ここ3年でもっとも演奏がシャープになって色んな意味でカッコよくなったバンドのひとつと言えば、ユニゾンことUNISON SQUARE GARDENだと思う。
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曲を出すたびに、ライブをするたびに、音がどんどんシャープになっていって、不要なものがどんどん排除されていく、そんなスマートなカッコよさがある。
しかも、である。
ギターが上手くなる、演奏がかっこ良くなる、それだけならまだわかるんだけど、なぜかビジュアルすらもどんどん洗練されてきてて、とっくにお肌の曲がり角に差し掛かる年齢のはずなのに、首筋から堪えようのない加齢臭が立ち昇ってもいいはずなのに、そういう余計な加齢を一切感じさせなくなってきているのである。
奴らはビジュアルすらもシャープになってきているわけだ。極細をウリにしてるシャープペンシルすらもびっくりのシャープさである。
スターを取ったマリオカートのような無敵さを手に入れ、ロックシーンという名のコースを爆速しているのである、今のユニゾンは。
しかし、そんなユニゾンにも、ひとつだけ拭いようのない難があると僕は思っている。
いやーそんなことはないよ!!!というユニクラもいるかもしれない。が、僕はこいつの存在だけはどうしても許せないのである。
しょくぱんくんである。
誰だよ、このメイク前のアラフォービジュアルバンドよりひどい面したゆるキャラは。
そんなことを思ったであろう皆さんにこのキャラクターのことを端的に説明すると、実はこいつ、ユニゾンのマスコットキャラクターのひとつなのである。
音、MC、歌、楽曲。
その全てが、ものすごい速さで洗練されていくユニゾンという最強バンドの只中において、こいつのデフォルメだけは一向に洗練される気配がないのだ。
そして思ってしまう。
おまえのビジュアルでは、今のユニゾンの背負うのはもう限界だぞ、と。
確かにバンドのマスコットキャラクターなんてダサいキャラクターがたくさんいるし、むしろダサくてなんぼでしょ!みたいなケースもあるんだけれど、これはダメでしょ?いくら何でも。毛の処理を忘れたグラビアくらいアウトでしょ?こんなん良い子に見せれないでしょ?
聖飢魔IIのデーモン閣下のスッピンくらい、世に曝け出しちゃいけないビジュアルしてるでしょ?これは。
いや、いいんだけどね。別に。
ユニゾンのボーカルである斎藤画伯が生み出したもんだし、別に良いんだけどね。
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ただ、すんごいスピードで洗練されていくユニゾンに対して、しょくぱんくんだけがあまりにもアレすぎるのが見てられないのが僕の本音なのである。
マジで、あれを本気で可愛い!!と発狂してる奴が信じられない。いくらファンでもその溺愛っぷりは痛い。タンスの角に小指をぶつけるくらいに痛いと思う。
だって、検索したらこれですよ。こんなん恐怖ですよ……。
だから、思うのだ。
僕はユニゾンメンバーと同じように、しょくぱんくんが洗練されていく姿も見たいぞ、と。
しかし、現実はいつだって熾烈である。
見た目も歌もギターもどんどん洗練されていくユニゾンのボーカル斎藤宏介は、残念なことに画力だけはいっこうに洗練されないのである。(まあ、今の画力を僕は知らないけども)
そもそも、しょくぱんくんの見た目が洗練されたとして、である。
仮にテニスの王子様に出てくるキャラクターのようなデフォルメになってしまったとしたら、僕はそっちの方が発狂するかもしれない。
「新年号最初のUNISON SQUARE GARDEN Presents fun time HOLIDAY ではついにあのしょくぱんくんが8頭身になって登場!!」とかになったら、恐怖のあまり、僕の方が泣いてしまうかもしれない。泣かされるのは会社で詰められてるときだけにしてほしい。マジで。
なにより、そんなしょくぱんくんを見てしまったら、せっかくフェスとかでユニゾンを好きになった新参や、イベントの対バン相手のバンドのファンの子が精神的に大きなダメージを受けるかもしれない。
そんなことになれば、大切なファンタイムというイベントが、一気に聖飢魔IIのライブのような地獄に様変わりしてしまうかもしれない。
やはり、しょくぱんくんを洗練させるのは無理な話だし、それはあまりにも危険な賭けなのかもしれない。
ユニゾンはこの先も、音、MC、歌、楽曲がどんどん洗練されていく。
が。
マスコットキャラクターだけは、一生このままキモいままなのかもしれない……。
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