Da-iCEの魅力に気づき始める2022年
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第63回日本レコード大賞を受賞したことでも話題になったDa-iCE。
正直なことを言えば、個人的にレコ大はほとんど興味がなくて。
例年、誰が何を受賞しているのか、というところはほとんど知らないし、番組も観ていなかったりする。
なので、レコ大と紐付けての話は正直できない。
ただ、レコ大受賞とは別にして、Da-iCEの音楽が魅力的であることに気づきつつある自分がいる。
新曲「Break out」が発表されたタイミングでもあるので、せっかくなので、Da-iCEの音楽における簡単な感想のようなものを書いてみたい。
本編
Da-iCEの魅力
Da-iCEの魅力として挙げたくなるのが、なんといってもボーカル。
Da-iCEは大野雄大と花村想太のツインボーカルである。
そして、両者ともハイトーンボイスが美しく冴え渡る。
2020年に発表された「CITRUS」でも、その歌唱力が冴え渡っている。
特に、THE FIRST TAKEの「CITRUS」を観ると、そのことを強く実感する。
ファルセットの使い方が綺麗で、ここぞの部分で完璧なるファルセットを織り込んでくるのだ。
また、ハイトーンボイスが印象的なんだけど、単に<美しい>だけではないのが特徴。
というのも、ハイトーンボイスと対極にあるように、がなるような歌唱も散見されるのだ。
このコントラストが絶妙であり、大いなる魅力となっている。
全体を通すと<綺麗に歌いこなす>というよりも、<言葉に魂を込めること>に傾倒しているというか。
<歌う>という表現することに並々ならぬ力を注いでいることがよくわかるテイクになっている。
だからこそ、Da-iCEの歌声に心動かされる人が多いのかなーと思うわけだ。
二人の歌声にも違いがある。
花村想太の歌声は純度高めなハイトーンになっている。
一方、大野雄大の歌声は花村想太のものと比較すると、ソリッドさが際立っている。
それぞれの違う武器を持っている二人のボーカルが交互に繰り出されることで、楽曲が立体的な響きを持つ。
まとめると、カラー違いの二人のボーカルが鮮やかなコントラストを持つ歌唱をする。
それが、Da-iCEの大きな魅力になっている。
そんな風に思うのである。
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「Break out」の話
TVアニメ「オリエント」のオープニング主題歌である、2022年最初の新曲である「Break out」でも同様のことが感じられる。
そして、ここからさらにプラスで語るとすれば、「Break out」はメンバーの花村想太が原作の世界観に触れながら作詞・作曲を手掛けたところにある。
不勉なため、「オリエント」がどういう作品なのか自分は把握できていないんだけど、疾走感のある楽曲展開や力強い言葉選びから、アニメ世界観を踏まえた楽曲であることを実感する。
その一方で、単なるアニメ主題歌の楽曲、という趣になっていないのも特徴で。
Da-iCEというグループの物語性を感じさせる楽曲にもなっているのだ。
逆境に立ち向かおうとする歌詞から見える意志は、イコールとしてDa-iCEのスタンスにも結びつく。
そんな風に感じるのである。
メンバーが楽曲を手掛けているからこそ、の聴き心地だと思うし、花村のソングライティングが光っているとも言える。
また、単純に曲としての中毒性も高い。
疾走感のあるビートメイクから繰り出される息もつかせぬメロディー展開は、Da-iCEがツインボーカルだからこそ。
全体としてみるとサビの存在感が際立っているんだけど、AメロもBメロも容赦ない構成となっており、ライブなんかで披露した際のアッパー具合はとんでもないことが予想される。
でも、単なるアゲアゲダンス・チューンになっているかといえば、そんなこともなくて。
和と洋のテイストが絶妙に折り重なっているところも良い。
サウンドとしては激しくて、ある種のラウドみもある。
んだけど、妙に哀愁も感じさせてくれるのだ。
バンドサウンとバンドサウンドド以外で描く景色が違うからこその聴き心地。
このあたりにも、「Break out」の中毒性の理由が潜んでいるように思うわけだ。
まとめ
Da-iCEの魅力って、必ずしも多数の人に正確に伝わっていない気がする。
というよりも、まだまだ気づかれいない部分が多いように思うわけだ。
でも、オクターブをまたがるハイトーンボイスをはじめ、Da-iCEのパフォーマンスには魅力が満ちている。
新曲「Break out」然り、「CITRUS」然り、そんなDa-iCEの魅力を色濃く投影している。
自分も丁寧に追いかけているわけではないけれど、Da-iCEは掘れば掘るほどに魅力が見つかるタイプのアーティストである。
そのことを日に日に実感している。
だからこそ。
もっとたくさんの人に届くべき音楽だよな、とふいに思ってしまう。
自分も遅れながらも、少しずつその魅力を実感している人間だからこそ、なおのこと、そのように思うのである。
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