前置き
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ほら、KEYTALKがレコード会社移籍したじゃないですか?
元々はビクターにいたわけだけど、ユニバーサルに移籍したじゃないですか?
この記事ではそのことに触れながら、新曲の感想について書きたいなーと思う。
本編
なんでKEYTALKはユニバーサルに移籍したんだろう?
ところで、ビクターからユニバーサルに移籍と言えば、クリープハイプがちらりと頭に浮かぶ。
クリープハイプの移籍は色々あってのことだと知っている人も多いかと思う。
もしかして、KEYTALKも……???なんて思う人もいるかもしれないけれど、まあ、たぶんKEYTALKは別に喧嘩別れでビクターを去ったわけではないと思うのだ。
とはいえ、自分たちの路線を変えたかったから移籍したのは間違いないし、ビクターのままだと路線を変えることができなかったから、移籍したのだと思う。
ちなみに、クリープハイプとKEYTALKは同じユニバーサル関連のレーベルである。
が、所属しているレコード会社は同じではない。ユニバーサルといっても、色々あるわけだ。
KEYTALKが移籍したのはユニバーサルの数あるレーベルの中でも、Virgin Musicというところ。
ちなみにクリープのいるユニバーサルシグマはわりとポップ寄り(なイメージのレーベル)なんだけど、同じユニバーサルでもVirgin Musicは比較的渋いレーベルというイメージ(これは、俺の勝手な偏見ではあるが)。
というのも、ここに所属している人たちがわりとみんな渋いのだ。
フェスに出ているバンドならば、ACIDMANとかストレイテナーなんかがいる。
で、逆にKEYTALKが好きそうな邦ロックファンが聴いていそうなバンドは、見事にこのレーベルにはいない。
んで、おそらく、それも意図的なんだろうなーなんて思ったりする。
ビクターがKEYTALKに対してどういう方針だったのかはわからないけれど、今後のことを考えると違う方針にしていきたいと考えたから、レーベル移籍に踏み切ったわけだ。
ということは、今までとは違うカラーを認めてくれるレーベルだったり、むしろそういう方向を支援するレーベルへの移籍が絶必となる。
そうなると、流行りのバンドに「流行りであること」を強いるレーベルには移籍できないわけだ。
そう考えた結果、今回のように、普段はそこまでゆかりがなさそうなバンドが固まるレーベルへの移動になったのかなーなんて思う。
まあ、知らんけども。
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ユニバーサル移籍後初のシングルについて
さて、新曲の話をしよう。
率直な感想を言えば、今までのKEYTALKっぽくないなーっていうね。
以前、KEYTALKに関してはこんな記事を書いたが、KEYTALKはお祭り系orイケイケ系というイメージが強くて、リズムで言えば圧倒的にダンスミュージック的な四つ打ちの歌が多かった。
でも、今作はまず四つ打ちではない。
この時点で大きな違いのように感じるし、全体を通して聴いてみても、今までのKEYTALKの曲と「ウリにしているポイント」が違うよなーって思うのだ。
ギターで言えば、リフに印象的な歌が多かったKEYTALKであるが、今回全面に押し出しているのは、カッティング。
しかも、そのカッティングに多様なエフェクトをかけることで、より楽曲全体がカッティング主体である印象を強めている。
間奏にあるギターソロも、スピードで乗り切って聴き手をノセるようなものではなく、ギターの音をじっくり聴かせるような、玄人じみたギターソロのように感じた。
リズムとかテンポでノセるのではなく、楽器の音そのものを食らいやがれ!そんなことを言っているように聞こえた。
おそらく、ビクター時代ならシングルとしては絶対にリリースされなかったようなタイプの歌。
そんな歌をリリースしてきたなーという印象だった。
近年、ロックフェスのムードがどんどん変わりつつあり、ダンスミュージックの「次」が見えてきそうなこのタイミングで、明確に路線を切りかえたKEYTALK。
このシングルだけでこの先の判断をするのはまだ早いけれど、変えてきたなーというのはひしひしと伝わる。
メンバー全員が器用であり、色んなパターンの曲に対応できる芸達者の人たちだからこそ、「余計な縛りがなくなった」ときの爆発力は、他のバンドの比ではないよなーって思う。
そう思うと、今後のKEYTALKが作る音楽にワクワクする。
今作はまだ100点って感じではないけれど、彼らの未来にワクワクできるという意味で、良い作品だなーと思う。
まとめ
彼らがどういう方向を目指すのかまではまだわからない。
けれど、間違いなく今あるのは、強く根付いたお祭りソングのイメージを打破することだと思う。
メンバー全員が30代を迎えた今だからこそできる「渋さ」のエッセンスも加えたロックを聴かせてくれるんだろうなーと思う。
うん。ワクワクする。
もともとトリッキーな彼らのサウンドが、さらにトリッキーになっていくのだ。
これが楽しみじゃないわけがない。
ほんとKEYTALKの今後が楽しみである。
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