CDTVライブ!ライブ!のSixTONESフェスを見終わった今なので、ちょっと書きたいんだけど、最近の音楽番組って、実は確実に面白くなっているなーと思う。

正直、最近はテレビ業界まわりはえらいことになっている。

色んな意味でやばいことになっているのは、インターネットで情報を触れている方であれrば、認識していることだと思う。

そういう要素を抜いたとしても、テレビのトーンって変わりつつあるし、趣味に「濃いもの」を求めている人からしたら、テレビなんてつまらん、という人も多いだろう。

課金をしたら、Netflixをはじめ、豪華で重厚な映像コンテンツと簡単に接続することができるし、ただで映像を見るならYouTubeで十分だと考えるケースもあると思うからだ。

音楽だって、サブスク全盛期の今、わざわざテレビで音楽を聴く必要は薄くなっている。

が。

SixTONESフェスを観ていると、この後半はテレビパフォーマンスだからこそだよなーと感じる自分がいたわけだ。

CDTVライブ!ライブ!の⚪︎⚪︎フェス特集って、少し前の音楽番組なら絶対にやることがなかったフォーマットだ。

企画としてはあっとしても実現はしなかったことだろう。

確かに30分くらいの音楽番組で、ひとつのアーティストにスポットを当てる音楽番組はいくつかあったが、そういう番組はトーク + 3曲くらいのパフォーマンスで構成するのが常で、10曲ほどの楽曲を立て続け一組のアーティストがパフォーマンスをする、ということはマジでなかった。

いや、WOWOWやスペースシャワーTVのような有料放送であれば、そういうテイストの番組もあったかもだが、それは地上波とは異なる形態だからこそできる話であり、「地上波で見れない番組」という前提があったうえでの構成であったように思う。

それが今や、○○フェスとくくって、10曲をどどんとパフォーマンスしたりするのだ。

凄い。

まあ、こんな見せ方をするのはCDTVライブ!ライブ!くらいであり、この番組が特殊っちゃ特殊だけど、どの音楽もスペシャル放送の場合は長尺で放送することが多くなっているし、事前にタイムテーブルを発表して、意図的にフェスっぽい魅せ方をするケースが増えた。

そういう構成の方が数字が取れるから、そういう構成になっているのかもしれない。

が、思うのだ。

こんな世の中でも音楽番組という形で音楽と携わる人は、それ相応の音楽好きであり、音楽的にアレがやりたいコレがやりたいの企みや野望を胸のうちで抱えていて、ギラギラな目をしながら、虎視眈々としている人が、実は自分が思っているよりも多いのではないか、と。

だからこそ、音楽番組が稼げるなら「ビジネス」になっていたあの頃とは違う面白さが、今の音楽番組では漂っているのではないか?

そんなことを思うのだ。

テレビ業界においては確かにとんでもない人も多いけれど、わりと今現場にいる人は「それでもテレビをやりたい人」が多くて、想像以上にギラギラだったり、メラメラだったりすることも多いのではないか。

そんなことを思ったりするのだ。

まあ、内実は置いといて、あの頃には見れなかったフォーマットで音楽をどんどん紹介する今の音楽番組って、実は面白のではないかーという話。

SixTONESフェスもまた、そういう面白さに満ちた時間だったなーと感じたという話。

なお、SixTONESって、ロックチューンとかアッパーなラップの楽曲とか、バンドマンが提供したゴリゴリの楽曲を歌う一方で、ここぞのタイミングで多幸感のある美しい歌声のミディアムチューンを歌いこなしていて、SixTONESの多面的な魅力を感じるうえでも、めっちゃSixTONESフェスって、ワクワクした時間だったなーという感想。

あーもう一度、見直したい。

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