前説

[ad]

SixTONESの作品が好きである。

このブログでも、幾度となく取り上げたグループとなっている。

最初は「Imitation Rain」 だけがたまたま自分の好みに当たっただけなのかなーと思っていたSixTONES。

でも、気がつけば今年リリースしたシングル全てで記事を書いていた。

なぜかといえば、リリースする作品を聴くたびに「お、いいやん」と思ってしまうからだ。

何かを語らずにはいられない楽曲をリリースしてくるから、ついつい自分も言葉を紡いでしまうのである。

ところで、なぜ自分はSixTONESを好きになっただろうか。

年末になって、ふとそんなことを思ったりする。

師走、その問に対する答えを凝縮されたような一曲が世に放たれた。

それが、これだ。

「ST」である。

SixTONESのグループ名からとられたと思われるような意味深なタイトル。

タイトルを見るだけでも、きっとこの歌は今後のグループの核になるに違いないと思わされるメッセージソングである。

少なくとも、次のアルバムはこの楽曲が軸になることは間違いない。

最初のアルバムの核となる曲なのだから、絶対にグループにおいても大事な曲だとは思うのだ。

そういう曲に対して、ここまで痛快ならラウドロックをお見舞いするなんて・・・。

だから、

SixTONESが好きなんだよなあ。

改めてそう思ったのだった。

本編

SixTONESが紡いだ可能性

あくまでも自分の周りの話にはなるが、わりとジャニーズを離れていたり、そもそも男性グループにあまり心を惹かれなかった人がSixTONESにはハマっている、という話を耳にする。

ジャニーズに沼るきっかけがSixTONESだったという話をけっこう聞くことが多いのだ。

なぜそういうことが起こるのだろうか。

端的に言えば曲が良いからだと思う。

なぜなら、今年リリースした曲はどれも素晴らしかったから。

メジャーデビューとなった「Imitation Rain」 は、X JAPANのYOSHIKIが楽曲を手掛けたということもあり、X JAPANが好きな人(90年代にリアルタイムであの音楽に触れた人)の心にも刺さるような大人びたロックチューンになっていた。

重厚かつ切ない感じが詰まったこの楽曲は、おそらくSixTONESにとっても「異端」な作品だったと思うのだ。

もしかしたら、ファンによっては、もっとわかりやすくて明るい曲をデビュー曲にした方が良かったという意見もあったかもしれない。

でも、SixTONESはあの曲で勝負を仕掛けた。

そして、あの曲で勝負をしかけたことで、このグループのパフォーマンスの高さを早い段階で世に提示することができた。

少なくとも、自分はそうだった。

一躍、SixTONESは音楽シーンにおいても重要な存在になっていく。

そして、その期待に見事に応えていく以降のシングルたち。

「NAVIGATOR」 や「NEW ERA」といったシングルを通じてSixTONESが提示したのは、このグループが高いレベルで、ジャンルを超えた表現ができる集団であること、だったと思う。

ロック・ダンス・ポップス・アイドル、その全ての概念が変わるーーというのは、次にSixTONESがリリースするアルバムのキャッチコピーだけど、そのキャッチーコピーが誇大広告にならないような活動をSixTONESはこの一年で示したと思うのだ。

その結果が今なのだろうし、だからこそ、SixTONESがきっかけで「この界隈」に入っていった人がたくさんいるのだと思うのだ。

で。

そういうキャリアのひとつの集大成として、最後にもってきたのがラウドロック色の強い「ST」だった。

ここにもまた、SixTONESの音楽的な凄さを示しているように思うのだ。

これだけ荒々しいサウンドなのに、ボーカルからは一切ほころびが見えない。

ちゃんとサウンドに負けじと、ボーカルもかっこよくなっている。

サウンドもかっこいいんだけど、ボーカルはそれ以上にかっこいい。

それができるのは、SixTONESのパフォーマンスのレベルの高さを示すひとつのエビデンスだと思うわけだ。

[ad]

STの歌詞が良い

「ST」というタイトルはきっとなんとなくでは付けていないはず。

この歌にこのタイトルを付けたのはきっと意味があるのだろう。

つまり、この歌が描く歌詞にもきっと強い意味が込められているはず、とも言える。

確かにこの歌には印象的なフレーズが多い。

泣き笑っても 憂いても 未来は
強い光の方だ そこに向かってくんだ

だとか、

冷めない熱を 確かに感じて今始まった
終わりはまだまだ 遥か先の方だ

といったフレーズは、これからのSixTONESの意気込みを表明する言葉のようにも感じる。

自分のような浅いファンにはわからないけれども、もしかしたらずっとSixTONESを追いかけていた人には、その言葉に宿った意味がわかるのかもしれない。

ただ、自分でもこのフレーズを通して、SixTONESの強い意志のようなものをはっきりと感じたのだ。

SixTONESが、今後、どういうグループになっていくのか。

これから先、どんな景色を魅せるようなグループになっていくのか。

そこに対する意志表示が、「ST」という歌に込められているような気がするのだ。

そういう意志を歌詞の中に込めているからこそ、この歌のタイトルは「ST」になったのだろうし、こういう激しいアレンジになったのではないか。

そんなことを思うのである。

もちろん、楽曲なんて人によって捉え方は千差万別。

正解も不正解もないとは思う。

ただ、この歌に眠る静かな闘志に、自分の心は揺さぶられた。

それだけは、確かな事実としてあるのである。

まとめ

きっと来年リリースされるアルバムも凄いことになる。

その予感だけはひしひしと感じる今のSixTONES。

今年はジャニーズの新たなホープというような立ち位置だったかもしれないけれど、これからどんどんその存在感を強めていくのだと思う。

ここに大志を抱け(遥か先の方だ)
世界を回せ

その言葉通り、世界をとりこにするようなグループになるのではないか。

そんなことを、思うのである。

関連記事:SixTONESの「君がいない」、6人のボーカルが鮮やかすぎる件

関連記事:SixTONESのアルバム『声』に対する深読妄想記

[ad]

LINEで送る
Pocket