JO1の「僕らの季節」が描く研ぎ澄まされた12月感
その季節ごとに聴きたい歌ってあると思う。
自分なんかだと、冬はとりあえずBUMP OF CHICKENの「スノースマイル」が聴きたくなる、みたいなところがある。
夏だと比較的アップテンポな曲が聴きたくなる。
でも、冬だとシーンにハマるようなバラードが聴きたくなるみたいなところがあるわけだ。
冬の景色を丁寧に描く、そんなバラードを。
ただし、だ。
同じ冬でも12月と1月・2月では、また聴きたい歌も違っていることが多い。
というのも、12月は、やっぱりクリスマスシーズンということもあって、クリスマスっぽいテイストの歌を聴きたくなるのだ。
鈴の音が聞こえてきたり、オルガンの音を差し込んでいたり、どこかしら<クリスマス>感のある歌に惹かれてしまうわけだ。
BUMP OF CHICKENに寄せて話せば、12月中は「スノースマイル」よりも「Merry Christmas」が惹かれるところがある・・・みたいな話。
少し前置きが長くなったが、12月だからこそ聴きたい歌があるよね、という話である。
で。
個人的に今年の12月にぴったりとハマると感じる歌が一曲あるのだ。
今年リリースされた歌の中でひとつ、燦然とした輝きを放っている歌があるのだ。
この記事では、その歌を紹介したい。
え? なんて歌って。
J01の「僕らの季節」という歌である。
本編
発表されたのは11月(リリースは12月)だけど、この歌が紡ぐ楽曲の雰囲気が、どこまでも12月ど真ん中だよなーと思っている自分。
曲を作った側はどういう意図なのかは知らないんだけど、個人的には自分の中にある<12月だからこその季節感>のど真ん中を突き刺している。
そんな心地がするのだ。
イントロの音色に<白い雪>を感じてしまう自分。
歌詞がどうとかは別にして、楽曲の雰囲気に触れるだけで、不思議とイルミネーションで彩られる雪降る街がイメージされるのである。
サウンドメイクや、ボーカルの雰囲気から、自分はそういう<色>を楽曲の中に見て取ってしまうのである。
その感じに、自分は惹かれてしまうのだ。
でも、この歌はいわゆる冬のバラードなのかといえば、そんなこともない。
そこがこの歌の面白いところであり、惹かれるポイントといってもいいだろう。
というのも、ふいにラップパートを導入するし、少しアッパー感のあるビートメイクで楽曲をもり立てるところもあるのだ。
いわゆる<クリスマスソング>といった体裁をとっているわけではないわけだ。
少なくとも、クリスマスソングのお約束なんて踏襲していないことは確かだ。
違ったベクトルで楽曲を紡いでいるからこその面白さが、宿っているわけだ。
そう。
JO1という多彩な才能が集ったボーカルだからこそ、楽曲全体で色んな表情を魅せることになっている。
その多面性が、いわゆるクリスマスソングにはない輝きを与える。
結果、「僕らの季節」が自分にとって今年の不動の12月の一曲になっているのかなーなんて思うわけである。
いや、ほんと、バラードとしての手触りも絶妙だし、ダンスチューンとしての絶妙である。
歌ものとしての輝きも突き抜けているし、ラップっぽいパートを差し込み方も絶妙だし。
こういうテイストの楽曲でありながら、こういうワクワクも盛り込むぜ、的な秀逸さを、JO1が見事に表現に落とし込んでいる。
そして。
こういうパートが効果的に効いているからこそ、<白い季節>に向き合ったときの破壊力がとんでもないことになっているのである。
いや、ほんと多重に折り重なる楽曲展開が見事だと思う。
まとめ
というわけで、ざっくりながらも自分の中にある「僕らの季節」の魅力について言葉にしてみた。
楽曲後半のハンドクラップのパートも秀逸だと思うし、ぜひ楽曲全体を聴いてみてほしいなーと思う自分。
それでは、今回はこの辺で。
ではではでは。
関連記事:なぜ自分がJO1の「WHERE DO WE GO」に惹かれたのかのレビュー
関連記事:JO1の「僕らの季節」が描く研ぎ澄まされた12月感