前説
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[Alexandros]の「風になって(1 Half ver.)」が気に入っていて、最近よく聴いている。
やっぱりこういう雰囲気の[Alexandros]の歌が好きなんだよなあと思わせられる。
この歌のどういうところが、自分は好きなのか。
この記事ではそのことを書いていきたい。
本編
Aメロの雰囲気
この歌のイントロはアコスティックギターの軽妙なストロークから始まる。
この始まりがすごく良いのだ。
細かくリズムを刻むこういうストロークに、テクニシャンみを覚えてすごく聴き惚れてしまうのである。
「starrrrrrr」の冒頭も軽妙なギターストロークから始まるけれど、あの時と似たゾクゾクを覚えるのだ。
人によって[Alexandros]の好きな曲の型は違うと思うけれど、自分はこういうアプローチをする[Alexandros]の楽曲にゾクゾクするのである。
なんというか、こういうアレンジをかっこよく聴かせるうえで、[Alexandros]の演奏力って絶妙なのである。
というよりも、このギターストロークだけで、[Alexandros]の卓越した演奏力が漏れまくっているからゾクゾクしてしまう、と言い方の方が伝わるかもしれない。
イントロとしては大きな展開があるわけではないんだけど、それだけでぐっと楽曲の世界に引き込む強さがあるのだ。
少しずつ盛り上がっていく楽曲
イントロはシンプルなギターストロークのこの歌。
その後、歌が始まった直後にいきなりどかーんと音が足されるのではなく、パートが進むにつれて少しずつ音が増えていくようなアレンジになっている。
それがたまらない。
特にAメロはギターのストロークと川上のボーカルだけのパートで始まるんだけど、ここがかっこいい。
余計な音は足さずにすっとボーカルが入ることで、川上の圧倒的に滑らかかつ艷やかな早口ボイスを全力で堪能できるようになっている。
こういう出だしになることで、[Alexandros]のスタイリッシュな一面が際立っているように思う。
全メンバーともに演奏力が高いバンドだから、序盤から全ての楽器を躍動させるという手もあるはずだ。
しかし、「風になって」の[Alexandros]はそれをしない。
丁寧に前戯を行うかのように楽曲を盛り上げていくかのように、少しずつ歌のボルテージを挙げていくのだ。
もっと言えば、なんとなく[Alexandros]の「できる男」感がこういうアレンジのとき、際立っている気がするのだ。
ちゃんともっと気持ち良いやつは後ろにおいているから安心して身を委ねろ・・・・・みたいなそういうアレを感じるのである。
少しずつ手順を踏んで、サビという大きな快楽のための布石を丁寧に紡いでいく。
そういうフェザータッチな感じに、クゾクさせられまくるのである。
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期待を裏切らないサビ
サビに盛り上がるまでのある種の焦らしが絶妙、と先ほどのパートで書いた。
しかし、どれだけそれまでの構成が周到でも、やはりサビが期待はずれだったら楽曲全体の満足度は下がる可能性が高い。
当然ながら、[Alexandros]の楽曲はそういう期待に軽く超えていく。
イントロもかっこいいし、Aメロも良い。
それまでの静かに躍動していく感じもめっちゃ良い。
でも、やっぱりそれのパートの気持ちよさを超えていくサビがきちんと後ろに控えているのだ。
そう。
その期待を一切外さない、キャッチーかつ印象的なサビがとにかくたまらないのだ。
一回聴いただけで頭に残るようなメロディー。
伸びやかかつ力強さを兼ね備えた澄み切った歌声を魅せつける川上のボーカル。
ギター、ベース、ドラムの全ての躍動がピークを迎えて、冷静だった楽曲のテンションが大きく攻撃的なものになっていく。
だからこそ、何度もこの歌をヘビロテしてしまう。
[Alexandros]の魅力に沼って言ってしまうのである。
まとめ
自分が好きな[Alexandros]はこういう形の静と動の使い分けが巧みなんだよなーと改めて思うのだ。
3分ほどの尺しかない「風になって(1 Half ver.)」だけど、起承転結の展開は本当に絶妙で。
その3分で、一気にぐっと心を掴まれされてしまうのである。
[Alexandros]、本当に恐ろしいバンドだと思う。
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