なんか最近、心が痛快になる楽曲に出会っていないなー。
そんな人、いませんか?
自分も春先は微妙なメンタルになりがちで、音楽に「痛快」を求めがちになる。
でも、本当の意味で、心が痛快になる音楽って、実はそこまで多くはない。
なぜなら、その音楽が自分の感性にジャストミートする必要があるからだ。
だから、不安になっている自分がいたのだった。
でも、もうご安心を。
今から、そういう心情にぐさりと突き刺さった、痛快な音楽を紹介にするからだ。
INIの「Party Goes On」って言うんだけど。
INIの「Party Goes On」の話
何がどう痛快なのか?という軸から話をしてみたい。
まず、イントロのギターのサウンドとリズムの刻み方。
この時点で痺れる。
どゅっどゅどゅっどゅーっ!!!!
って感じのサウンド。
そして、そのすぐにやってくる
Party party‥‥
このコーラスワークがえらく痛快なのだ。
春の日のからっとした天気感がある、とでも言えばいいだろうか。
歌の世界に余計な湿度が一切存在していない感じ。
だからサウンドもボーカルも一緒くたになって、痛快なエネルギーを生み出してくるのだ。
結構、現代のポップスってクールな楽曲になっているか、ものすごく情報量の多い楽曲になっているのかのどちらかになっていることが多くて、それはそれで魅力的なんだけど、自分的に”痛快”とはちょっと違うんだよな・・・となることが多い。
でも、INIの「Party Goes On」は、そこが違う。
からっとした日の天気の日差しのような、気持ちよさが宿りまくったものをお届けしてくれるわけだ。
だからこそ、自分的に痛快という観点において、どこまでもぐっとくるのだ。
以降、サウンドはドラムやベースの音が合流にして、穏やかながらも軽快でリズミカルに楽曲が展開していく。
必ずしもテンポが早い歌ではないんだけど、聴けばどんどん陽気になっていくし、楽しい気分になる不思議なエネルギーを持つ。
サウンドが果たしている役割も大きく、冒頭で述べたギターの音色がまず良い。
ギターって色んな音を選ぶことができる楽器だけど、INIの「Party Goes On」はちょっとゴリっと感もあるし、かといって変に歪んでいない、絶妙なバランスの色合いで音が展開される。
これが実に気持ち良いのだ。
あとから入ってくるベースの重たさも必聴で、けっこうインパクトの強い低音がぶりぶりに聴こえてくるのも良い。
だからこそ、穏やかなテンポながらも、Party感のあるワクワクを持続させながら、楽曲が展開していくのだ。
その上をボーカルが軽快にメロディーを紡いでいく。
Shout×3の部分や、Wow×3の部分は、そういうサウンドとボーカルのリズムのハマり方がえぐいことになっている瞬間のひとつだが、サウンドが紡ぐグルーヴと、ボーカルが紡ぐスリリングが、掛け合いながら楽曲が進行していくので、楽曲が進むにつれて、どんどん高揚感がドライブしていくのである。
ここも、楽曲の痛快さに繋がる
INIはこれまでのロック調の楽曲が多かったイメージだけど、「Party Goes On」はロック調だけど、ダンサブルに楽曲が進行するのが特徴で、ラップも織り交ぜながら複合的に展開するため、色んな角度で楽曲が楽しめるのも、痛快なポイントのひとつである。
なお、Aメロはテンポ良く進むからこそ、Bメロに入ると、少しテンポを落として楽曲のムードを変えている流れも秀逸である。
そして、サビではその緩急をバネにするように、大げさではないけれど、でも着実に高揚感が倍増するようなリズムワークの中で、インパクトのあるメロディーラインを繰り広げる。
いやー最高だ。
まとめに代えて
・・・伝わるだろうか?
マジで、今、痛快な音楽を聴きたい人、ぜひINIの「Party Goes On」を聴いてみてほしい。