前説

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2020年はどんなバンドのシーンになるのか。

すごくざっくりと自分のイメージを書いていきたいと思う。

本編

さて、その前に2019年の話。

バンドに限って言えば、今年は間違いなくKing Gnuとヒゲダンの年であった。

当然好き嫌いはあるだろうが、この二つのバンドが大きくブレイクしたことは確かだと思う。

多くのライトな音楽リスナーでも、その名前や代表曲は認知していることは間違いないだろう。

なぜ、この二組は大きく人気になったのだろうか?

そういえば、自分のブログが始まったのは2015年からなんだけど、以降のロキノンに距離の近いアーティストにおける国民的ヒット曲といえば、星野源の「恋」とか、RADWIMPS「前前前世」、米津玄師「Lemon」やあいみょん「マリーゴールド」、あるいはSuchmosの「STAY TUNE」、WANIMAの「ともに」といった感じだった。

もちろん、ロキノンの言葉の解釈や、音楽シーンの光の当て方で、ここのラインナップはもうちょい変わるだろうけれど、上記楽曲が大きな知名度を持っていることは確かだと思う。

こうみると、あいみょん「マリーゴールド」を唯一の例外として、他楽曲はタイアップソングになっていることがわかる。

特にドラマや映画の主題歌の場合、提供元がそもそもコンテンツとしての力が強く、相乗効果としてその作品の知名度を大きくあげたケースが目立つ。

思えば、「白日」や「Pretender」もタイアップソングであった。

そのドラマなり映画なりの人気がどれほどのものかはあんまりイメージできていなんだけど、タイアップソングだったためにたくさん認知されるようになったこと、またタイアップと合間って様々なメディアで取り上げられやすくなったことは、曲が大衆的な人気になったうえで重要なポイントのように思われる。

やはり、大衆に音楽を届けるうえでテレビというチャンネルは大きな切り口となっている。

そのため、テレビで自分の音楽が定期的にかかる仕組みが作れることは、重要なポイントだし、2020年のヒットソングを考えるうえでも、誰がキラーコンテンツのタイアップを手がけるか、という視点は大きなポイントとなるように感じる。

まあ、来年はオリンピックの年だったり、嵐の活動ラストイヤーということもあるので、音楽まわりのテレビメディアのあり方は例年と違ったものになる気はするけれど、まあそれはそれとしてわきにおいておきたいと思う。

そもそも、あいみょんのブレイクにより、必ずしもテレビコンテンツとタッグを組まないとバズるのは難しい、という常識が粉砕したという話もある。

テレビだと露出がコントロールできないが、インターネット(あるいはSNS)ならそれが可能なので、その点を極限まで活かしてバズったアーティストだっていくらでもいるし。

岡崎体育やヤバTなんかはその代表例だろう。

インターネット界隈でバズる→テレビで取り上げられる、の流れで、知名度をあげたバンドなんていくらでもいるわけだ。

まあ、よくある結論ではあるが、ひとつのメディアややり方に固執するのではなく、様々な場所やメディアをクロスオーバーさせていき、音楽だけでは完結させないストーリーを作り上げる、アーティストが強いのだろうなーという話である。

そして、ここぞのタイアップで、そのアーティストの代表曲になりそうなキラーチューンを、満を辞してリリースすることができるアーティストが圧倒的な栄冠を掴むんだろうなーということ。

まあ、これは音楽に限らず、お笑いやスポーツでも言えることではあると思うが。

先日、下記のような記事を書いた。

関連記事:2020年にブレイクしそうなバンドたち

これって結局どういうことかといえば、この人たちは、平均的に良い音楽を作るとか、良いライブをするとかという以上の期待がある。

どちらかといえば、彼らはここぞというチャンスのときに、圧倒的な“返し”ができるんだろうなーと思い、そこが圧倒的なブレイクするんだろうなーな理由に繋がっているのだ。

なんというか、運が巡って周りがお膳立てした場所で、その周りの期待を超える“返し”をする(できる)。

そういうバンドが、2020年、圧倒的なブレイクを果たすんだろうなーという話である。

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閑話休題

話は大きく変わるが、個人的な、バンドが売れるかどうかの最大のポイントはティーン以外にも好かれるかどうか?にあると思う。

ティーン以外という言い方がまずいなら、他の界隈という言い方もできるわけだけど、こと音楽シーンに限っては、いわゆる年配層に好意的に受け入られるバンドかどうかが、最大の売れるかどうかポイントになっていると思う。

King Gnuとヒゲダンがあそこまで売れた最大の理由は、年配層から歓迎されたからだ。

ワンマンライブに行けば、若い子だけじゃなくて、年配の方もたくさんいるな〜と感じるようなバンドは売れる。(というか、売れている)

サカナクションや米津玄師なんかでも感じるし、10-FEETなんかでも同じことが言えると思うが、若者“だけ”じゃなくて若者“もいる”って感じのバンドは間違いなく売れている。

逆に言えば、若い子にしか見向きされないバンドは、一時期的なブームが終われば、どうしても集客的には下がっていく可能性が高い。(まあ、年配しかいないバンドでも同じことが言えるんだけどね)

言ってしまえば、ファン層の流動感があるバンドほど強いというのがあるのだ。

これを達成させるためには、微妙に少しずつ音楽性を変化させたり、キャラクター的な立ち位置をそういう層にも好意的に迎えられるものにしたりすることが大切なのかなーなんて思ったりする。

んで、そういう変化がきっちりと、好意的なファンの流動性と繋がっているかがポイントだと思うのだ。

なーんて、ここまで書くとマーケティング臭くなるけれど、理屈的であれ感性的であれ、こういう“変化”に敏感であれるかどうかは大きいと思う。

まあ、音楽なんだからやりたいことをやる、というのが前提であるんだけど、そのやりたいことと、ファンが求めるものをある程度重ねることは大事だし、それプラス時代の空気も読みながらグレードアップすることが重要なのかなーなんて思うのだ。

あと、細かく言えば、ファンとの関係性の築き方を意識できているバンドが強いとか、M-1のネタでも見えたようにある種の“肯定する姿勢”を大事にする歌が伸びやすいとか、テクニック的に感じるものもいくつかはあるんだけど、この記事ではそこには触れず、この記事を締めたいと思う。

まとめ

というわけで、タイトルに関することはまったく話せてない気がするんだけど、来年のバンドシーンもまだまだ楽しみということである。

サブスク解禁のアーティストが増えたことも合間って、来年は例年とはまた違う空気になりそうな気がする。

なんにせよ、いろんなアーティストが出てきて、ワクワクするシーンになればいいよなーと思うかぎりである。

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