BUMP OF CHICKENの新曲が早く聴きたくてウズウズしている記事
BUMP OF CHICKENの新曲がそろそろ聴きたい。
そう思っているリスナーも多いだろう。
かくいう自分もその一人。
去年はアルバムもツアーもあったわけだから、いわゆるBUMPロスということはほとんどなかった。
が、今年はまだ新曲を聴くことができていない。
コロナ渦になっていなければ、事態は全然違っていたのかもしれないが、そんなたらればを言っても枯渇したBUMP脳が満たされることはない。
せめて自分のブログくらいBUMPの話をして、いつかくるはずの洪水のように溢れてくるBUMPニュースまでワクテカしたいわけである。
・・・・ってか、ワクテカって絶対に死語だなあ。
というわけで、この記事ではBUMPの楽曲のこういうところ良いよねーということを書きたい。
本編
擬人化しがちな歌詞
BUMPの歌って擬人化しているものが多い。
シングル曲の代表ならこの歌だろう。
この歌の主人公は「涙」。
「涙」を擬人化することで、自分の内面を丁寧に描く意欲作である。
BUMPの楽曲ならこういうスタンスの歌ってそれほど珍しくはないけれど、他のバンドと比較すれば今でもこの眼差しって相当に変わっていると思う。
他のバンドが「全編を涙が主人公の歌を作りました」とか言って、発表したら「ふざけるのも大概にしろ」って怒られると思うのだ。
でも、BUMPの場合、涙が主人公であることがぴったりとハマる。
歌詞の視点でも本当に涙が主人公な感じが伝わってくる歌詞だし、涙の健気さと藤原の声のトーンに異常な親和性があるのである。
あと、バンドメンバーのサウンドの構成も優れていて、この視点の歌ならこういうサウンドが一番合うなーっていうのをきっちりと当てはめてくるのである。
「上手さ」だけならBUMPって必ずしも、何かがすごく秀でているバンドではないけれど、こういうチームプレイがとてつもなく優れているんだよなーと曲を聴くたびに思うわけである。
というか、このチームプレイが優れているからこそ、擬人化の曲も綺麗にハマる、とも言えるのではないかと思う。
涙の描き方とサウンド
同じく、涙を擬人化したと思わしき歌がある。
それが「Butterfly」だ。
この歌も捉えようによっては歌の主人公が涙のように感じる歌なんだけど、同じ涙といっても「涙のふるさと」と描き方が違う。
「涙のふるさと」は君(涙の出処である人)の内面を描くために涙が出てきいるのだとしたら、「Butterfly」の涙は涙自体の内面化を描いているトリッキーさがある。
まあ、歌詞の解釈の話になると意見の数だけ答えが異なるので、この記事ではあまり掘り下げないが、<会いにきた涙>と<量産型だった涙>の違いがサウンドにも明確に出ていることはわかるだろう。
やっぱり「Butterfly」の歌詞は、シンプルなギターロックではなくEDM的な打ち込み主体だからこその歌詞のように感じるし、その言葉たちから選ばれるようにして、こういう音が構築されたんじゃないかなーと思うわけだ。
内向的であることの輝き
先ほどの涙の項目でも述べたけれど、BUMPの歌は内面に向き合っているものが多い。
色んな擬人化や比喩を用いることが多いけれど、それは目に見えないものを歌にして表現していることが多いからな気がするのだ。
というよりも目には見えないものをあえて目で見えるような形に置き換える過程の中で、独自の比喩が出てきている印象も受ける。
「天体観測」や「プラネタリウム」のように、惑星をモチーフにしていることもあるが、これも見えないものを見ようとして言葉に置き換えた結果であるわけだ。
サウンドや佇まいは大きく変わったと言われがちなBUMPだけど、歌詞だけは昔から同じ価値観を宿していると考える人が多い。
そして、歌詞という根っこの部分が変わらなかったからこそ、今でもたくさんの人に支持されたバンドになったのだろうなーと改めて思うのである。
あと、根っこが変わっていないからこそ未だに「ガラスのブルース」も「天体観測」も、途方もなく胸に響いてしまうのかなーと思うのである。
まとめに替えて
と回想するように昔の曲を聴いていたけれど、やっぱり新曲が聴きたいなーと思ってしまう。
人によっては昔のBUMPが好きだったからもう別に新曲はいいやという人もいるかもしれないけれど、自分は今のBUMPが作る新しい歌をどんどん聴きたいと思う。
もちろんハマるかどうかは聴いてみないとわからないけれど、曲を聴くたびに起こるドキドキは、昔にBUMPを聴いたころとほとんど変わっていないのである。
マイペースでいいので、なんとか年内には何かしらの一報をもらえたらなーと勝手にもぞもぞしながら考える次第なのである。
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