前説
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いつも、公式から告知があるときは情報が渋滞してしまいがちな某バンドが、夏場なのに「サンタクロース」に光を当てたスマホゲームを期間限定復活を発表したので、その流れにあやかってこの記事でもサンタクロースというワードが入った楽曲を紹介しようと思う。
本編
BURNOUT SYNDROMES 「月光サンタクロース」
サンタクロースというワードってわりと扱いが難しい言葉である。
夢のあるワードではあるんだけど、どうしてもその言葉は比喩的な意味合いで用いるほかなくなる。
ユーミンみたいな立ち位置の人が「恋人はサンタクロース」って言っても、それはキャラクターに合うからいいんだけど、現実的な描写をする人がいきなり「サンタクロース」なんてワードを使うと、どうしても浮いてしまう可能性が高いわけだ。
しかも、サンタクロースというワードでできる比喩ってパターンが決まってしまうので、安易な比喩を行えば、実に臭い歌になってしまう。
つまり、「サンタクロース」ってわりと扱いにくい単語というわけだ。
BURNOUT SYNDROMESは「君にサンタクロースが来るよ」という表現をする。
歌を聴くと、サンタクロースという対象をある種の希望のようなものとして描いているように見えるんだけど、その眼差しがありそうでなかった感じがして、個人的にすごくぐっとくるのである。
もともと文学的な表現に定評があったBURNOUT SYNDROMESならではの表現というか。
なるほど・・・サンタクロースをそういう風に使うのか・・・という面白さがあるのである。
ちゃんと歌全体に季節感もあるし、「サンタクロース」という言葉を使う必然性を感じる物語だし、屈指のサンタクロース楽曲のひとつだと思う。
ELLEGARDEN 「サンタクロース」
もっとも有名なバンドの「サンタクロース」ソングのひとつだと思う。
エルレの歌がアガるし、身体を動かしたくなる衝動に満ちあふれているんだけど、単に<ファスト>なだけじゃないのが特徴だよなーと思うのだ。
エモいという言葉に集約するとちょっと雑になっちゃうんだけど、哀愁とか情動とかそういうエッセンスも歌に感じるのである。
マクドナルドのてりやきマックバーガーのようなわかりやすい味もあるんだけど、老舗の和食屋さんの味にあるような渋さも感じるというか。
ノリノリなれんだけど、胸に刺さるしっとりさもあるし、この頃のロック・バンド特有の独特なナイーブさも持ち合わせているのである。
その混ぜ方が巧みなのだ。
だからこそ、「サンタクロース」というワードも全然違和感がないし、僕と君に修練する物語もぴったりハマってしまうのだ。
こういう感じはエルレにしかない持ち味だよなーと思う。
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UNISON SQUARE GARDEN「サンタクロースは渋滞中」
「Invisible Sensation」のカップリング曲であるこの歌。
「「Invisible Sensation」」のカップリングといえば、スノウシリーズの一作である「スノウループ」も収録されているわけだけど、「サンタクロースは渋滞中」が一番好きという人もそれなりにいるように思う。
けっこう展開が独特な一曲で、しっとりした展開もあるかと思えば、かなり早口になるパートもあるし、わりとサビはキャッチーだし、イントロのギターのカッティングはなんか妙にソリッドだし、ベースソロはじまりだし、なんか不思議な魅力に包まれた一曲なのだ。
音に隙間はあるけれど、わりと渋滞している一曲だよなーと思う。
個人的にはBメロでがらっと空気が変わる感じが好きである。
wacci 「サンタクロースを僕に」
サンタクロースというタイトルの歌はわりとカップリングにされがちな気がする。
というわけで、wacciも「サンタクロースを僕に」という楽曲は、「キラキラ」のカップリングに収録されているのだ。
バクナンとどこか通ずるセンスを持つwacciの楽曲は、感情をなぞらえた情景描写によってグイグイと恋心を燃え上がらせるのである。
今回紹介した中では、一番王道のサンタクロース感がある楽曲である。
なんというか、クリスマスシーズンにラブソングど真ん中で勝負するバンドが減っているからこそ、こういうストレートな恋愛ソングがどこまでもまぶしく光っていくし、wacciの表現力がこういう世界観にぴったりなのである。
ベルの音を積極的に浸かっていく潔さも良しだし、カップリングにするのがもったいないくらい良い曲だよなーと思うのである。
まとめ
というわけで、サンタクロースが曲名に入っているバンドの歌を紹介してみた。
梅雨のシーズンにサンタクロースとはこれ如何に?と思っている人もいるかもしれないが、こんな記事を書かせたのはイカのゲーマーが在籍しているバンドのせいである。
まあ、こういう時期だからこそ、あえて冬っぽい歌を聴くのは一興なのかもしれないなーと思ったりするのである。
今年はなかなか季節感を感じにくい一年だしね。
雪が降る頃には、今よりも素敵な世の中になっていることを期待して、この記事を締めたいと思います。
ちゃんちゃん。
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