INIの「FANFARE」に見え隠れする高揚感について

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INIの「FANFARE」がかっこいいと感じたので、シンプルにその感想を書いてみたい。

本編

まず、冒頭。

ソリッドなギターのカッティングっぽい音が良い。

これだけで高揚感が爆上がりである。

そして、そのサウンドに合わせてボーカルが合流するのだが、最初に合流したボーカルはあくまでも淡々としており、嵐の前的な予感を覚えるトーンになっている。

10秒ほど経過したタイミングで、楽曲は次の展開を迎える。

Aメロはラップのパートになっており、多人数グループであるINIの魅力を突きつけるような、鮮やかなマイクリレーが展開される。

日本語と英語を丁寧に織り交ぜた歌詞になっており、おかげでメロを詰め込む部分と余白のある部分のコントラストが鮮やかになっているのが良い。

24秒ほどのタイミングと、40秒ほどのタイミングで楽曲の展開が変わるようになっているが、冒頭のソリッド感に寄せるというよりは、サビの高揚感をMAXにするため、一度クールダウンさせるような流れになっている。

ここのフリも鮮やかなので、サビ直前のビートがドロップしていて、ドライブがえげつないことになっている。

は・り・あ・げ・る

このボーカルの瞬間、全FANFARのリスナーの高揚感がきっとMAXになっているはずだ。

サビは期待に応えるようなアッパーかつキャッチーなテイスト。

ライブで聴いたら絶対上がるようなパンチ力と疾走感をもって、楽曲を駆け抜けていく。

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「FANFARE」は楽曲の中で何度も表情を変える

「FANFARE」という楽曲の特徴のひとつとして、楽曲の中で何度も表情が変わる、というのがある。

先ほどの1番の話でいえば、冒頭、Aメロの入り、24秒頃、40秒ごろ、は・り・あ・げ・るの道中、と楽曲の流れが細かく変わっていることを実感する。

情報量で言えば、かなり多いはずだ。

でも、INIが軽やかに歌い上げるからこそ、この情報量が多いはずの流れをすーっと聴くことができる。

というよりも、ジョットコースターに乗っているときの感覚に近いのかもしれない。

どれもサビを盛り上げるための要素として輝いているんだけど、細かい展開が続くから飽きることなく、どんどん楽曲の世界に没入していく。

結果、メロでもぐっと聞き入るし、ワクワクが止まらなくなるのだ。

秀逸な流れである。

で。

1番も展開が細かったのだが、2番ではその流れ止まることはない。

2番のAメロで早速みせる。

ここで、いきなり新しい流れを放り込んでくるのだ。

それまでとは違うビートアプローチ、違う展開でいきなり2番を開始するのだ。

だって、ここは1番の繰り返しで歌を始めても良いはずなのに。

ワクワクさせる、ということに対して一切手を抜かない。

ただ、変化球ばかりではなく直球的なアプローチも絶妙だ。

You know〜の歌詞に入ると、メロディーが1番と同じ流れになるが、ここに入ったときに「帰ってきた」心地がするし、色んな刺激を放り込みながら楽曲が進むからこそ、また次のサビへの楽しみが沸き立っていくのである。

2番のサビの後の感想→Cメロの流れも見事で、この部分でも、それまでとは違う高揚感に誘ってくる。

そして、最後のサビではきちっと今までのサビ以上の盛り上げをみせる。

ここも良いし、これで満足度100%!!!かと思ったら、それで終わらない。

最後の最後には、ボーカルが全集結して、大サビへと繋がっていく。

「FANFARE」という言葉に偽りなし、といった温度感の楽曲。

MVのコンセプトは「全てDROP Thatして楽しむ」とのことだが、楽曲全体でもそのコンセプトを体現するような仕上がりになっているのだ。

まとめに替えて

今日は記事を書くつもりがなかったが、楽曲を聴いているうちに書きたくなったので、勢いでばーっと書いてしまった。

「FANFARE」を聴いた興奮が、少しでも伝われば幸いである。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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