BUMP OF CHICKENが情報解禁する日に米津玄師のアルバムがフラゲされる件

皆さんはこのフレーズを知っているだろうか。

息は持つだろうか 深い心の底まで

ぴーんとくる人なら、きっとすぐにぴーんとくるこのフレーズ。

そう。

BUMP OF CHICKENの「メーデー」の一節である。

ぶっちゃけ2020年のBUMPファンの多くは窒息しかけていたと思う。

なぜなら、あまりにもBUMP側の情報がなかったからだ。

一時期、YouTubeに過去のMVやライブ映像が投稿されると発表されて、祭りのようになったこともあったが、これはBUMPメンバー四人が仕掛けたものではなかった。

そう。

多くのBUMPファンは沈黙を貫くBUMPの挙動をじっと待っていたのだ。

息を止めて、深くまで潜るように。

しかし、ついに長らく続いた沈黙を破ることになる。

再び呼吸をする時は 君と一緒に

そう言わんばかりに、BUMPはついにある情報を解禁することになる。

本篇

9月18日に全国公開されるアニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」の主題歌に、BUMP OF CHICKENの新曲「Gravity」に決定したのだ。

約9年ぶりとなる劇場版アニメ主題歌。

ほとんど恋愛ソングを歌わなかったBUMPによる、恋愛シチュエーションに重なりそうなストレートな楽曲。

今のBUMPだからこその世界観であることは間違いないし、劇場版主題歌にこういうテンポの歌を持ってくるのがBUMPらしい。

もちろん、全体として聴いたら歌の印象は変わるだろうし、この段階で曲の良し悪しを語ろうとは思わない。

ただ、ついに長らく沈黙を破ったという事実が嬉しいし、ようやく「一緒に呼吸」できる喜びを感じざるを得ないわけである。

2020年。

もうBUMPの新曲は聴けないのかなーと思っていたからこそ、この情報発表がたまらなく喜ばしいわけである。

しかも。

この情報が解禁されたのが、BUMPに影響を受けたアーティストでもっとも今大きな影響力を持っている米津玄師の待望のニューアルバムがフラゲされる日なのが、ニクいというところ。

しかも、今回の米津の新譜は同じくBUMPに多大な影響を受けたビックアーティストである野田洋次郎とのコラボ曲がアルバムに収録される。

つまり、この三ラインがある種重なってしまうわけだ。

そんな今日という一日に、不思議な縁を感じざるを得ない。

いや、ほんとさ、こんな展開になったらニヤリとせざるを得ないよなーと思うのである。

渇望しまくっていたBUMPファンが産声をあげるSNSをみていると、ついついニヤリとしてしまうし、米津とBUMPの名前が踊り並ぶサマにも、ついついニヤリとしてしまうのである。

マジで記事の中身がただただ「今日はニヤリとするよね」という中身のないものなんだけど、今日だけはちょっと浮かれさせてもらいたい次第。

にしても。

BUMPの劇場版アニメ主題歌って、あえて「売れ線」にしないことが多い気がするなーと改めて思う。

BUMPの劇場アニメ主題歌について

前回手掛けた劇場版アニメ主題歌は、かの有名なドラえもんの劇場版主題歌として抜擢された「友達の唄」だった。

好きか嫌いかは置いといて、劇場版主題歌としてこういうタイプの曲を提供するのは、BUMPくらいだよなーと思ってしまうのである。

なんというか、一般的な劇場主題歌ってバリバリにストリングスをきかしたり、各メロパートの変化をゴリゴリに効かせた王道ソングな仕立てにすることが多いと思う。

ミスチルやバクナンやsumikaなんかが得意とするようなアプローチのイメージ。

でも、BUMPの歌ってそういうドラマチック性はつくらない。

仮に劇場版主題歌であっても。

どちらかというと素朴なメロディーで、サウンドもシンプルで勝負する。

そして、歌の芯にある藤原の歌声が優しく響き、そのフレーズが音符にのって耳に入ってくるのだ。

そういう温かみのある魅力を放ってくるのである。

「Gravity」も、そういうBUMPならではの魅力に詰まった一曲になるんじゃないかなーと思うのだ。

他のアーティストと違って、一曲がずどーんと大衆に届くのではなく、わかる人にだけじわじわと染みるように波及していく。

刺さる人にはとことん刺さる、そういう一曲になるような気がするのだ。

思えば、BUMPってバンドの知名度に対して、この歌が飛び抜けて有名、というものがあまりない。

タイアップソングもじわじわとした広がりをみせることが多い。

それがBUMPの特殊さだし、そういう余計な色気みたいなものを出さないところが、BUMPが愛されている理由のひとつなのかもしれないと、ふと思う。

まとめ

なんにしても、「Gravity」が楽しみで仕方がない。

結論は、そういう話なのである。

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