前説
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ライジングプロダクションに所属しているアーティストには、優れた才能を持っている人たちが多い。
自分的には三浦大知とw-inds.の印象が強いんだけど、それ以外にも素晴らしい才能を持っている人はたくさんいる。
Leadというダンス&ボーカルグループもその一組であろう。
正直、決してメディア露出にめぐまれたアーティストとは言えないLead。
だけど、ダンスグループとしての実力は間違いなグループである。
そこで、この記事では個人的に思うLeadのグッとくるポイントを紹介できたらと思う。
本編
デビュー曲である「真夏のMagic」。
今から20年ほど前となる一曲である。
当時、中学生くらいだったメンバーには確かなあどけなさが残っている。
んだけど、不思議と単純に「古い」とは言えない魅力をはらんでいる。
いや、たしかに今のLeadをみた後にこの曲を聴くと「若っ!」ってなるんだけど、それを補うほどにこの時点でダンスの完成度は高いのだ。
すでにしっかりと魅せるパフォーマンスをしているので、単に「若いな〜」では片付けられない迫力を内在しているのである。
ダンスを活かしつつも歌声でもしっかりと心を掴む楽曲構成は見事だと思う。
キャッチーなサビでぐっと心を掴むのではなく、歌とダンスのトータルで魅了する凄みを感じさせるのだ。
今でこそ、踊れて歌えるボーイズグループも増えた印象がある。
けれど、今振り返ってみてもLeadはそういうジャンルにおける先駆者だったのではないかと思うわけだ。
あの若さであの完成度。
質に一切妥協がないLeadのパフォーマンスは、どこまでも眩しかった。
もっと言えば、Leadって単に「若い」だけで魅せるグループではなかったわけだ。
きっちりパフォーマンスそのもので魅せる感じ。
この時点でクオリティーに一切の妥協がないからこその迫力が、すでにこの段階から内在していたわけだ。
一歩ずつ積み上げることで生まれた圧倒的な迫力
「Wanna Be With You」はデビュー10周年のタイミングでリリースされた楽曲である。
正直、Leadは決してメディア露出に恵まれたアーティストではなかったと思う。
そのため、グループの立ち位置としては”知る人ぞ知る”というような存在になってしまっていた。
それは必ずしも悪いことではないだろうが、とはいえもっとたくさんの人にその音楽が届いてもいいはず、という部分はきっとあったはず。
自分は必ずしも近い距離でグループのことを観ていたわけではないので、当時がどうのこうのについては偉そうに言える口ではないけれど、改めて楽曲を聴くと、良さを見過ごしていることに気がついてしまう。
「Wanna Be With You」を聴くと、そのことを改めて実感させられる。
オーケストラが際立つ壮大なイントロ。
その壮大さを活かしながらも、アグレッシブに進むダンス寄りのビートメイク。
楽曲にシンクロするかのように音に溶けていくダンス。
ストレートに楽曲のど真ん中を撃ち抜くような力強いボーカル。
全てに妥協がなく、パフォーマンスそのもので魅了してやるよという圧倒的な闘志みたいなものを感じる。
Leadだからこそかっこよさが詰まっている。
Leadだからこその迫力が全面に表現されている。
そんな印象を受けるのだ。
10周年というタイミングで、こういうかっこいい歌を生み出すことができたのは、きっとLeadが人知れずパフォーマンスを磨いていたからこそ。
元々才能豊かなメンバーが、圧倒的に才能を研ぎ澄ますわけだ。
そりゃあ、かっこいいにキマっている。
改めて、そんなことを思うのである。
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進化させるダンス・ミュージック
こちらは、30作目のシングルとなる「Be the NAKED」。
デビュー当時と違い、3人となったLeadであるが、生み出す楽曲の幅はさらに広がっていく一方。
特に感じるのは、ダンス・ミュージックとしての拡張。
少ない音数だったり、一見するとクールな感じに見える楽曲でも、ゴリゴリにダンスをしてLeadの色に染め上げる。
ちょっと前だったらダンス・ミュージックとしては異端児っぽいアレンジの歌も、華麗にダンス・ミュージックにしていくわけだ。
「Be the NAKED」にも、そういうテイストを感じるのである。
あと、ダンスの魅了のさせ方も曲に違っていて、良い。
「Be the NAKED」の場合、足の動きが特に凄まじくて、ステップのいかつさで心を奪っていく。
下半身でゴリゴリに魅了していくというのは、ダンスを磨いてきたLeadだからこそだよなーと感じる。
あと、特に3人の個性が違うため、その個性が鮮やかに混じり合うのも良い。
それぞれの個性がまじり、ぶつかり合うことで、独特のヒリヒリ感を生み出していく。
そこが良い。
ってか、「Be the NAKED」って、良い意味でTVアニメ主題歌っぽくなくて、自分たちのかっこよさをそのまま突きつけている感じがたまらない。
「H I D E and S E E K」は、昨年リリースされたアルバム『SINGULARITY』のラストを飾る楽曲。
こちらも大人の魅力が全面に出ているクールかつ渋めの一曲となっている。
いくつかもメロディーパートを織り交ぜ、時にはラップパートも入れ込みながら、楽曲の展開を多重に広げていく。
歌ものとしても楽しませるし、ダンス・ミュージックとしても楽しめる辺りが、この歌の素晴らしさ。
『SINGULARITY』には様々なダンス・ミュージックが収録されており、海外のダンス・ミュージックを丁寧に目配せしつつ、Leadというグループだからこその日本のポップスに綺麗に着地させている。
そのパフォーマンスに惚れ惚れするのである。
まとめ
こうやって書くと、シンプルな言葉に収斂しちゃうんだけど、そのどれもがLeadならではの魅力を放っているのだ。
きっとなかなかLeadの音楽に触れてこなかった人も多いと思う。
だからこそ、一度ぜひLeadの音楽に触れてみてほしいと思うのだ。
『SINGULARITY』では、20年近くパフォーマンスを磨いてきた、フレッシュな円熟さを感じることができると思うから。
きっとそのパフォーマンスにぐっとくると思うから。
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