MAZZELの「Vivid」にビビッときた件
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MAZZELの「Vivid」が面白い音楽だったので、その感想を書いてみたい。
MAZZELの話
楽曲の話に入る前に、MAZZELというアーティストそのものの話をしたい。
といっても、自分もそこまで詳しくグループのことを知っているわけではない。
知っているのは、BMSGが打ち出す新世代ダンス&ボーカルグループとして誕生したということ。
メンバーは8人。
そのメンバーは、厳しいオーディションの中で最終まで残った人たちであるということ。
そして、最終選考まで残ったメンバーで構成されているというだけあって、MAZZELのパフォーマンスには目を見張るものがあるということだ。
「Vivid」を聴くことで、そのことを強く感じたのだった。
聴いた感じ、どのパラメーターも安定感があるグループだよなあ、と。
というのも、アーティストによっては、意図的に得意な部分と苦手な部分の両方を鮮明に打ち出し、パラメーターがあるとしたら、意図的に凸凹具合を上手に作り出す。
それによって、その人の「個性」を際立たせるわけだ。
多人数のグループの場合、こういう見せ方をすることが、結果的にグループの良さも際立たせやすいし、チャーミングに見えるという効果もあるので、そういう採用をしているケースもある。
でも、MAZZELはそういうタイプではないように感じたのだ。
もちろん、ファンの視点でみた場合と、自分がみた場合とでは見え方が違うのかもしれない。
が、そういうことを踏まえても、MAZZELはどの要素でもパラメーターが高い感じがしたのだ。
自分は、そのオーディションの内容はあまり把握していない。
が、おそらくさまざまなハードルを設け、純粋に表現力の高さを求めながら、ここまでキャリアを重ねてきたメンバーが集結しているのだと思う。
だから、MAZZELって何でも軽やかにこなしていく無敵感がある。
歌も歌えて、ダンスもできる。
ラップもできるし、楽曲の中で色んな魅せ方をしながら、スリリングさを感じさせてくれる。
「Vivid」はそういう輝きを随所に魅せてくれる楽曲である。
そのように思うのだ。
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「Vivid」の話
この歌、鍵盤の音を軸にしたスタイリッシュなアレンジで楽曲が始まる。
打楽器の音もリズミカルだし、ベースの表情が豊かなのも良い、気持ちの良いアレンジだ。
で。
道中でコーラスも挿入しながら楽曲は進み、開始12秒ほどリフレインするフレーズを歌いながら、楽曲を少しずつ盛り上げていく。
Aメロは「沸々」という言葉が似合うような温度感でボーカルを繋いでいく。
メンバーの歌割りも鮮やかだし、ハモリやコーラスも鮮やかに入れ込み、歌そのもので楽曲を彩っていく。
メンバーによってパートを分けながら楽曲を進めいくことで、テンポとしてそこまで速くないけれど、スリリングなビート感は持続的に感じられる構成になっている。
そして、サビではリフレインするフレーズをもって突き進めるから、キャッチーさも獲得していきながら、楽曲を盛り上げていくのである。
このメロパートとサビパートでがらりと表情を変えるのが魅力のひとつになっているし、SKY-HIらしい美学を感じる瞬間でもある。
結論、「Vivid」はとても面白い楽曲なのである。
まとめに替えて
おそらく、MAZZELはここからさらに大きくなるのだと思う。
技術的にも表現力的にも、そういう予感しか感じないからだ。
「Vivid」は、そんなMAZZELが大きな物語を描いていくうえでの記念碑的な作品なのかなーと、楽曲を聴きながら感じたそんな次第。
ここからどんな楽曲を生み出すのか、楽しみにしながら活動を追ってみたいと思う。
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