前説
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アニメ主題歌を担当したことで知名度が爆上がりしたバンドってけっこういる。
アニメの主題歌になることで露出が増えるというのと、アニメタイアップのときは意図的にキャッチーな歌を作って、それが大衆から支持されるというのと、2つの要素が重なって大きなブレイクに繋がるようには感じるけれど、兎にも角にもこの記事ではそういうバンドを紹介したい。
本編
ASIAN KUNG-FU GENERATION
「リライト」がきっかけでアジカンの知名度が大きく広がったことに異論がある人は少ないと思う。
そんな「リライト」は、アニメ『鋼の錬金術師』の主題歌だった。
「リライト」は人気アニメ主題歌としての支持も固いように思うし、この曲をきっかけでアジカンを知った人だって多かったはずである。
サビの「消して」の「て」の部分が印象的なこの歌。
こんなにも「e」の母音が印象に残る歌もそう多くはないのではないだろうか。
青臭いロックソンドが炸裂した、00年代のロックシーンを代表する名曲。
関連記事:個人的にASIAN KUNG-FU GENERATIONで一番好きな歌は何だろうか選手権
UVERworld
デビューシングルがいきなりアニメ主題歌のタイアップだったUVERworld。
テレビアニメ『BLEACH』の主題歌であり、アニメ主題歌らしい構造で作られたキャッチーなミクスチャーという体裁の楽曲。
デビュー曲でありながら、いきなりオリコン5位以内に入ったのは、間違いなくこの歌がアニメ主題歌だったからだろうし、アニメ主題歌だったことで知名度を大きくあげたことは紛れもない事実だと思う。
まあ、初期の頃はポップなイメージが付きすぎてそこから逸脱するまでに苦労した歴史もあるわけだが、この頃のライトな感じもなんだかんだで良いよなーと思うのである。
それにしても、TAKUYA∞の見た目だけはあの頃と今でそんなに変わらない。
恐ろしい。
FLOW
アニメ主題歌で知名度が上がるというよりも、FLOWのヒットした歌のほとんどがアニメ主題歌という説もあり、むしろアニメ主題歌はお家芸みたいなところがある。
代表曲となった「GO!!!」は、『NARUTO』の主題歌である。
『NARUTO』といえば、ジャンプ漫画でも屈指の人気作品だけど、そんな『NARUTO』のアニメ主題歌といえば、きっとFLOWの名前を上げる人が多いと思う。
掛け声を随所に入れた、一体感のある盛り上がりを作りやすい、アッパーな楽曲である。
BURNOUT SYNDROMES
『ハイキュー!!』の主題歌で、デビューしたBURNOUT SYNDROMES 。
BURNOUT SYNDROMESといえば、『ハイキュー!!』の主題歌という印象が強い人も多く、バンドのイメージにも大きな影響を与えている。
人気アニメの主題歌というわけで、求められる水準はきっと高かったはずだが、きちんと作品のカラーにあうような爽やかな歌を作り出すのがBURNOUT SYNDROMESの凄さだと思う。
この真っ直ぐさ、澄み渡るような青い感じ。
今、聴いても優れた主題歌だなーとつくづく思うのである。
関連記事:アニソンを歌うだけのバンドではないBURNOUT SYNDROMESについて
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cinema staff
『進撃の巨人』の主題歌だった「great escape」。
この歌で、cinema staffというバンドを知った人もきっと多かったと思う。
cinema staffが持つ空間を塗りつぶすような攻撃的なサウンドと、アニメ主題歌ならではのAメロとBメロとサビがはっきりした歌の構造。
その両方が良い感じにマッチした傑作だと思うし、こういう仕上がりにできたのはcinema staffだからこそだと思う。
個人的には『進撃の巨人』とこの歌は、世界観があっているように思う。
なんというか、バンドの世界観とタイアップになるアニメ世界観がマッチしているとき、名曲が生まれやすいのかなーと思うのである。
関連記事:きっとトレンドにはならないcinema staffというバンドについて
amazarashi
もともとコアな人気の強かったamazarashi。
でも、その名前がより全国区になったのは、『僕のヒーローアカデミア』の主題歌となった「空に歌えば」ではないだろうか。
アニメ主題歌ならではの明るさと、amazarashiが持つ暗さが混じり合ったとき、強靭なるエネルギーを生み出す。
秋田ひろむの歌声がとにかく特徴的で、メロディアスなラインを歌う歌声が印象に残る。
関連記事:amazarashiというマイノリティーなバンドの話
UNISON SQUARE GARDEN
どのランキングを参照するかにもよるが、2015年にもっとも売れたアニソンはこの歌である、というデータになっているランキングも多い。
もちろん、ユニゾンにとってもバンド史に残るセールスを放った一曲である。
まあ、ユニゾンが面白いのはこのバンドのヒットにはなるべくあやからず、たんたんと自分たちの立ち位置を築こうとしたことである。
どれくらいひねくれているのかは、この曲が収録されている「Dr.Izzy」を聴いてもらいたいところ。
「シュガーソングとビターステップ」は、ロックバンドが紡ぐダンスミュージックに新たな視座を与えたという意味でも、歴史に残る名曲だと思う。
関連記事:優しい天の邪鬼なバンド・UNISON SQUARE GARDENについて
RADWIMPS
いや、元々ブレイクしていたバンドやん、と言いたくなるところだが、そのブレイクのレベルを圧倒的に凌駕する地点までブレイクしたのが、この年のRADはだった。
『君の名は』の主題歌である「前前前世」は国民的なレベルのヒット作品となった。
ちょっと前にタイアップ作品とバンドのカラーが噛み合ったとき、強烈なエネルギーを生み出すと書いたけれど、新海誠とRADWIMPSの関係性はまさしくそのお手本のようなものだと思う。
あのアニメ映画があったからRADWIMPSはさらなるブレイクをしたし、「君の名は」はRADWIMPSが主題歌を担当したからこそ、あれほどのセールスを叩き出したと思うから。
関連記事:RADWIMPSがヤンデレバンドじゃなくなった件について
まとめ
というわけで、「アニメの主題歌で知名度が爆上がりしたバンドたち」なのでした。
他にもLiSAなんかがここに名前を上げるべきなんだろうけど、ここでは割愛することにしました。
まあ、すでに知っている名曲ばかりだとは思うけれど、改めて聴き直してもらうと発見があったりするので、ぜひ耳をすませてもらえたら嬉しい限り。
では、今回はこの辺で。
ではではでは。
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