前説

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スピード感のあるロックナンバーて良いよなーと思う。

この記事では高速ビートがかっこいいなーと感じるバンドの曲を紹介したい。

本編

KANA-BOON 「ないものねだり」

2010年頃から2010年代の終わり頃まで、バンドの楽曲のスピードは大きくあがった。

フェスでの盛り上がりとして「サークル」というものが一般的になったとき、そのスピード感には親和性がある。

こういう高速的なビート感をより庶民的なものにしたという意味で、KANA-BOONの存在はとても大きいように思うのだ。

リフレインする中毒性あるセンテンスは、その高速性をより研ぎ澄ませたものにしたのだった。

関連記事:KANA-BOONが切り開いた道の凄さについて

teto 「Pain Pain Pain」

曲も多いし、口調も鬼のように早い一曲。

このスピード感にのれてしまうところにtetoというバンドの凄さが詰まっているように思う。

KANA-BOONならこのビート感に慣れている人なら、「普通のテンポ」のように感じるかもしれないが、tetoのそれはどう聴いても鬼のように速いわけで。

こういう速い歌の中にもしっかりと強弱をつけてくるところが、とても良いよなーと思うし、一端ゆったりするBメロが良い味を出しているように思う。

関連記事:今さらだけど、tetoってバンド、マジでカッコいいなーって思う。

04 Limited Sazabys 「monolith」

フォーリミの歌も速い歌が多い。

特に「monolith」は、連続して繰り出してくる攻撃性を楽曲から感じるのだ。

昔はダイバーを量産させてしまい、それが良く悪くも話題になっていたフォーリミ。

ただ、もとをたどれば、動き出さずにはいられないようなビート感で曲を繰り出すからこその現象だったように思うのだ。

関連記事:2019年の04 Limited Sazabysの作品で感じたもの

9mm Parabellum Bullet 「ハートに火をつけて」

速い歌って、ギターは単調となりがちである。

速弾きに力を入れるあまり、リフはシンプルという歌も多い。

しかし、9mmの歌は速いのにテクニカルというスゴ技を放っているのである。

メタルっぽい素養と歌謡曲を融合させたようなバンドだからこそ、独特の技術性。

こういうトリッキーなバンドって少なっているからこそ、今聴き直すと9mmの凄さが際立つよなーと思うのだ。

関連記事:9mm Parabellum Bulletって唯一無二のバンドだよなあと思う

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andymori「CITY LIGHTS」

畳み掛けるような言葉数でありながら、歌の中に一切の息苦しさを感じさせない。

それがandymoriの凄さだったと思う。

未だにandymoriの代わりになりそうなバンドっていない気がするけれど、マネできない部分が特徴的だったバンドだからこそ、それを真似ることが誰もできないんだろうなーと思うのだ。

確かに早口という意味ではtetoは似ている部分もある。

でも、同じ早口でもそれで与える印象がまったく違うわけだ。

速い歌なのに、爽やかさとか瑞々しさも感じさせるバンドだったのだ。

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ヒトリエ 大体全部

毎回こういう題材でヒトリエは取り上げている気がする。

でも、取り上げられずにはいられない。

KANA-BOONが高速ロックの立役者であった一方で、ヒトリエはボカロから組む高速の流れとロックが組む高速の流れを完璧に融合させたバンドだったと思うのだ。

ここからももクロやでんぱを筆頭にアイドルも高速化していくわけだけど、様々なジャンルが高速化していく流れを語るうえでヒトリエが生み出す流れは重要なように思うのである。

ってか、未だにどの曲を聴いてもめちゃくちゃに速いし、単に速いだけじゃなくて演奏で魅了するかっこよさもあるわけだ。

人力でやるべきじゃない音楽を人力でやり遂げたバンドだからこそのかっこよさが、どの歌に詰まっているのだ。

今、聴いてもつくづくそのことを実感するのである。

関連記事:ヒトリエの話

ネクライトーキー 「こんがらがった!」

少しずつ高速ロックが下火になり、ヒゲダンやヌーのように、違った方向性でバンドの良さをアプローチするバンドの躍進が目立っている。

そんな中で、ネクライトーキーは2013年くらいに感性された高速ロックの流れを組みつつ、現代のシーンにアップデートしたような気持ちよさを持つのだ。

だからこそ、楽曲には新しさもあるし、懐かしさもあるのかなーと思ったりするし、自分たちのような2010年代のロックを通ってきた人間の心に刺さりがちなのかなーと思ったりする。

あと、速いのに演奏でゴリゴリに魅せるところも、このバンドが最新系であることを示しているように思う。

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KEYTALK 「パラレル」

高速ロックといえば、誰を思い浮かべるだろうか。

人によって答えは様々だろうが、速さもありながら変拍子も組み込んだバンドといえば、KEYTALKをあげる人が多いのではないだろうか。

かなり高速でビートが繰り出されるにも関わらず、トリッキーなリズムや、遊び心のあるリズムフックを随所に忍ばこませるバンドだった。

さらっとやりのけているけれど、そのトリッキーさは類まれなものであると思う。

高速であると「踊らせる方」が単調になりがちな中、KEYTALKは様々な「踊り」を提示したという意味でも、凄いバンドだったように思うのだ。

このお祭りバンド、みんなが思っている以上に凄いバンドなんだぜ、ってことを改めて伝えたいのである。

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まとめ

スピード感のある高速ロックな、かっこいいなーと思うバンドをいくつか紹介してみました。

「速さ」が芸になるからこそ、ロックって気持ちの良いジャンルなんだろうなーと思うのである。

きな臭い世の中だし、しんどいことも多いだろうけど、そんなときはぜひ速いロックを聴いて沈む気持ちをぶっ飛ばしてもらえたらなーなんて思うのである。

というわけで、今回はこの辺で。

ではではでは。

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