JO1の「Move The Soul」、なんかいつもと違う件
皆さんはバラードとアッパーなチューンだったらどちらが好きだろうか?
どっちも好きだし、曲によってその答えは変わる。
そういう回答の人が多い気はする。
ただ、同じアーティストでバラードとアッパーなチューンを並べると、際立つ魅力が双方で異なるということは言えると思う。
バラードは当然ながら、そのアーティストの歌が核になることが多い。
そのため、ボーカルが主体となった魅力を解き放つことになる。
アッパーなチューンの場合、<歌の上手さ>が大事であるが、求められる<上手さ>の種類が異なるように思う。
アッパーなチューン=ノリの良い曲という等式がなりたつと思う。
で、ノリの良い曲をノリの良いままに乗りこなすうえで、リズムの乗りこなし方が重要だと思う。
言ってしまえば、歌うという行為を通じて、どういうふうにリズムを乗りこなすのか・・・という上手さが重要になるというか。
もちろん、どういうアレンジの曲かで答えが変わるとは思うが、バラードよりもそういう要素が重視されることは確かだと思う。
前置きが長くなってしまった。
なぜ、こんな話を書いたのかというと、JO1の「Move The Soul」を聴いたとき、JO1の楽曲で過去一のアッパーさが宿っているのではないか、と感じたからだ。
いや、過去一と言ってしまうのは早計だとは思う。
でも、JO1の楽曲ってアッパーさよりも、スタイリッシュさが際立つ楽曲が多いように思うのだ。
代表曲である「無限大」もそうだし、昨年秋に発表された「僕らの季節」もそうだ。
そういう楽曲と比較した、「Move The Soul」のアッパーさにドキドキされたのだ。
というわけで、この記事では、そんなJO1の「Move The Soul」をしてみたい。
本編
JO1の「Move The Soul」の話
なぜ、上記のようなことを感じたのか。
色々な理由があるんだけど、印象として大きいのアレンジのメリハリの良さにある。
例えば、ビートメイク。
「Move The Soul」では、リズムを打つ「どん・どん・どん」が力強く印象に残りやすい。
また、ここから盛り上がるぞ!という部分の少し前では、細かくリズムを刻むことで高揚感を煽るようなアレンジになっている。
もっと言えば、冒頭はハンドクラップがリズムを打つが、少し曲が進むとシンバルの音がリズムの軸を握る。
かと思ったら、バスドラムのような音がリズムの軸になっていく。
このように、リズムの中心にいる楽器の音がめまぐるしく変化を加えていくところがポイントで。
これにより、一切の予断を許さず、高揚感を増していく結果を生み出すのだ。
ベース音もブリブリ具合も痛快である。
細かいフレーズで音を構築していくベース音も躍動感があって、楽曲のリズミカルさを際立たせているように思うわけだ。
・・・ただ、当然ながら、そのアッパーさを決定づけているのは、JO1のボーカルにある。
この記事の冒頭でも述べたが、ボーカルがリズムを乗りこなすかどうかが、アッパーな曲のアッパーさを際立たせるうえで重要になる。
「Move The Soul」のアッパーさが際立っているのは、JO1のボーカルのリズムの乗りこなし方が卓越しているからだ。
この辺りは、ダンスパフォーマンスにも定評があるJO1だからこそ、という印象が強い。
個人的には1番のBメロでドスの効いたラップパートに進む流れが秀逸だよなーと思う。
しかも、細かい歌割りを展開していて、ぐいぐい引き込まれるのだ。
まだ楽曲が始まって1分も経っていないのに、この畳み掛け具合・・・すごっ・・・となるのである。
もちろん、サビのキャッチーさも際立っているし、ダンスチューンとしてアッパーさが痛烈に炸裂した一曲であるといえよう。
まとめ
というわけで、JO1の「Move The Soul」に感じた自分なりの良さを言葉にしてみた。
それをあえて一言でまとめると<なんかいつもと違う>だったので、こういう言葉をタイトルにつけてみた。
もちろん、JO1を丁寧に追いかけている人にとってみたら、「アッパーな曲、他にもたくさんあるよ」という指摘もあるとは思うが、まだまだJO1においてはミーハーな自分がこの楽曲に触れたときの感想がこれだったので、許してほしい。
なんにしても、かっこいいナンバーであることは間違いないし、アニメ主題歌のタイアップが良い意味で際立ったことを実感する、そんな一曲。
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