前説

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ハロウィンが近い。

ハロウィンといえば、仮装である。

バンドの話に置き換えると、わりと被り物のバンドが話題になる。

そういうとき、自分たち世代でいえば、ビークルの名前をあげる人が多い。

うむ。

まあ、被っている、という表現が正しいのかはわからないけど、「被り物バンド」というカテゴリーに入れても問題はないと思う。

お面をつけて顔を隠してテレビでパフォーマンスする彼ら。

彼らのようなバンドのことを「被り物バンド」と表現するのだろうと思う。

他にも、昔のFactの名前を挙げる人も多い。

確かにお面をつけるあの格好。

このバンドこそ、ザ被り物バンドという出で立ちであろう。

やがて彼らはお面を捨てることになるが、代表曲である「a fact of life」含め、彼らの出で立ちは被り物バンドそのものと言えよう。

そうなのだ。

こういうトピックでビークルやFactの名前を挙げるのはわかる。

なぜなら、彼らは紛れもなく被り物をかぶってプレイした過去を持つバンドだからだ。

しかし、最近被り物バンドといえば、違った名前を挙げる人が多い。

そのバンドの名前を、MAN WITH A MISSIONという。

本編

MAN WITH A MISSIONの話

なぜかマンウィズこと、MAN WITH A MISSIONを指差して、被り物バンドと呼ぶ人がたくさんいるのだ。

確かに彼らの見た目は獣そのものである。

鬼滅の刃で言えば、あのイノシシの被り物をしたキャラクターにそっくりである。

ワンピースでいえば、あえて「似ているキャラクター」の名前を挙げるとしたらチョッパーになってしまう出で立ち。

その得意な見た目は、一般的な人類とは程遠い。

確かに、その格好をみて、人間がオオカミの被り物を被っていると思ってしまうのも無理からぬ話である。

だが、しかし、だ。

マンウィズのことを知っているファンなら知っている。

彼らは「人類」ではないということを。

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そう、彼らは究極の生命体なのである。

ここがすごく重要だが、彼らは「人間が被り物をしたバンド」なのではない。

頭はオオカミ、下は人間の姿をした究極の生命体なのである。

断じて、「被り物バンド」ではないのだ。

確かにその動きは、あまりにも人間味に溢れる。

彼らの活動内容や、歌から放たれるメッセージは「人間そのもの」の暖かさを感じる。

でも、彼らは「人類」ではない。

頭をかぶった人たちの集団ではないのだ。

どこまでも人間味が溢れているのは、彼らが究極の生命体だから。

彼らが究極の生命体であることは、自前のホームページを含め、様々な媒体で記されていることである。

どれだけその姿から人間みを感じることがあっても、その仮定は間違いないなのだ。

だから、自分の周りに被り物バンドといえばという問いに対して、マンウィズと答える人がいれば「違うよ」と教えてあげてほしい。

MVをみても、わかるだろう、この躍動感。

圧倒的な究極の生命体であることが。

そう、彼らはどこまでも、オオカミの姿をした究極の生命体なのだ。

確かに時たま「顔」の綺麗さが変わることはあるが、きっとこれは彼らもたまにはお風呂に入っていることの現れなのだと思う。

そりゃあ、お風呂に入れば、毛並みも綺麗になるというものだ。

「Emotions」はリリースから7年経った今でもかっこいいな・・・と思ったその時だった。

ある事実に気付いてしまう。

ライブ映像の際、ボーカルの口元は一切映っていないということを。

一体、なぜライブのときだけ一切口元を映さないのだろうか。

なぜ後ろ姿もしくは顔の上半分のカットのみになってしまうのか。

まるで口元には、見えてしまってはいけない別の何かが映っているのだと言わんばかりに。

まさか……!!

恐怖が稲妻のように走る。

恐れていた想像が頭の中を駆け巡る。

違う違う違う・・・!!!

きっとそんなはずない。

でも、一度頭によぎったその想像を消すことはできない。

その想像がフラッシュバックするたびに、手のひらから信じられないほどの汗が噴き出る。

手足の震えが止まらなくなってしまう。

違う違う違う・・・!!!

でも、一度芽生えてしまった想像を捨て去ることができない。

ゾンビに支配されたかのような強靭なる想像力。

思う。もしかすると、口のあたりには見えてしまっていけない黒塗りの何がそこにあって、実のその黒塗りに、私達が目にしてはいけない、オオカミのすぐ下の、本当の、

顔が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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