前説
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人気が絶頂のときは色んなメディアで取り上げられる。
しかし、新しい世代が台頭してくると、少しずつその様相が変わってくる。
そうなると、どうしてもスポットの当たる数が減ることもある。
ただ、=生み出している作品の質が下がっているわけではない、ということは強く言いたい。
むしろ、逆だ。
メディアへのプッシュが必ずしも大々的でないときほど、質の高い作品を生み出していることが多い。
きっちりと実力を磨いてきたアーティストならば。
NEWSもまた、ここにきてアーティストとしての良さが際立ってきたアーティストであるように思う。
少なくとも、自分は「ビューティフル」を聴いて、そう感じた。
そこで、この記事では「ビューティフル」の簡単な感想を書いていきたい。
本編
美しい歌声
今のNEWSは三人体制である。
三人体制をどう思っているのかはファンによって違うのかもしれないが、自分なんかは三人体制だからこその魅力をNEWSの新曲に覚える。
というのも、この体制になることで、より「歌」の魅力がぎゅっと詰まった印象を受けるのだ。
もともとNEWSは増田をはじめ、歌の上手いメンバーが在籍しているのが特徴だと思っているんだけど、三人体制になることで、よりその部分の魅力が際立ったように思うのだ。
率直に歌の良さを伝えるグループになった、そんな印象を受けるのだ。
「ビューティフル」はアレンジがシンプルなミディアムソングである。
リズムフックであったり、わかりやすいジャンル性のアレンジで勝負するのではなく、歌そのもので勝負しているような構成。
正直、わかりやすいフックがある曲ではないと思う。
でも、だからこそぐっと歌の世界に引き込まれるのである。
例えるならば、今年の紅白に似ているのかもしれない。
今年の紅白は過剰な演出や賑やかしを排斥して歌の魅力で勝負した。
だからこそ、ぐっときた視聴者も多かったように思うのだ。
NEWSの「ビューティフル」も、そういう類の感動が宿っているように思う。
そして、こういう構成でぐっと引き込むことができるのは、NEWSというアーティストだからこそ。
歌に魅力があるグループだからこそ、なのだ。
だからこそ、シンプルな構成でであればあるほど、ミディアムであればあるほど、楽曲の魅力が際立つのである。
なにより、今のNEWSはこういうアレンジがしっくりくるんだよなーと思う。
優しいアレンジに優しい歌声。
そして、サビで全員の声が重なったときの光が輝く感じ。
今のNEWSだからこその輝きが宿っているように、自分なんかは思うのである。
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歌の素晴らしさは、他の楽曲にも
冒頭では「ビューティフル」の話をしたけれど、歌の良さが際立っているのは他の曲でも通底している。
例えば、「カナリヤ」
鍵盤がベースのしっとりとしたアレンジで始まるこの歌。
このしっとりとした冒頭で、ぐっと自分たちの世界に引き込むことができるのはNEWSだからこそ。
そして、ここでしっとりと聴かせるからこそ、サビで音が増えてコーラスが広がったとき壮大さが際立つ。
漫才でいえば、メロパートがある種のフリで、サビがオチみたいに区分けすることができると思うんだけど、NEWSの歌はフリがしっかりと効いている。
だからこそ、オチであるサビの魅力が爆発的に広がるのだ。
最後の大サビでは、ソロパートを挟んだのちに全員コーラスのサビになっている。
この辺りも緩急が絶妙で、歌の世界観を立体的にしている印象を受ける。
その他の曲も秀逸なものが多い。
「チンチャうまっか」はアゲアゲのラップチューンだけど、丁寧に聴けばメロディーが際立つ構成になっていて、歌の魅力が輝いたNEWSならではの一曲だ。
「Endless Summer」も丁寧なアレンジが印象的なミディアムナンバーで、美しいメロディーに聞き惚れてしまう一曲である。
じわじわと歌の魅力が広がっていくようなアレンジが絶妙で、こういう歌ほど今のNEWSの魅力が強く輝くような気がするのだ。
ラストのサビの転調が特に良い。
まとめ
もちろん、どういうNEWSが好きなのかは人によって違うと思う。
ダンサブルな歌が好きな人もいるだろうし、違うアプローチの歌を望んでいる人もいるとは思う。
ただ、自分はこういうミディアムなテンポの歌にぐっときてしまう。
NEWSらしい方法で、「歌」をじっくり輝かせる構成の歌に惹かれてしまうからだ。
これは「STORY」というアルバムを聴いていたときから感じていたことである。
音楽の魅せ方って多様化していて、アーティストごとに魅せ方は異なるわけだけど、NEWSはこういう形で魅せるときの輝きが凄まじいと思うし、これはNEWSにしかできない輝かせ方なのではないかと勝手に思っている。
なんにせよ。
NEWSにしかない魅力が歌の中に炸裂しているからこそ、NEWSの歌にぐっとくるんだという話。
思うのだ。
NEWSは今も進化しているグループだ、と。
「ビューティフル」とそのカップリングを聴いて、改めてそのことを強く感じたのである。
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