凛として時雨は音の主張が強い

単刀直入に言おう。

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凛として時雨は、メンバーの主張が強すぎるスリーピースバンドである。

だって、これですよ、皆さん?

強い!!!もうね、全部が強い!!!!

ディズニーランド行ったらなぜかエルモが道を闊歩していて、しかもそのエルモの着ぐるみから普通におっさんが出てくるくらい、主張が強い。

そう思いませんか?皆さん?

これは勝手なる俺調べではあるんですが、わりとスリーピースバンドって音がマイルドなことが多いと思うんですよ。

というのも、4人バンドの編成と比べるとギターが地味であることが多く、ギターの音色から逆算した音のバランスになっていて、比較的マイルドであることが多い気がするのだ。

が、時雨は違います。

全部の楽器がうるさいんです(良い意味で)

というか、楽器だけじゃなくて、ボーカル含めて全部が全部、うるさくて主張が激しいんですよね。

だってさ、ギターボーカルがギターボーカルじゃないみたいなところ、ありますもん。

どういうことか?

普通、スリーピースバンドのギターボーカルって、そこまで難解なギターを弾かないところがあります。

色んな再現性を考慮して、比較的シンプルなコード弾きに徹しがちです。

でも、凛として時雨のギターボーカルであるTKは、難解なフレーズを多用しながら、ゴリゴリに爆音をかまします。

しかも、ボーカルもわざわざ難解なメロディーラインを歌いこなし、場合によってはシャウトをしたりもします。

マジで離れ業すぎます。

ほんと、普通のバンドなら3人がかりでやるようなことを一人でやり遂げてしまうんです。なにかの冗談のような存在であります。

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主張が強いのはギターボーカルだけじゃない

でね。

主張が強いのはボーカルだけじゃないんですよ、奥さん。

345ってベースボーカルもエグいんですよ。

ベースも大概主張が強いし、TKとのツインボーカルはこのバンドでしか味わない感覚なのであります。

エモーショナルなボーカルをしながらブリブリにベースを弾くんです。

マジでTKとのツインボーカルは芸術的なものすら感じます。ある意味、狂気です。

何がすごいってこんなにもパワフルなプレイをしているのに、ライブのMC(グッズ紹介は345が行うのだ)になると、めっちゃ声が小さくて、めっちゃグダグダになるところ。

そのギャップ含めて、ほんと素敵すぎるんです。

でも、一番主張がつよいのはドラム

でも、何よりも主張が強いのはドラムなんですよ。

ギターボーカルだけでも他のバンドの3倍は主張が強くて、もうこれでお腹いっぱいだよ〜な感があるのに、時雨においては、こんなのまだ序章なんです。

本当に濃いのはドラムです。

だってね、ここまで他の楽器隊が爆音を鳴らしているのに、さらにその上をいくような音圧で、ドラムが爆音をかますんですよ。

複雑なリズムパターンを刻みながら独特のグルーヴを生み出し、手数の多いドラムを涼しい顔をしてやり遂げるこのドラマー、マジで凄いんです。

Twitterで見かけるときは、ただの「よくエゴサをする人」というイメージしかないんだけど、ドラムを叩いている姿をみると、一気に見方が変わります。

あと、ライブ中もこの人だけ空気の作り方が違います。

真骨頂はMCをするとき。

このときだけ、色んな空気が一気に変わるんです。

それまではオルタナ感全開の空気なのに、ワンマンライブ中に一回だけあるピエールのMCタイムになると、完全にそれまでの空気が氷解して、一気にポップなものが漂い始めるんです。

どんなMCをするのかはワンマンライブに行ったらわかりますので、行ったことがない人はぜひ目撃してほしいですね。

まあ、そういうところも時雨のライブの良さだったりするわけです。

あと、こんなにもややこしくて複雑な音を、空気感込みで綺麗に集音しているのもすごいなーと思います。

楽曲を聴くたびに思うんだけど、時雨の音のパッケージって、本当に独特なんですよ。

どういう風に音を取っているんだろうってすごく気になる、そんな、独自性があります。

時雨にしかないない音の広がりがそこにあって、そこも含めて、すごく良いんですよね。

まとめ

トータルで言えるのは、全方位において、時雨には時雨にしか鳴らせない音が響いているということ。

音そのものが名刺になっているという、そんな稀有なバンドなんですよ、マジで。

ほんと、今でこそ、BPM200のテンポで歌うバンド自体は珍しくなくなったけれど、それでも、時雨のBPM200は、他のバンドと全然毛色が違うんだよね。

サウンド面においても、ボーカリングにおいても。

あと、楽曲の展開がゴリゴリに変わるのも時雨の面白いところで。

あと、他のバンドと比べて、サビの入り方が唐突なところも時雨の面白いところで。

あと、時雨のライブはアンコールがないから、みんなの撤収が異様に早くて、その辺の「物分かりの良さ」も個人的には好きです。

補足しまくっていたらキリがないので、今回はこの辺で。

結論。

凛として時雨は変わったバンドっていうことです!以上!!!!!

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