前説

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顔を隠して活動をするバンドがいる。

この記事では、「被っているよな」と思うバンドを紹介したい。

本編

FACT

顔を隠しているバンドといえば、未だにFACTを連想する人も多いのではないだろうか。

メタル系のバンドが持つユニークなリズムを咀嚼し、日本のバンドの音楽性を拡張したバンドだった。

元々、国籍に囚われたくないという意志が彼らに顔を隠させるという選択をとらせたわけで、彼らの音楽性からミックスしたものを感じるのは当然とも言えるだろう。

ハードコアやスクリーモなど当時のロックシーンにおいても、メジャーじゃなかったサウンドは「近いもの」にした意味で、FACTが果たした役割は大きいように思う。

BEAT CRUSADERS

ニュー・ウェーヴ感の強いサウンドを鳴らしてBEAT CRUSADERS。

彼らも自分たちのルーツを色濃く反映した、サウンドを鳴らしたバンドだった。

その音には海を超えて様々な国の景色が見えていたのだ。

ヒダカトオルは紛れもなく音楽オタクだったし、そのオタク性が爆裂していたからBEAT CRUSADERSはたくさんの人の心を掴んだのだと思う。

ライブハウスではマスクをつけないといけないと言われている世の中だからこそ、BEAT CRUSADERSの姿をライブハウスで観たいなーとおもってしまう。

this is not a business

天狗バンドという異名を持っていた彼ら。

ミクスチャー性のあるサウンドが特徴で、重たいバンドが好きな人ならきっと刺さるものがあったのではないかと思う。

天狗というキャッチーさがなくて、バンドの音だけドキドキさせる類のバンドだった。

というか、ここまで三組とも全て解散したバンドなんだなあ・・・。

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SEKAI NO OWARI

約一名が顔を隠していることでもお馴染みのバンドだ。

でも、SEKAI NO OWARIの音楽のあり方をいわゆるロックの文脈で捉えようとすると違和感を持ってしまう。

ロック=バンドみたいな発想でいれば、あんなのまがい物だ、みたいな話になると思う。

それほどまでに彼らの音楽は曲によって様変わりする。

「umbrella」も独特のアレンジを施した楽曲である。

ジャケットもちょっとレトロな感じを狙っているし、どこか昔の歌謡曲のようなテイストが歌に織り込まれている。

何より梅雨が似合いそうな感じの歌がぐっとくる。

歌謡曲をセカオワなりに解釈したような、そういう面白さがあるし、これはセカオワというバンドが構築するからこそ、新しい音楽になるんだろうなーと思うのである。

バンドごっこ

約一名が覆面をかぶっているバンド。

演奏のひとつひとつにキレがあって、とてもかっこよい。

技巧派なサウンドで、身体を動かしたくなるリズムを突きつけてくる。

そういう類のバンドだ。

MAN WITH A MISSION

究極の生命体という設定の、狼の被り物を被ったバンドである。

ただ、設定が宇宙人だろうが、関係なしにどんなバンドよりも国とか政治のことにしっかり向き合う類のバンドである。

もちろん、意見のひとつひとつに賛成することもあれば、違うだろ?と思うこともあるわけだけど、キャラクターを壊すような発言はするべきではない、というバンド界隈にある文句の掟をさらっと破るそのスタンスにはかっこよさを感じるのだ。

何より、マンウィズのメンバーは口だけではないかっこよさがある。

ちゃんと言動と行動が伴っているというか、言うからにはちゃんと自分で汗をかく潔さがあると思うのだ。

にしても。

夏場のフェスでマンウィズが出ていると、中の人が熱中症にならないか、毎年心配になってしまう。

え?

「中の人」なんていないって????

まとめ

ソーシャルディスタンスな世の中で、口元は隠すべきという世の中になっている。

ライブハウスでも「覆面」でもあらねばならいことが、特別なものではなくなってきた世の中である。

こんな世の中なんて早く変わればいいと思うけれど、やらねばならないとしたらどんな想像力を持てばいいのか。

そういう発想の転換になるようなものを、もしかしたら覆面バンドは持っているかもしれないと思い、記事を書いてみた。

でも、ビークルとかはライブでは顔を出していたけれど、マンウィズはどれだけ熱くてもコスチュームを変えていないわけで、考えたら凄いバンドだよなーと思う。

改めて、そう思う。

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