後世に残したい3組のバンドによる対バンイベント特集
[ad]
バンドのライブイベントって色んな形がある。
例えば、対バンは二組のバンドが行うライブの形式である。
ひとつのバンドがツアーにまわり、そのバンドがゲストとして一組呼ぶ、という構図で行われるパターンが多い。
ライブによく行く人であれば、対バンライブを体験した人は多いと思う。
また、サーキットという形式になると、ひとつのライブハウスでたくさんのバンドを観ることも出てくる。
箱側からすれば少々大変ではあるが、色んなバンドが出てくるからこそ、そのライブハウスの魅力が映える、ということも多い。
そんな中でも、スリーマンでのライブイベントは後々に伝説的な立ち位置になることも多いよなーと思っていて。
対バンや多数のバンドが出演するイベントとは違う、スリーマンだからこその熱気と物語性が生まれやすいよなーと勝手に思っているわけだ。
そこで、この記事では世代の人が減ってきたとしても後世まで残していきたいスリーマンのライブイベントを紹介していきたいと思う。
ONAKAMA
「ONAKAMA」とは、04 Limited Sazabys、THE ORAL CIGARETTES、BLUE ENCOUNT3組のロックバンドによる合同主催イベントのことである。
そうなのだ。
まさに今、それぞれの界隈(という言い方が正しいかはわからないが)で、圧倒的な存在感を示している三組がひとつの会場に集結する、とんでもないライブイベントなのである。
もちろん、それぞれが積極的にライブイベントに参加しているため、他のフェスでもこの三組が集うということはあるわけだけども、やはりONAKAMAのときのエネルギッシュさは、他のフェスとはまったく違うよなーと思う。
なにより、それぞれのバンドが良い意味で他のバンドを意識して、あいつもすげえけど、俺達が一番すげえのかましてやるぜ・・・!!!みたいな意志をメラメラと感じさせるからこそ、とんでもないエネルギーがそこに生まれるのである。
似ている部分もあるけれど、バンドごとに持っている武器はまったく違うからこそ、どこまでもライブの温度感がヒリヒリしていくのだ。
NANA-IRO ELECTRIC
2003〜2004年、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが中心となって開催されたストレイテナーとの対バンツアーがNANA-IRO ELECTRIC TOURである
そこにELLEGARDENが参加することで、この3組の対バンライブイベントが実現したのだった。
そこから15年。
活動休止をしていたELLEGARDENが、復帰後初めて<同期(という言い方が正しいのかはわからないが)>と行った対バンライブイベントがNANA-IRO ELECTRICだった。
そのため、2019年はNANA-IRO ELECTRICはELLEGARDENの存在感がそれまで以上に大きく輝いたライブイベントになった感があった。
2019年のナナイロは、色んなことを経験して良い意味で年を重ねたバンドが集結したからこその感動があった。
昔はもっと血気盛んだったイメージのバンドが、どこまでも多幸感のある空気を生み出していたのが、途方もない感動を生み出したのだった。
そして、こういうタイプの感動にふれることができるのは、曲がりなりにもずっとそのバンドの音楽を聴いてきたファンが集結したからこそのようにも思えた。
曲が時代を飛び越える。
音を鳴らすことそのものが全ての感情を吹き飛ばしていく。
そんな魅力が、NANA-IRO ELECTRICにはあったように思う。
[ad]
TRIPLE AXE
HEY-SMITH、SiM、coldrainの三組によるライブイベント TRIPLE AXE。
最近は、3バンドが集結してTRIPLE AXEとして他フェスに出演することも増えてきた。
とにかく攻撃的なサウンドを鳴らす3バンドである。
ライブのパフォーマンスもアグレッシブそのもの。
重たくて研ぎ澄まされた音を鳴らすこの3バンドの共演は、最初から最後までクライマックスのような緊張感である。
でも、意外とバンドごとの音楽性は異なっている。
HEY-SMITHはスカ・パンクの要素が強い歌が多いし、SiMはレゲエパンクバンドという呼称を獲得するような音楽性を持っている。
coldrainはよりハードコアやメタル色が強く、サウンドの硬派さは随一ではないかと思っている。
似ている部分あるけれど、違いが鮮明化していく。
それがスリーマンの魅力のひとつであるといえよう。
インディーズ・ジャーニー
最後は、まだ開催していないんだけど、きっと伝説的な輝きを放つことになるんじゃないかと思っているスリーマンをご紹介。
bokula.、ねぐせ。、ヤングスキニーによるスリーマンイベントである。
すでに倍率がすごいことになっているという噂のイベント。
以下に参加者の期待値が高いのかがよくわかる。
bokula.は広島市発のロックバンドである。
まっすぐな言葉で、等身大のロックを鳴らすのが印象的なバンドである。
手触りとしてはシンプルなんだけど、ぐっと音が胸に刺さる心地を覚えるバンドなのである。
ねぐせ。は名古屋発のバンド。
透明感のある歌声と、ノスタルジーなサウンドが印象的。
ただ音源で聴くと少し<音が細いタイプ>なのかなーと思ってしまうんだけど、実際にライブをみると迫力が凄くて。
ライブで観ると、さらにその魅力が倍増していくタイプのライブ・バンドなのである。
ヤングスキニーは東京発のバンド。
言葉の切れ味が鋭いバンドで、フレーズひとつひとつがぐっと胸に入り込むような心地を覚える。
切ない歌詞と、切ない歌詞で似合う感傷的な歌声。
音楽を<ドラマ>にしてしまうような魅力をもったバンドであるといえよう。
この三組が集結するんだけど、もっと時間が過ぎたとき、このインディーズ・ジャーニーがある種の伝説的なイベントになるんじゃないかなーと勝手に期待しているのである。
まとめ
というわけで、後世に残したい3組のバンドによる対バンイベントをいくつか取り上げてみました。
もちろん、ここに紹介していないイベントでも伝説的なイベントはいくつもあるんだけど、今回はこの4つを取り上げてみました。
それでは今回はこの辺で。
ではではでは。
[ad]