SixTONESの「THE BALLERS(読み方:ザ ボーラーズ)」、歌詞も衣装も決まっている
SixTONESの楽曲「THE BALLERS」がバチくそにかっこいいので、その話をさせてほしい。
ボーカルがかっこよくて、歌割りも見事で、作詞作曲に拘る楽曲が映える
もともと、SixTONESってラップを軸にした攻撃的でアッパーなナンバーを、明確に”武器”にしていた。
それこそ、SixTONESのキラーチューンのひとつである「こっから」も、そういう文脈で語ることができるナンバーのひとつだと思う。
SixTONESって、かっこよくラップをするメンバーが多い。
だから、こういう楽曲がとにかく映える。
しかも、単にラップがかっこいいだけではなく、ラップでゴリゴリに低音を響かせることができる。
言葉の説得力は絶大になるし、歌の幅が本当に広がる。実際、クリーンなパートやハイトーンなボーカルが際立っている。
「THE BALLERS」もまた、冒頭のパートは、どちらかというとエッジを効かせた展開になっている。まくしたてるようなラップで魅了しながら、ぐいぐい楽曲が進行していく。
そして、中盤の松村北斗や京本大我が伸びやかなボーカルを披露するパートに入ると、がらりと楽曲の世界観を変えて、それまでとは異なる魅力を注ぎ込む。
この感じが良い。
SixTONESのかっこいいの一端を覗いている、という感じがする。
これまでのSixTONESの楽曲の感想記事でも幾度となく言葉にしてきたが、6人のボーカルのフォーメーションが良いのだ。
SixTONESって、6人の個性を発揮しながらも、それぞれの個性が共鳴することで生み出すエネルギーの量が、ずば抜けているのだ。
故に、ラップを歌ってもかっこいいし、ハートフルにメロディーを紡ぐ歌いこなしも魅力的に響く。
Youtubeバージョンだけでも、それを多々感じることになる。
1分を過ぎたあたりで、目まぐるしいテンポでボーカルが入れ替わるパートが登場するが、ここも真骨頂。
こういうテンポ感でどんどんマイクリレーをしていくが、それによって妙な凹凸が生まれることもなく、でも、きちんとボーカルのカラーを提示していく流れが秀逸。SixTONESらしい輝きが解き放たれる。
振付が見事で、tiktokでも目撃できるMVのダンスもかっこいい
今作は、B.LEAGUE 2024-25 SEASON シーズンテーマソングということもあって、アッパーな展開で、メリハリの大きな楽曲になっている。
ということもあって、YouTubeで拝見できるダンスも激しくて、フォーメーションが縦横無尽に動く。
これがまたかっこいいのだ。
自分はこれまでのSixTONESの楽曲レビューにおいては、ボーカルのことやサウンドのジャンル性の乗りこなしに触れることが多かった。
が、「THE BALLERS」を聴いて(観て)強く感じたのは、ダンスの切れ味の鋭さだ。
ボーカルがリズムを乗りこなしながらスリリングに展開するからこそ、ボーカルと呼応するダンスの激しさも際立っている印象を受ける。
「THE BALLERS」は個々のパートをしっかり聴かせるというよりは、次々にパートチェンジを行ったり、ユニゾンになってボーカルを披露するパートが多い印象だが、それがダンスの躍動感を際立たせている。
YouTubeのコメントに書かれていることとシンクロするが、マイクリレーはバスケの素早いパス回しを思わせるし、ダイナミックなダンスはコートを駆け巡る選手にも負けないパワフルさを感じさせる。
これまで、SixTONESはリード曲で常に音楽ジャンルを超克してきた印象を受けるが、「THE BALLERS」においては、タイアップ先となるB.LEAGUEを超克してみせる、そんなワイルドさを思わせる。
タイアップ曲だからといって、単にタイアップ先に寄り添うだけではない。
タイアップに相応しい楽曲をパフォーマンスするのはもちろんだが、そこからさらにSixTONESの色を滲ませて超克してみせる、そんな凄みを感じさせるのだった。
<俺らが最強>という歌詞も相まって、どこまでもそのパフォーマンスのかっこよさが際立つし、こういうパンチ力のあるフレーズがサマになって歌いこなせるあたりに、SixTONESのアーティストとしての実力を実感することになるのだった。
まとめに替えて
毎度のことながら、YouTube尺の感想になってしまうので恐縮であるが、おそらくフル尺で堪能すると、よりそのかっこよさが際立つのだと予想される。
1月15日にリリースされる5th アルバム「GOLD」。
今はそれが楽しみで、仕方がない。
楽曲情報:作詞者、作曲者の紹介
作詞:TSUGUMI, TOMOKO IDA
作曲:TOMOKO IDA,TSUGUMI
とのこと。