もっと言えば、メインカルチャーって何だろう。
そのことに対する雑記を残してみたい。
本編
90年代、あるいは00年代は音楽において、ある程度はメインとサブのカルチャーが別れていた。
雑に言ってしまえば、テレビで鳴っている音楽や、テレビで積極的にパーフォマンスを披露している音楽=メインで、そうじゃない音楽はサブカルという位置づけになることが多かった。
まあ、パンクロックやメタルを指差してサブカルという物言いするのは、ちょっと違うのかもしれないが、メインカルチャーの対比としてのサブカルとして考えるならば、パンクやメタルである種のサブカルだと思うのだ。
まあ、わりとバンド界隈の文脈だとインディーズを愛好している人や、小さなライブハウスに入り浸っているバンド好きを指差して“サブカル女子(男子)”と形容することが多い気がするが、結局のところ、そのコミュニティーにおけるメインとは違うものを愛好していることを指摘して、“サブカル好き”というハンコを押しているのかなーと思ったりする。
もちろん、今となっては“サブカル”というのはカルチャーを指差したものというよりも、ある種のファッションジャンルを指差した用語になっているところもあるが。
寿司くんのこのアニメや、キュウソの「サブカル女子」は、まさしくサブカルのそういう部分を切り取った作品であるわけで。
にしても、今ってどういうファッションを指差して“サブカル”と定義するのかは気になるところ。
今って、上記に挙げた作品と同じ“サブカル感”をみんな擁しているのだろうか。
それとも、古いと切り捨てられるのだろうか。
まあ、ライブハウス的な文脈でいえば、こういう服装をしている人は、インディーズのライブよりも、わりとメジャーになってきたバンドのファンに多い気がするし。
ということは、バンド界隈的に言えば、ああいうファッショは“サブ”ではなく、むしろ“メイン”側なのではないだろうか。
つまり、サブカル女子ではなく、メイカル女子。
メルカリみたいな名前だし、若干のカリメロみたいにも聞こえる気もする。
カリメロみたいな髪型のバンドマン、たまにいるよね・・・・
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閑話休題。
こういうことをぼんやりと考えていると、じゃあメインカルチャーはどこに行ったんだろう、という話がある。
先ほども述べたように、昔はテレビに流れている音楽=メインカルチャーだった。
でも、今テレビに出ているアーティストの音楽をみんな知っているかといえば、すごく怪しいところだろう。
欅坂46、乃木坂46、日向坂46が今年の紅白に出るが、彼女たちの音楽を大半の音楽好きが知っているかといえば、怪しいところだと思う。
あるいは嵐や関ジャニ∞だって、メンバーのことや代表曲は知っているとしても、今年リリースした歌をきちんと知っている人は必ずしも多くないと思う。
つまり、テレビに出ていたり、テレビでは頻繁に流れていたとしても=メインカルチャーにはなり得なくなってしまったということである。
ビルボードのチャート的にいえば、あいみょん、ヒゲダン、King Gnu辺りが圧倒的な“メイン”となるわけだが、ライトな音楽好きにおいて、彼ら彼女らの音楽作品の認知が必ずしも高いかどうかは定かではない。
どちらかといえば、今はクラスタごとにメインとサブが設定されているという印象が強い。
スポーツのように大きな物語があって、ある程度はみんな同じものを観て共有している、という状態なのではなく、それぞれが島宇宙的にカルチャー観を作り上げ、その中で、各々がメインとサブを作り上げているのかなーと感じる。
だからこそ、欅坂46がメインカルチャーの世界線もあるけれど、ヒゲダンがメインカルチャーの世界線もあるというか。
あるいは、BUMPがメインカルチャーの世界線もあるし、逆にいえば、3組ともメインから除外されているカルチャーの世界線もあるというか。
なんだかヒゲダンの某曲みたいな話になってしまったが、要は全員が共有できるカルチャーが限りなく減ってきたということだ。
まーでも、YouTubeの指標を借りるならば、1億再生を超えたら、わりと大多数に届いたという感じになるのかなーというのが、個人的な感覚としてはあったりする。
まあ、自分は今まで4つの会社に勤務していて、どの会社でもみんなわりとインディーズを認知していた。
そういう人が多い、そういう職場ばかりで働いてきたので、本当の意味で音楽に興味がない人の感覚があまり届かない位置で、生きてきたりはしたんだけどね。
まとめ
まあ、皆さんも改めてメインカルチャーの音楽とは、そしてサブカルとは何なのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか?
その人の音楽観が見えてきて面白いかもです。
では、今回はこの辺で。ではではでは。
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