前説
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Tiktokでバズりがちな恋愛ソングは苦手というリスナーも多いときく。
たぶんその理由って歌詞の表現があまりにも直接的だからだと思うのだ。
包み隠さずにストレートに自分の気持ちを吐露してしまい、そのあまりに直接性に息苦しさを覚えるというか。
そういう意味では、自分は少しひねくれているくらいの歌詞が好きだ。
ある対象を直接的に表現するのではなく、様々な比喩や表現方法を使って回り道をするように描くような歌詞。
というわけで、この記事ではそういう歌詞にひねくれたものを感じる好きなバンドを紹介したい。
本編
ポルノグラフィティ
「サウダージ」って名曲だけど、歌詞はかなりひねくれている。
なんせ構造としては男心を「女性」として歌う歌というねじれた構造になっているわけだ。
なので、言葉だけ追うと女性が主人公の歌なんだけど、そこから汲み取る恋心はどうにも男心臭さがあるという相当にトリッキーな一曲。
しかも、単に「女性言葉」の歌なのではなく、貝をはじめとした様々な比喩が登場し、ポルノならではの言葉の数々に揺さぶられていくのである。
表現法だけでいえば、「香水」と対極のような歌である。
ポルノのひねくれ具合がキラリと光った名曲だよなーとつくづく思う。
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スピッツ
スピッツもとにかくひねくれた歌が多い。
君が好き、ということを伝えたいだけの歌なのに、相当に回り道をした表現方法をとることが多い。
回り道をするだけならまだいいけれど、この歌は何を伝えたいものなのかわからなくなることも多い。
果ては死者の歌だとか、そんな話にでも敷衍してしまうこともある。
まあ、事実は本人のみぞしるので正解不世界は定かではないんだけど、それだけ歌の世界に広がりがあるということはたしかなわけだ。
なぜ、そんなことになるのか。
それは、スピッツの歌がどこまでもひねくれているからだと思う。
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感覚ピエロ
感覚ピエロもひねくれたバンドだと思う。
下ネタを歌うバンドというイメージもついているかもしれないが、歌詞をよく聴くと、単なるおもしろソングではなく、批評性をやどしていることが多い。
四つ打ちをバカにしながら、あえて四つ打ちをやる、みたいなそういうシニカルさを歌に宿していることも多いわけだ。
そういう特異な眼差しを持っているからこそ、「感染源」のような批評性の高い歌もさらっと歌うことができるのだろうと思う。
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フレデリック
どんなにキャッチーな歌でも、練られたコントのように最後の最後でどんでん返しをする歌を歌うことが多いフレデリック。
一見すると、Aの意見を歌っているようにみえて、途中でAはカマセであって、実はBが本当の主張なのかと思わせておいて、最後の最後のセンテンスで実はAはだった・・・のかもしれない、みたいなトリッキーさを宿していることが多いわけだ。
これを、ひねくれていると言わずしてなんだというのか。
そして、歌詞にそういう批評性を宿しているからこそ、時間を経ってから聴いたときの発見がとても多いのである。
面白いバンドである。
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B-DASH
日本語でもなければ、英語でもない。
不思議な単語を羅列した歌を歌う彼ら。
本当なら「良い歌詞」でも、わざわざその意味を隠す。
ひねくれそのもののような道を突き進むのだ。
まあ、語感の気持ちよさを追求したからこその表現方法のようにも思うけどね。
UNISON SQUARE GARDEN
いくらでもシンプルに表現できる語彙力を持っているはずなのに、そういうことは絶対しない。
ややこしい単語、難解な言葉遣い、意味をはぐらかせるセンテンス。
様々な方法を使い、意味に対する直接的な言及を避ける。
そう。
このバンドはメッセージ性という切り口においては、とても天の邪鬼なバンドなのである。
こんなひねくれた歌詞を一体誰が書いているというのか。
作詞である彼の名前は、田淵智也という。
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まとめ
というわけで、ひねくれているなーと思うバンドを紹介してみました。
まあ、ひねくれている、という切り口だけならもっとたくさんのバンドがいると思うので、ぜひ色々ディグって聴いてみてほしいなーと思うばかり。
では、今回はこのへんで。
ではではでは。
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