なにわ男子の「The Answer」の話
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特定のアーティストの活動を追うとする。
すると、色んな曲を聴いたり、色んなパフォーマンスを観ることになる。
その中で色んな<ぐっとくるポイント>を覚えることになると思う。
でも、どういう要素が一番胸に残るのかというと、自分の中でひとつ答えがあって。
良い曲を歌うとか、良いライブをするとか、そういうこと以上に重要なポイントがひとつあるのだ。
それは、前回からの進化具合。
どういうことか。
楽曲のリリースで言えば、前のリリースと今回のリリースの進化具合。
ここが大きなポイントだと思うわけだ。
どれだけそれが名曲だとしても、前回の焼き直しのように感じたら、きっとぐっとくるポイントって減ってしまう(わがままな話かもしれないが)
仮に荒削りだとしても、曲を追うごとに明らかな進化を感じられたら、そっちの方が興奮してしまう自分がいるわけだ。
特に若いアーティストであれば、その要素が強くなる。
まだまだ荒削りながらもこの進化が明確であるとぐっとくることが多いし、だからこそ、このアーティストの活動を継続的に観たい・・・と思うようになるわけだ。
そういう進化を強く感じさせてくれるアーティストって今も何組かいる。
名前を挙げたらキリがないんだけど、今から話をしようと思っているなにわ男子もまた、そういう魅力を放つアーティストだよなあと思っていたりする。
本編
なにわ男子の話
なぜ、そう思うのか。
それは「The Answer」という新しいシングル曲を聴いたからだ。
「金田一少年の事件簿」の主題歌としても話題の一曲。
ミステリアスかつスリリングな印象のアレンジが魅力的である。
キャッチーさと哀愁感を織り込んだ絶妙なバランスの楽曲だと感じている。
で。
自分的に、なにわ男子がこういう歌を歌うのか・・・ということに関して、良い意味で驚きを感じたのだった。
なんせ、自分的には、なにわ男子は「初心LOVE」のイメージが強かったから。
華やかさだったり、アイドル的なピュアさを全面に出していた「初心LOVE」。
この歌は、あえて言えば、キラキラ感が強い楽曲だったから、ミステリアス感が際立つ「The Answer」に良い意味でギャップと進化を覚えたのだった。
もうしばらくはキラキラな楽曲を歌うのかなと勝手ながらに思っていたからこそ、余計にそういうことを感じた。
結果、そのギャップがとても良かった。
その影響もあって、自分は「The Answer」にぐっと惹き込まれることになったのだった。
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「The Answer」の魅力について
で。
ここが個人的なポイントなんだけど、「The Answer」は「初心LOVE」などどとは、楽曲のテイストが違う。
ここがギャップになって魅力になっているという言い方をしたんだけど、ただギャップが生まれているだけじゃないと思っていて。
重要なのは、<そういうテイストの歌>を無理して歌っている感がないということ。
表情の違う楽曲を、スマートに自分の歌にしている感じがしたのだ。
そして、そこに<無理している感じがしない>に、なにわ男子の進化を覚えたのだった
これって、グループの表現力が進化しているからこそだと思ったからだ。
歌いこなせる歌の幅が広がっているらこその、魅せ方だと思ったからだ。
もちろん、単純に楽曲が良いのも強い。
キャッチーなエッセンスが散りばめられていて、一聴するだけで頭にメロディーが残る。
また、必要以上に背伸びをしていないのも良いなーと思っていて。
「The Answer」って、過剰にパフォーマンスで魅せるという感じの歌ではない。
きっと良い意味で聴き手だったり、ドラマの世界観なんかと足並みを揃えているんじゃないかと思うわけだ。
だから、その気になればもっとアクティブなダンスを盛り込むこともできるかもしれないけれど、あえてそういう方向には舵を切らない。
楽曲の世界観を構築するうえで、なにわ男子が然るべき表現に落とし込んでいる感じがして、それも良いなーと自分は思うのである。
なにわ男子のポテンシャルって、きっともっと高いところにあると思う。
それを、もっとわかりやすい形で表現に落とし込むこともできるように思う。
でも、今はそれをしない。
進化の過程の中で、やがてはそういう魅せ方をすることもあるかもしれないけれど、あくまでもひとつひとつその進化を提示していく。
楽曲ごとに然るべき進化を提示する。
そんな将来性すらも勝手に感じたのだった。
・・・ということも踏まえて、なにわ男子ってさらに凄いグループになるんだろうかなーと勝手なことを思っている自分がいるのである。
まとめ
長々と書いたけれど、言いたいことはわりとシンプルで。
なにわ男子の「The Answer」が良いなーという、そういう話。
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