INIの「CALL 119」が放つ圧倒的かっこよさ

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今年ブレイクするアーティストは、この人たちだ!みたいなランキングって多くの音楽メディアで発表される。

こういうランキングで名前を挙がるっていうのは、つまるところ、それだけ期待されているということの現れだと思う。

ただ、どういう理由で期待されているのかは、アーティストによって違うだろう。

でも、多くの場合、昨年リリースした楽曲がどれも良かったから、今年はさらに楽曲が良くなって、たくさんの人にその良さが波及する=ブレイクする、という等式が成り立っていることが多いように思う。

これってとてもすごいことではあると思う一方、期待を背負うアーティストからしたら気が引き締まる部分でもあるとは思うのだ。

去年の「良い」を超えるという期待もきっと込められていると思うからだ。

さて、INIもどうようにそういう立ち位置のアーティストになりつつある。

去年の活躍が素晴らしかったからこそ、今年、もっとその良さに磨きがかかって、よりたくさんの人に波及するはずだ、という期待を背負っているアーティストなわけである。

そんな期待を背負ってYouTube上で公開されたのが「CALL 119」という楽曲だ。

リリースとしては、2022年4月20日の楽曲となっているセカンドシングルは、すでに配信などでは耳にすることができる状況となっている。

当然ながらハードルが上がる中での新曲だったわけだが、良い意味で期待を裏切るナンバーになったように感じる。

本編

INIの複雑化するかっこよさ

曲を聴いての率直な感想が、かっこいい、だった。

INIの楽曲ってどの歌もかっこいいのだ。

しかも、そのかっこいいがどこまでも複合的なのだ。

なんというか、ひとつの要素を指差してかっこいいと言っているのではなく、色んな部分から刺激を感じられるかっこよさなのだ。

もう少し具体的に言葉にしてみよう。

例えば、「CALL 119」って、攻めたサウンドが印象的なナンバーになっている。

冒頭の打楽器のリズムの重ね方から、切れ味の鋭さを感じさせれるし、ヒップホップ的な装いを感じさせる音の響きを感じることができる。

結果、楽曲のサウンドにどこまでもソリッドかつヘヴィな雰囲気を覚えるのである。

でも、そこに終始しないのだ。

というのも、ヘヴィな雰囲気を感じさせる一方で、甘さや美しさも感じさせるテイストになっているのだ。

これはボーカルが放つ輝きが関係している部分も多いのかなーと思う。

ボーカルは洗練されていて、スタイリッシュな装いも強く、<攻める>一辺倒ではない魅せ方をするからこそ、美しさが際立つ楽曲になっているわけだ。

この2つが楽曲の中に内在しているからこそ、どこまでも、複合的なかっこよさを楽曲に覚えるのだと思う。

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ダンスのレベルの高さ

音楽的な部分で色んな要素を感じさせる「CALL 119」。

ドープなヒップホップ的な空気をたぶんに含んでいるかっこよさがある。

そのうえで、これはダンスチューンとしてもレベルが高いことを痛感させられるのだ。

YouTubeにあがっているダンスをみていると、そのことを強く実感する。

多人数グループだからこその迫力のあるパフォーマンス。

しかも、多人数グループでありながらも、どこまでも統一する振りと世界観。

<だからこそ>と<でありながら>を両立するダンスはどこまでも圧巻で、このパフォーマンスに一度釘付けになってしまったら、飲まれるしかないようなーという境地になっている。

なぜ、INIが期待されているのか。

そのことが容易にわかるパフォーマンスである。

なにより、INIはその期待を超えるアーティストなのかどうか、ということに関しても、迷いなく「超える」といえるパフォーマンスが繰り広げられている。

レベルの高い境地でパフォーマンスを成立させているからこそ、同じジャンルで勝負してもその個性が際立ってくるのがINIの強さだと実感する、そんなパフォーマンスである。

「We Are」の話

ちなみに同じタイミングで解禁された「We Are」は、また違う魅力を放ったナンバーである。

ミディアムテンポな装いで、メロディーの美しさやボーカルの一体感をダイレクトに感じれる作品となっている。

個人的には「CALL 119」が好きなので、記事的にはそちらをメインで取り上げたが、両方合わせて聴くと、INIのアウトプットの広さを実感できるようにもなっている。

まとめ

INIがなぜ期待されているのか。

そのことがストレートに伝わる新曲だった。

おそらく2022年が終わりをむかう頃には、より大きなスケールで音楽を放つことになるのだと思う。

そのことが楽しみで仕方がないし、ここから放つ次なる新曲も楽しみで仕方がない。

関連記事:INIの「How are you」が解き放つ可能性について

関連記事:INIの「Rocketeer」や「Brighter」に感じる魅力

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