前説

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2010年代前半、バンドシーンにおいて圧倒的かつ強烈な存在感を放っていたKANA-BOON。

その存在感は、どこまでも眩しくてかっこよかった。

無敵という言葉がぴったりだった当時のKANA-BOON。

きっとKANA-BOONをきっかけにして邦ロックをよく聴くようになったリスナーって多かったと思うのだ。

本編

KANA-BOONの魅力

数字で人気という指標をはかるのだとすれば、今のKANA-BOONは必ずしも全盛期ではないのかもしれない。

しかし、様々な苦難を乗り越え、技術的な面でも磨きをかけてきた今のKANA-BOONの輝きも、とても眩しい。

初期の頃は「中毒性のあるメロディー」とか「高速的なビート」とか、そういうところが注目されがちだった。

当時、「暴れられる」というところに邦ロックの良さを見出すファンが多かったため、そういうリズムの部分でKANA-BOONに魅力を感じるリスナーが多かったわけだ。

2010年代にフェスシーンで躍進した、若手と言われていたバンドの多くはきっと同じような問題に直面し、次にどのような一手を投じるのか各々で考えていたように思うのだ。

そんな中で、KANA-BOONは初期の頃とは違った魅力を引き出していくことになる。

バンドが持つポップな部分により磨きをかけていく。

もともと、谷口鮪の歌声って甘くて、声そのものにキャッチーさが宿っているタイプである。

そのため、ミディアムなテンポ感でメロディーの流れを魅せるタイプの歌に、声が綺麗にハマっていく。

カラフルなサウンドだったり、キュートな一面を魅せる歌にハマる声をしていると思うのだ。

「スターマーカー」は、そういうKANA-BOONの良さが詰まった一曲だと思う。

こういうテイストのときの、鮪の声の存在感が自分はとても好きなのである。

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KANA-BOONの良さとは

KANA-BOONって一斉を風靡したバンドだし、「スターマーカー」だって1000万再生に手が届きそうな、言ってしまえば未だにめちゃくちゃ人気のバンドである。

叩き出した数字でいえば、テレビでどんどん取り上げられるスターのようなバンドになってもいいはずなのだ。

今までの功績を考えれば、「大物バンド」のような立ち位置になってもいいはずなのだ。

でも、KANA-BOONってそういう雰囲気を出してこない。

良い意味で、その辺にいるお兄ちゃん感があるというか、妙な親しみやすさを持っている。

楽曲においても、ライブにおいても、なんとなくそういう雰囲気を感じさせるわけだ。

そういう素朴さもKANA-BOONの良さだよなーと思う。

やっぱりバンドがある程度売れると、途方もなくキラキラしていき、どんどんレジェンド感を出していくことが多い。

そして、ドームみたいな大きな会場でライブをやっても見合うような風格を出していく。

でも、KANA-BOONって、そういう方向とは違った方向に進んでいる。

意図的であるかないかはともかくとして、自分たちができる良いものを自分らしく出していく、というスタンスを感じられるのだ。

そして、そういう流れの中だからこそ、ポップネスな楽曲があまりにも絶妙に響くんだよなーと思うのだ。

何がいいたいかというと・・・

これからもきっとKANA-BOONはKANA-BOONらしく、KANA-BOONだからこその良い曲をどんどん世に出していくんじゃないかなーと思うのである。

そういう期待が、そこはかとなくあるのだ。

どれだけ苦難があっても、その苦難を過剰に自分たちの物語にせず、わりと淡々とやってきたバンドだったKANA-BOON。

時代がどうなろうと、どういうトピックが踊ろうとも、きっとKANA-BOONはKANA-BOONらしく、これからも活動していくんじゃないかなーと、改めてそう思ったのである。

当時インディーズに、バンドシーンに革命的な旋風を巻き起こしたバンドは、これからも自分たちのやり方で、自分たちらしい色でシーンに存在感を突きつけるのである。

そう考えたとき。

KANA-BOONというバンドの凄さを、改めて実感したのだ。

この記事は、そういう話なのである。

まとめ

今思ったら、この動画で「ゆるさ」が出るのも、KANA-BOONだからだよなーと思う。

1000万再生数を超えたTHE FIRST TAKEの動画で、こんなにゆるい作品もないよなーと思うし、そのゆるさがKANA-BOONの魅力なんだろうなーと思う。

なので、これからもマイペースに、自分たちらしく輝いてほしいなーと改めてそう思ったのでした。

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