前説

[ad]

すごく偏見ではあるんだけど、バンドマンのボーカルのあざとさを感じることがある。

いや、別にあざといから悪いというわけではないし、別にあざとい=嫌い、というわけでもない。

ただ、なんとなくそう感じてしまうというただそれだけの話。

というわけで、この記事ではな〜んとなくボーカルにある種のあざとさを感じるバンドをご紹介したい。

本編

sumika

sumikaには良い意味で「あざとさ」を感じる。

というか、相手のツボを熟知していて、しっかりそのツボを押してくるようなしたたかさがある。

清純っぽいし、清純的な楽曲を歌うけれど、どエロな歌もきっと歌うし、下世話の話でも盛り上がりそうなギャップを感じるというか。

だってさ、こんなに「女心」をわかっているバンドが、あざとくないわけないもんなあ。

でも、不思議とsumikaがみせるあざとさは不思議と不愉快なものを感じないのである。

マジでマジで。

関連記事:実はsumikaはとても危険なバンドである説

back number

俺たちは非モテの代表だぜ。

いつも振られ側だし、恋愛弱者だぜ。

みたいな空気を出しているけれど、絶対にモテモテなはず。

そういうスタンスにある種のあざとさを感じるのがback numberの特徴だ。

とはいえ、脳あるタカは爪を隠すじゃないけれど、back numberをずっと追っているとパブリックとは違うイメージをちらつかせることがある。

楽曲だって、時よりゴリゴリのオラオラソングをリリースすることがあるし、そもそもボーカルの声はめっちゃ骨太である種のマッチョ性すら感じさせる。

そういう時の「カラを破ったback number」を見ると、個人的に惚れてしまうのである。

でも、やっぱり本質的にはあざといと思う。

こういうスタンスの方がモテるってわかってて、わざと非モテを演じてる感あるもん。

いや、もちろん、デビュー初期はそれで屈辱を味わっているのは知っているし、そういう屈辱が根底にあるからこそのバンドであることは知っているんだけどね。

何の話かわからなくなってきたので、back numberの記述はここでストップすることにする。

関連記事:back numberのアップテンポな楽曲は大きな沼への入り口

おいしくるメロンパン

ああいう格好で、ああいう歌を歌うバンドがあざとくないわけがない、という偏見でもってノミネートしてしまったバンド。

でも、実際おいしくるメロンパンっていわゆる「バンドが持つ女子ウケ的要素」をスキなく持っているところがあると思うんだよなあ。

そして、それがしっかりと彼らの個性になっている。

そういう強さがあるのだ。

最初はあざといな・・・って思うだけのバンドだったけれど、最初はあざといと思っていただけのパラメーターが上がってきた感じ。

コーンフレークばりにパラメーターの五角形が大きくなった感じ。

[ad]

SHE’S

SHE’Sはあざといというか、他のバンドならあざとさになりえる動きが「絵」になってしまうタイプのバンドだなーと思ったりする。

というのは、メンバーのインスタを見ながら勝手に思っていたのである。

てかさ、「Letter」がめっちゃ良いことに気づいた。

ピアノがいるバンドって多くなってきたから、それだけで差別化するのは難しくなってきたけれど、「Letter」はバンドにピアノがいることの強みを最大限に生かした楽曲だと思うのだ。

ピアノの強さって「冷たいサウンド」を鳴らせることだと思う。

海の中の音っぽく聞こえるというか、平熱以下の熱量を音で表現するのにピアノってぴったりで、それがこの歌では完璧に表現されているように感じるのだ。

だからこそ、少しずつ楽曲に温度が通うような心地を感じるのである。

絵とか言葉とかじゃなくて、温度を感じる歌。

そう感じるのである。

関連記事:SHE’Sは今年大きくハネると思う。その真意は何か?

THE ORAL CIGARETTES

オーラルのあざとさは逆に安心する。

このキャラクターになりきっている感じこそが、オーラルの強みだって思うから。

楽曲内においては「等身大」とかではなくて、大げさに振る舞うくらいの方がちょうど良く感じてしまう。

そういう類のバンドだと思うし、演じる要素が強いからこそV系的なものとも親和性が高いのかなーと思う。

あと、世界観を作り上げるテクニカルなバンドサウンドも魅力だよなーと思う。

関連記事:HYDEに接近してきたTHE ORAL CIGARETTESの話

ポルカドットスティングレイ

やはり、「あざとさ」を語るならば、このバンドを無視することはできないだろう。

サムネイルひとつ取っても、こだわりを魅せるバンドだからこその狙いすましたあざとさ。

その徹底された魅せ方に対する意識は、さすがの一言だと思う。

ただ、ポルカの場合、いわゆる「かわいい」とかそういう安っぽいビジュアルに収斂するんじゃなくて、もう一歩踏み込んだ魅せ方をしているように思うのだ。

というか、自分たちの自己紹介はある程度終わっているからは、次をこういう魅せ方をしようという「仕掛け」の意識が高いのである。

こういう部分は本当にすごい。

で、ビジュアルだけじゃなくて、きっちり音楽でもワクワクするものを提示するのがポルカの魅力なんだよなーと思っていて。

「JET」もMVの絵で魅せる歌ではあるんだけど、ギターのカッティングが印象的な心地良い歌なのである。

絵で話題になることも大事にしているけれど、音楽だってあざなりにはしないぜ。

そういう意識が今作からも感じるし、すべて「エンタメ」にして「楽しませるもの」の昇華させていく、凄さがあるのである。

何が言いたいかというと、「JET」のギター推し推しな感じが好き、ということである。

関連記事:油断するとすぐに作風を変えてくるポルカドットスティングレイについて

まとめ

というわけで、ボーカルがあざといなーと思うバンドをいくつか紹介してみました。

でも、ここで紹介したバンドは、バンドが持つあざとさと音楽性が見事にマッチしているのである。

だからこそ、あざとさがまったく嫌な感じにならないのだ。

むしろそれが圧倒的な強みになっている。

なので、ぜひ絵的にも音楽的にも楽しんでみてほしいなーと思うのだる。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

[ad]

LINEで送る
Pocket