Official髭男dismの「ミックスナッツ」・・・おいおい案件
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Official髭男dismの「ミックスナッツ」。
曲をかけて、脳内に稲妻が走った。
????!!!!!
おいおいおいおいおおいおいおいおいおいおいおいおいお
あれ???????
おれ???????????
今??????????
誰の曲をかけていったっけ?????!!!!!!!!!!!!!!!
そんな大きな動揺を走らせてしまうことになる。
それくらいに、冒頭のイントロがアグレッシブなサウンドだったからだ。
いや、言われてみれば、ヒゲダンサウンド全開ではあるのだ。
・・・んだけど、ここ最近の表題曲で奏でるサウンドとはテイストが異なっていたため、動揺してしまったのだ。
だってさ、
ぶりぶりのベース音、
サイレンのようにけたたましく響くギタープレイ、
自由度の高いフレーズを奏でる鍵盤の音色、
そのイントロをまとめあげる、アグレッシブかつ軽やかなドラム回し。
冒頭15秒ほどで、それらを盛り込んでいくるのである。
・・・・高速スウィングジャズ!!!!????
サブスク時代はイントロがない方が・・・みたいな言説に対するアンチテーゼだ・・・みたいなレベルの話じゃない。
Official髭男dism屈指と言ってもいいくらい、イントロで鮮やかなバンドアンサンブルを奏でてくるのだから。
いや、でも、思うのだ。
アルバムの一曲とかならわかるよ、と。
でも、ゴリゴリにアニメタイアップがついた一曲の始まりがこうなるとは、自分的にはまったく想像していなかったのである(アニメに関しては全くノータッチですみません)。
でも、と逆に思う。
これこそがOfficial髭男dismなのかも、と。
Official髭男dismは、幾度なく、我々のパブリックなイメージを破壊してきた。
もともとはブルーノ・マーズ的なブラックミュージックを得意とするバンドかと思っていたが、今のOfficial髭男dismの音楽性を指し示すうえでブルーノの名前出すことは非常にまれである。
もちろん、そういうテイストの歌もあるけれど、<それ>がOfficial髭男dismの音楽の中心だったのはずっと前の話だからだ。
それくらいにOfficial髭男dismの音楽は多様だからだ。
あれだけアウトプットしたのだから、もう<踏んでいない足音を踏むのは無理でしょ?>なんてことを勝手ながらに思うわけだが、そういう予想は鮮やかに切り裂いていくのだ。
前置きが長くなった。
もう少し具体的な感想を交えながら、「ミックスナッツ」の感想について書いてみたい。
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本編
「ミックスナッツ」の話
普通、アニメ主題歌のタイアップ曲って、わりとキャッチーな要素が全面に出ることが多い。
普通とされる曲の尺に対して、盛り込まないといけない情報量を考慮すると、いわゆる<アニソン的王道構成>を求められるからだ。
もちろん、「ミックスナッツ」においても、サビのメロディーラインは鮮やかなキャッチーさを解き放っている。
でも、良い意味で<歌>だけ聴かせるつもりではないことを強く感じさせるアレンジとなっている。
今までのOfficial髭男dismってバンドが躍動していても「よく聴くと実は躍動している」みたいな感じが強くて、歌を中心に聴きたい人にも聞きやすいような音のバランスを意識していた気がするのだ。
でも、今回は違う。
至るところで、ゴリゴリにバンドアンサンブルが主張してくる。
特に今までのOfficial髭男dismの楽曲で考えても、ドラムの躍動感は半端ないように思うのだ。
特にBメロのアプローチ。
鮮やかな連打を繰り返すことで、楽曲のグルーヴをスリリングなものに進行していく。
マジで、今作は「ミックスナッツ」と書いて、松浦匡希と呼んでもいいのではないか、くらいにドラムが冴え渡っていて、楽曲の気持ちよさを握りまくっている印象だ。
そして、ここでエネルギーを加速していくからこそ、サビに突き抜けたときの高揚感が炸裂していくのだ。
藤原の音域の広さも相まって、圧倒的な輝きを放ちながら楽曲はクライマックスへと突き進むことになる。
1番と2番のメロパートのサウンドの対比も心地よい・・・けれど、空気をがらりと変えていくドラムの連打乱入の部分が個人的な一番のゾクゾクポイントだったりするからだ。
まとめ
・・・というところまで言葉を紡いだところで、タイトルにすごく迷った。
なんか単に褒める言葉をタイトルにつけるのも憚れるような自由さが「ミックスナッツ」に宿っているように感じたからだ。
求められていることと、やりたいことを天秤に重ね、さらにそこからやりたいイメージを体現できるようにプレイを磨く過程で今の音に落ち着いたように思うわけで、そういう諸々を含めてあまりにもシンプルな言葉でまとめるのは〜〜〜と勝手ながらに思ってしまったのだ。
こう考えたとき、はじめてこの歌を聴いたときの衝撃をタイトルにしようと思った。
初めて感じたのは、イントロを聴いたときの「おいおい」という感触。
ならば、それをタイトルにしようということで、<おいおい案件>というワードをタイトルにしてみた。
・・・にしてもOfficial髭男dismは2022年も容赦がないことを実感する。
セールスだけで比較すれば、去年と<差>が出るのかもしれない。(この辺りは好みの問題があるからだ)
でも、もはやそういう次元にいるバンドではないことを実感させる。
少なくとも、そういう強度の楽曲だなーと「ミックスナッツ」を聴いて感じるという、そういう話。
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