前説
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2019年も素敵なアルバムがたくさんリリースされたが、この記事では個人的にグッときたアルバムをランキング形式で紹介していきたい。
なお、ランキングのルールとして、下記を設定させてもらった。
・選出アルバムは全て“邦楽”
・オリジナルアルバム限定(ミニアルバム、epは除く)
・同タイトルの作品であれば、2枚組は合わせて一つの作品としてカウント、別タイトルなら別の作品としてカウント
・一組のアーティストの一作品まで
・ランキングの順位は、音楽の優劣を付けるものではなく、個人的な好みを浮き彫りするもの
そうなのだ。
順位は付けていくものの、その順位の根拠は「そのアルバムに対する自分の愛着」が大きな指標となっている。
そのため、なぜあのアルバムは、このアルバムより下なのかとムキーッ!とされる方もいるかもしれないが、あくまでも意見のひとつとして楽しんでもらえたら幸いである。
また、アルバムの3〜4曲はめっちゃ好きだけど他は微妙・・・って感じのアルバムよりも、アルバム全体がトータルとして好き!ってアルバムを優先的にランクインさせている。
要はアルバムの中の楽曲というよりも、アルバム全体として「良かった」と思える作品を優先的に順位をあげたということである。
その辺も踏まえながら、読んでもらえたら幸いである。
それでは、早速行ってみよう。
25位〜11位
第25位:フジファブリック「F」
今のフジファブリックの魅力が詰まったアルバムでありながら、どこか志村の影も感じさせる不思議なアルバム。
「破顔」や「手紙」のような歌に、独特な切なさと優しさを感じるのは、フジファブリックにそういう過去があったからこそだと思う。
乾いたギターが印象的な「Walk On The Way」で始まり、「破顔」や「手紙」のようなエモい歌が続くから、アルバムの終わりはもっと壮大な結末を迎えるのかなーと思ったら、最後の「東京」は、ファンキーな音を響かせながら、意外とあっさりと終焉を迎える。
ここがこのアルバム最大の面白さだと思う
本当は直前まで「東京」は一曲目に収録するつもりだったらしいけど、曲順確定させる当日にふと閃いて、「Walk On The Way」はじまりの「東京」終わりにしたらしい。
確かにカットアウトで終わることで、まだまだフジファブリックは“終わらせるつもりがないこと”を感じさせるし、フジファブリックの今後を暗示させるという意味においても、15周年にふさわしいアルバムだなーと思う。
第24位:OKAMOTO’s「BOY」
OKAMOTO’sは時期によってサウンドががらりと変わるタイプのバンドだし、メンバー全員の演奏レベルが高いから、どういうサウンドもサマになっているんだけど、今作はわりと率直にロックンロールを鳴らしている感じがする。
そして、その“率直さ”こそがかなりの自分のツボなのである。
頭を飾る「Dreaming Man」から、いきなりバンドの衝動を音に込めたような展開される。
メッセージ性の強いロックサウンドをかき鳴らされるのだ。
元々、オカモトショウのボーカルって声に強さがあるから、メッセージ性の強い歌を歌うとぐっとくるところがあるけれど、今作は全体を通じて、そういう攻めの姿勢を感じるからこそ、今まで以上にOKAMOTO’sの良さが迸っている気がする。
少なくとも、個人的には今までのOKAMOTO’sのアルバムで一番好きである。
ロックのバランスを保ったまま、壮大なスケールにサウンドを消化させる「Dancing Boy」で、最後を締める感じもグッと来る。
10周年を迎えたバンドだからこそ、歌える円熟した“BOY”というテーマ。
円熟したからこそ見えてくる、大人の青さに、不思議とじーんとしてくる快作。
第23位:ENDRECHERI「NARALIEN」
ENDRECHERIは堂本剛のソロプロジェクトであるわけだが、やはりジャニーズに所属しているアーティストという立場上、どうしても色物で見てしまう人もいるとは思う。
でも、ENDRECHERIの作品はそういう色眼鏡で見てしまったり、スルーしてしまうのがとても勿体ない作品である。
徹底的にファンクに傾倒して、ファンクというジャンルが持つ音楽的な気持ちよさをこれでもかと音で表現している。
楽器が創り上げる心地よいグルーヴをこれでもかと体験させてくれるのである。
もちろん、魅力的なのは演奏だけではない。
堂本剛(あえてこの形容で表記する)のボーカルも魅力的で、絶妙な快楽を与えてくれる。
「NARALIEN」のように歌とサウンドが見事に溶け合って妖艶に楽曲世界へ誘うような歌もあれば、ボーカルを震わせて、ある種楽器のように響かせることでサウンドに沿わせる場面もある。
「音楽を終わらせよう」なんかだと、サウンドの主張は抑えめにすることで、堂本のボーカルの魅力が溢れんばかりになっている歌もある。
要は、アルバムを通じて堂本剛が思う音楽の良さがこれでもかと詰め込まれているわけだ。
その快楽が深淵のようになっていて、覗き込めば覗き込むほど入り込んでしまうのである。
第22位:フレデリック「フレデリズム2」
フレデリックだからこそのリズムアプローチが詰まった楽曲で、リズムに対するアイデアが豊富。
フェスによく出るバンドって、盛り上がる音楽やっているんでしょ?みたいな偏見を完全に打ち崩してくる。
そもそもバンドが鳴らす“ダンス系ロック”の枠組みすらも壊してくるような痛快さがある作品である。
「LIGHT」という比較的BPMの遅く、ブラックミュージック感のある曲でアルバムをスタートさせる時点で、そういう狙いが見えてくるし、いくつもの楽曲で様々なビートパターンで揺さぶりをかけてくるところが、なによりの証拠だ。
ドラムの音も打ち込みを多用することもあれば、生音で挑む歌もあるし、とにかく振り幅の多さとアイデアの引き出しの多さに感服する。
“フレデリズム”というタイトルを付けるだけのことはあるよなあ、と思う。
最後はスケールの大きな「飄々とエモーション」でアルバムを終わらせるところに、今後さらにこのバンドを大きくさせていくという意志を感じる。
2番のサビが終わったあとのシンガロングパートは、今のフレデリックだからこその見せ場である。
第21位:ヒトリエ「HOWLS」
wowaka生前、四人で作った最後のアルバム。
そういう意味で、本来のアルバム以上の評価をしちゃう部分もあるのかもしれない。
が、そういうバンドとしての物語を差し引いても、ヒトリエとして新たな境地に辿っていた感のアルバムだなーと思うのだ。
まず、冒頭が「ポラリス」というところから、そういう意志を感じる。
なんせ、この歌はいきなり歌から始まるわけだ。
イントロのある歌がいくつもある中で、この歌を頭に持ってきたところに言葉を届けたい想いみたいなものを感じてしまうのだ。
サウンドでもヒトリエ的な革新さを感じさせる。
「SLEEPWALK」のような打ち込み主体のミドルなテンポな曲をアルバムに取り入れたところにもヒトリエの新しさを感じた。
もちろん、「コヨーテエンゴースト」のような、ヒトリエならではの特徴的なギターリフのある高速ロックも堪能できる。
そのバランスが絶妙だったのだ。
圧巻は、終盤で一気に空気を変える「青」。
終わりを歌いつつも、終わりじゃない先があることを主張するこの歌にグッと来る。
ヒトリエの状況を鑑みると、余計にフレーズひとつひとつが胸に突き刺さってしまう。
ひとりきりでも続く生
夢の終わりを告げる声
誰も居ない道を行け
誰も止められやしないよ
これは「ポラリス」の一節だけど、改めてこんなフレーズを聴いてしまうと、やっぱり何とも言えない気持ちになってしまうよ。
関連記事:ヒトリエの話
第20位:踊Foot Works「GOKOH」
ヒップホップやロックのジャンルを巧みに融合させて、オシャレ系のその先を見せるアーバンなサウンドを鳴らす。
ラップと歌ものパートのバランスが良くて、艶やかに展開されるそのバランスが個人的なツボ。
TempalayのAAAMYYYとコラボした「髪と紺」では、特にそれぞれパートの個性が際立っている。
アルバムタイトルとなっている「GOKOH」ではOKAMOTO’sのオカモトレイジとタッグを組んでおり、ラップパートのスリリングさと、サビに入ると、ふわっとリズムを緩めるギャップがたまらない。
King Gnuのラジオでも取り上げられており、知っている人は知っているかもだが、来年の飛躍を予感させられる快作だと感じる。
第19位:sora tob sakana「World Fragment Tour」
純粋な歌唱力だけで言えば、必ずしも高くないんだけど、エレクトロニカルで、近未来的な世界観を作り上げたサウンドにおいて、この声は明らかに溶け込んでいる。
元々、照井順政がプロデュースを手掛けており、アイドルといっても作家性の色濃い作品を歌うsora tob sakanaではあるけども、アルバムを通して改めて聞くと、その凄さを痛感する。
「World Fragment Tour」=「世界の断片旅行」であり、特定のプロデューサーが先頭に立って作った作品だからこそ、アルバム全体の作品性が際立っている。
さらには、照井順政の目指す世界観と、sora tob sakanaの歌声が完璧にマッチしているのである。
だからこそ、アルバムを聴いていると、旅行というモチーフがすごく腑に落ちるような音楽体験を感じることができるのだ。
このアルバムで、自分は間違いなくsora tob sakanaのファンになった。
それだけの魅力を持ったアルバムである。
第18位:Tempalay「21世紀より愛を込めて」
バンドってこんな不気味な音も鳴らせるんだなーと面白さを感じられる一曲。
サイケデリックで、歪な浮遊感を感じさせるのがTempalayの良さだと思うが、今のTempalayのルーズな歪さと、留まるところはきちんと留まっていく、整頓のバランスがより巧みになったような気がするのだ。
今作は、違和感と安心感が絶妙なタイミングで交互に表情を覗かせる、とでも言えばいいだろうか。
「のめりこめ、震えろ。」や「そらちね」なんかだと、イントロは変な感じがするなーと思うけれど、サビはけっこう綺麗なメロディーを奏でていたりして、そのバランスがたまらないのである。
アルバム全体でいっても、違和感寄りの楽曲と安心感寄りの楽曲が微妙な並びで配置されていて、最後までワクワクしながらアルバムを聴きすすめることができるのである。
アルバムの頭から聴いて、「おつかれ、平成」にたどり着く頃には、Tempalayだからこそ生み出すことのできる、アンバランスに整えられた秩序を実感することができると思う。
第17位:私立恵比寿中学「Playlist」
そもそも個人的にめっちゃ注目しているビッケブランカやマカロニえんぴつのはっとりなどが楽曲提供するという時点で興味があった。
さらには、ポルカドットスティングレイの雫やiriや石崎ひゅーい、そしてアルバムのラスト楽曲は川谷絵音で締めるという、豪華ラインナップ。
曲を聴いてみて、その豪華さに偽りはなかった。
「SHAKE! SHAKE!」はアレンジをポルカが、「愛のレンタル」はマカえんがアレンジを手掛けており、バンドの個性もきちんと楽曲に反映されているのが良い。
バンドの良さが全面に出ている楽曲もあれば、iriの楽曲なんかだとR&B感がきっちり出ていて、要はどの楽曲もそれぞれのアーティストの作家性が色濃く出ているのだ。
でも、それぞれの提供者が作家性を出して、それをそのままアイドルが歌わせているだけのアルバムかといえば、そんなことはまったくない。
むしろ、どの楽曲も面白いほどにエビ中の歌になっている。
というよりも、それぞれの楽曲ごとに宿る作家性と、エビ中の個性(エビ中の場合、歌割りも見事であることが多く、そのパートに適したメンバーの歌唱を堪能できる)が溶け合うことで、どの楽曲も化学反応が起きていて、素晴らしいものになっているのだ。
だからこそ、アルバムの最後から2番目に収録された「HISTORY」という、メンバー自身が作詞を手掛けた楽曲のメッセージ性が際立つ。
アイドルだからとか、アイドルであるにも関わらずとか、そんな言い分どうでもよくなるくらいに、アルバムとしてのクオリティがとてつもない名作である。
関連記事:私立恵比寿中学がすごく良いので、邦ロック勢にも勧めていきたいノリな記事!
第16位:King Gnu「Sympa」
先鋭的でミクスチャー感のあるバンドサウンドをある種のポップスに着地させたのが、King Gnuの大きな功績であり、大いなる魅力だと思っている。
バンドメンバーの演奏力の高さ、井口と常田のツインボーカル、全てが巧みに絡み合っているからこそ、大衆的なんだけどコアという絶妙なバランスを作り上げているのだ。
このアルバムでも、いかんなくそれが発揮されているわけだ。
んだけど、アルバム全体で特筆したいのは、 Sympaというタイトルの付いた4つのサントラの配置である。
この狙いは、見事だと思うのだ。
この楽曲を絶妙なタイミングで配置させることで、それぞれ独立した楽曲であるはずの個々の作品に繋がりが生まれ、アルバムを通して、ひとつの物語が紡がれているように感じるのである。
そういう点にも、自覚的に作品を作っているところに、常田の研ぎ澄まされたセンスを感じられるのだ。
第15位:BUMP OF CHICKEN「aurora arc」
自分の中で、このアルバムは今年の基準値みたいなところがある。
言ってしまえば、このアルバムを軸にして、今年のアルバムランキングを決めていったみたいなところがあるのだ。
まあそれは置いといて、このアルバムを一言で言えば、こんなにもシングル曲やリード曲があるのに、よくアルバムとして綺麗にまとまったなーというのが率直な感想。
きちんとテーマに沿ってアルバムが展開されていくし、広げた風呂敷を最後の「流れ星の正体」で綺麗に閉じてるところが、このアルバムの個人的な最大のぐっとくるポイントなのである。
10年代にリリースされたBUMPのアルバムでも、一番に好みの作品である。
単曲でスポットを当ててみても、ケトルっぽいメロディーを感じさせる「月虹」や、鬱っぽい歌詞が胸を突き刺す「話がしたいよ」など、楽曲の幅は広いし、BUMPというバンドだからこそのアプローチが冴え渡っているように感じる。
星や惑星というモチーフを使い、心理描写を丁寧に掘り下げ、内面に入り込んでいくような物語を進めていくのは、BUMP的な世界観の真骨頂だと思うのだ。
既出曲ばかりだから寄せ集めただけのつまらないアルバムになるかと思ったら、良い意味で予想を裏切られたアルバムだった。
関連記事:BUMP OF CHICKEN「aurora arc」の感想とレビュー
第14位:舐達麻「GOODBREATH BUDDHACESS」
今のバンドシーンで、こんな素行の人たちがいたら、一瞬で干されるんだろうなーと思う。
が、舐達麻は“そういう側面”も作品に落とし込み、文句のつけようがないかっこよさに音楽を消化させる。
どこまでも正直にフロウしていると思えるからこそ、“エモいリリック”にぐっときたりもするのだ。
気だるそうで、わりかし淡々とラップしている印象もあるんだけど、変にエモーションにならないからこそ、言葉がすーっと入り込んでくる。
あと、トラックが毎回ゾクゾクする。
ラップの“淡々さ”を完璧な形でドラマチックにしている。
チルってるんだけど、言葉に熱さがあり、刺さってくるとでも言えばいいだろうか。
捨て曲なしの名盤だと思うけれど、それでも一曲に絞るとしたら、「100MILLIONS」。
この歌は間違いなく名曲。
多すぎて聴くのがしんどいという人は、これだけでも聴いてみてほしい。
第13位:あいみょん「瞬間的シックスセンス」
極上のポップスが散りばめられたアルバム。
弾き語りだけでも成り立つような、求心力のあるメロディアスな歌だらけである。
なんせヒット曲が多いし、どこを切り取ってもキャッチーさが際立つからメロディーに注目が行きがちなんだけど、サウンドにこだわりを感じさせる曲も多い。
メロディーの装いは90年代の王道ポップスであることも多いんだけど、細かなサウンドメイクが全部“今風“に仕立て上げているため、何度聴いても味わい深く楽しむことができるのだ。
あと、このアルバムツアーのライブを観に行ったんだけど、なんせその時の迫力がすごくて、そのときの余韻がすごくて、よりこのアルバムが魅力的に聞こえてしまっている、というところがある。
あいみょんは、やっぱりすごいみょん。
第12位:小袋成彬「Piercing」
日本語で歌っている(曲もある)けれど、もはや完全に洋楽である。
しかも、ここでいう洋楽とは、単に海外の音を借りてきた、という以上の意味合いとドキドキ感があるように思うのだ。
アンビエントな装いの歌から、ゴリゴリのヒップホップまで、どこまでも音楽的な挑戦心を感じるし、楽曲ごとの挑戦具合がごろっと変わっていくので、あっという間にアルバム世界に引き込まれてしまうのだ。
アルバムで一番好きなのは、「Tohji’s Track」。
Tohji(というラッパー)の個性がゴリゴリに活きている歌なんだけど、あまりにもTohjiの個性がゴリゴリに出ているから、一瞬、Tohjiが作った歌なのかなーと疑ってしまうほどである。
が、これも完全に小袋成彬が(トラック含め)作った歌というんだから驚きである。
改めて、他の曲と対比してみても、一人でここまでのアルバムをパッケージさせてしまうところが凄い。
小袋成彬ってチーム名じゃないんですか?個人なんですか?嘘やん?マジで?みたいな感じ。
売れるとか売れないとかじゃなくて、自身の芸術性に挑戦し、納得のいくものを作ったんだろうなーという感じのするアルバムであり、その芸術性に惚れ惚れとしてしまうアルバムである。
第11位:NICO Touches the Walls「QUIZMASTER」
ロックバンドがある程度キャリアを重ねると、ふたつのパターンに別れることが多い。
ひとつはワンオクやUVERworldの今年のアルバムのように、脱ロックに舵を切って、海外の流行りの音を取り入れるように進化するパターン。
もうひとつは、自分たちの武器を武器のままに、ロックを研ぎ澄ませていくバンド。例えば、the pillowsやUNISON SQUARE GARDENなんかは、そういうタイプのバンドだと思うのだ。
そう。
大体はこの二つのパターンに分別できるのだ。
でも、NICOの今作はどちらでもない感じがするのだ。
間違いなくロックではあるんだけど、ロックに固執するバンドのロックとは違うというか。
とはいえ、他のジャンルの意匠を借りて、ロックを改変させたというわけでもない。
あえて言葉にするならば、NICOのこのアルバムは、新しいロックを発明したような、そんな感触があるのだ。
ロックってこういう可能性もあるんだぜ!というものを示したアルバムであるように感じるし、それはアコースティックにも力を入れつつ、バンドサウンドをどこまでも研ぎ澄ませたNICOというバンドだからこそ、到達できた地点のように思うのだ。
結果、NICOはこのアルバムを最後に(現状は)バンド活動をピリオドを打つことを宣言した。
このこと自体は踏み込んで語らない。
ただ、このアルバムは、NICOってバンドは凄いバンドだったんだぜ、と説明する分には十分すぎるアルバムであるという事実だけは、最後にきちっと表明しておきたい。
関連記事:NICO Touches the Wallsがカッコいいと知らなかったことを恥じる記事
閑話休題
わりと素直に良いと思うアルバムを並べみたら、バンドあり、ラップものあり、アイドルありの面白い並びになった。
バンドでいっても、若手から中堅(ベテラン?)まで色々ラインナップしたけれど、自分の好みが色濃く出ていて、わりと他のブロガーの方とは違う並びになったんじゃないかなーと勝手に思っている。
ではでは、引き続き、10位〜4位をどうぞ御覧ください。
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第10位〜4位
第10位:Suchmos「THE ANYMAL」
改めて聴き直したけれど、やっぱりこのアルバムはすごいよなーと思う。
サイケデリックだったり、ブルースだったり、一般的なロックバンドが売れるために置き去ってしまうようなジャンルにことごとく取り組んでいる圧倒的な意欲作となっている。
少しでも、売れることを意識していたら絶対に踏み入れないようなジャンルに、深く深く潜り込んでいるのがこのアルバムの凄さのひとつだし、これだけ深く潜り込んでいるからこそ、大業な言葉もするっと入ってしまう。
本来的にバンドが音で表現するって、こういうことを言うのかもしれないし、愚直にそこと向かい合ったSuchmosはかっこいいバンドだよなーと思う。
第9位:KOHH「Untitled」
KOHHの苦悩がそのまま作品になったような、ある種の内向さを感じさせるアルバム。
正直、けっこう暗い。
少なくとも、底なしに明るいアルバムではない。
でも、それほどまでに“自分”がアルバムに反映されているからこそ、このアルバムにぐっとくるところもある。
聴き手のための言葉じゃなくて、自分のための言葉がそこにあることにぐっとくるというか。
攻撃的で破滅的なサウンドの楽曲が多いのは、KOHHの今の心象を表現するうえで、こういう音がぴったりだったからかもしれないし、サウンドにもそういう意図が見え隠れするからこそ、どんどんアルバムの世界に誘われてしまうのだ。
「ロープ」では、そういう苦悩が頂点にのぼる心地を感じさせる。
素直に歌詞を読み、作品を聴けば、きっとそのことが伝わると思う。
そんなにKOHHのことを知らなくても、「ロープ」で歌われる、KOHHの苦悩はきっと伝わってくるのではないかと思う。
第8位:SEKAI NO OWARI「Lip」
けっこう他の方のベストアルバムランキングを見ていると、同時リリースされた「Eye」の方を高く順位付けしている方がいるが、個人的には「Lip」の方が名盤だと思っている。
まあ、「Lip」と「Eye」は表裏一体のアルバムであり、二作を聴くことに意味があると思うので、どっちが良いかと述べるのは少し野暮なのかもしれないが。
このアルバムが良いなーと思うのは、セカオワならではのサウンドを立脚しつつも、その世界観をどこまでも広げていき、最終的にセカオワだからこその物語を描いているところにある、と思っている。
ファンタジーなんだけど、ダークというのが、まさしくセカオワだからこその批評性になっているとでも言えばいいだろうか・
バンドというよりもポップスの成分が強めになっているわけだけど、バンドなんだからこういう音を鳴らさないといけないでしょ!という理屈に対してどこまでも自由でいるセカオワだからこそのサウンドメイクなわけだ。
なにとり、メンバーにドラムがいなくて、DJがいるセカオワだからこその自由度の高いサウンドを体感できる。
アルバムが作り出すスケールの大きさは間違いなく随一だと思う。
そんなアルバムの中で特に好きなのが「YOKOHAMA blues」という歌。
懐かしき洒脱なR&B を感じさせるところに、グッと来るのである。
関連記事:SEKAI NO OWARIのニューアルバムが凄いから聴いてほしい
第7位:女王蜂「十」
女王蜂のこのアルバムがめっちゃ良い。
NICOの項目でも書いたけれど、今回のアルバムランキングでは、既存の枠組みに対して揺さぶりをかけていると感じられる作品にぐっときて、高く評価しているところがある。
で。
女王蜂の今作はまさしくバンドとかロックの常識を壊していく痛快さがあるように思うのだ。
例えば、「火炎」。
アルバムに収録されているのは、シングルと少しアレンジが変わったものなんだけど、イントロを聴けば、和のテイストが全面に出ていることがわかる。
以降もピアノの音をフューチャーしているんだけど、聴き勧めていくとロックの表情をのぞかせつつ、Future bassという、あまり日本のバンド界隈では使わないダンスミュージックのエッセンスを混ぜ込むという、とんでもない挑戦を見せつけるのである。
その証拠に、この歌はサビにメロディーがないのだ。
というより、Bメロに入って、ドラムの音が連打するパートになって、アゲアゲにしたあとに、あえてボーカルレスのパートになだれ込むこと自体に、圧倒的な挑戦心を感じる。
このフォーマットこそFuture bassに通ずるわけなんだけど、要は普通のバンドなら持ち込まない構造やリズムパターンを躊躇することなく入れ込み、しかもきちんロックとしてもスキのない作品にしているところに、ぐっとくるのである。
そして、こういう痛快な“パンクさ”はサウンドやリズムの話だけに留まらない。
「HALF」では、アヴちゃんの出自になぞるように、ハーフについてを屈託なく歌うのである。
ここでいう“ハーフ”とは、国籍や血の話としてのハーフでもあるだろうし、男性や女性という性別としてのハーフとも捉えることができる。
女王蜂というバンドだからこそ、アヴちゃんという特異な立ち位置のボーカルだからこそ説得力を持って歌うことのできる、快作だと思うのだ。
タブーにされがちなこういう問題に切り込む(しかもアニメタイアップソングとしてこれを提出する)ところに圧倒的なロックさを感じるのである。
様々なバンド作品がリリースされたが、アルバムというパッケージの単位で、もっとも“パンク”を感じたのは、女王蜂のこのアルバムかもしれない。
関連記事:美しさと激しさを持ち合わせた女王蜂というバンドの話
第6位:パスピエ「more humor」
個人的には、NICO、女王蜂、パスピエの3枚は、自分の中にあるロックバンド像にカウンターを食らわせたような革命的なアルバムだと思っている。(のわりに、順位が微妙にバラバラなのはなぜかと言われたら、それは単純に好みである)
いや、このアルバムすごいと思うのだ。
「グラフィティー」は比較的今までのパスピエ感があって、どこかアジアンテイストな匂いの感じのする技巧派ロックサウンドになっているんだけど、続く「ONE」に入ると、うおおおおおそう来ちゃう??な感を強く感じるのだ。
しかも、アルバムのリード曲は実質この歌というところに、今のパスピエのカウンターカルチャー感がすごく出ている。
「ONE」の歌を簡単に説明すれば、ヒップホップビートにパスピエサウンドを載せた魅力的なナンバーなんだけど、一般的なロックに対するカウンターとしてこういう返しをするところがパスピエの唯一無二さだなーと思う。
なにより、そういうカウンターカルチャー精神を“ユーモア“という言葉で還元してしまうところが、パスピエの凄さ。
もう、好き//////としか言えない。
そうなのだ。
各楽曲ごとに、今までのパスピエの良さ+ユーモアが散りばめられていて、その相乗効果により、元々個性的だったパスピエのサウンドが、より唯一無二なものになってアルバムの世界観を作り上げるのだ。
だって、「BTB」と「waltz」を同じアルバムに違和感なく両立させているんだぜ?
とんでもない話である。
第5位:長谷川白紙「エアにに」
ここで紹介しているアルバムの多くは、ジャンルの横断をしているように感じる。
ロックとヒップホップを横断しているとか、アンビエントな要素も取り入れているとか、色んな書き方をしているし、自分はそういう様々な横断にぐっとくるタイプのオタクなので、そういう作品を並べがちである。
今回のランキングでも、わりとそういうアルバムばかりを登場させているつもりなんだけど、長谷川白紙の作品はそういうランキングの中でも、さらに特異な存在である。
「あなただけ」はジャズっぽい装いなんだけど、ジャズをポップスにしましたって言葉では説明がつかない無秩序さと暴力性が随所で垣間見られる。
だって、リズムがなんか変な感じでしょ?
良い意味で、なんだこれ?ってなっちゃう面白さがあるでしょ?
「あなただけ」だけでも、十分に作品の変態性を披露したかと思えば、次は「o(__*)」。
もはや歌のタイトルが読めないし、唐突にブレイクコアなビート感を展開するし、予測不能なリズムの切れ目を見せたり、想定できない転調を繰り広げたり、とにかく想像のナナメ上をいく楽曲展開を容赦なく繰り広げていく。
「怖いところ」も、なんじゃこりゃあ感がすごいし、ってか全楽曲そんな感じである。
なんでそういうリズムの刻み方をしようと思えたのってくらい、自由な発想で曲が展開されていくのだ。
どこかボカロ的な文脈も感じさせる歌もあるし、歌詞は散文詩的であったりもするし、サブスク世代の、若くて瑞々しい感性で曲を創りました、という言葉では収まりがつかないくらいの斬新さを随所に見ることができるのである。
最後の「ニュートラル」では、またジャズっぽい装いに戻っていくが、見せつける音楽の多様性があまりにも常識を超越しており、ある種の暴力性すら感じさせるアルバムとなっている。
他の追随を許さない、ベクトル違いの圧倒的な名作だと思う。
第4位:Official髭男dism「Traveler」
シンプルに名曲が多いし、捨て曲が一切ない。
「Traveler」という言葉がぴったりのカラフルなアルバムであり、歌詞を丁寧にたどれば、旅という言葉が意味する真意をより堪能できる、言葉仕掛けのアルバムとしても魅力的な作品。
メロ良し、サウンド良し、歌詞良し、声良しという、まさに鬼に金棒のような作品である。
「Pretender」をはじめ、他の追撃を一切許さないグッドミュージックなのは今更言うまでもないことだが、ジャンルでいっても、ゴスペル、ファンク、ホーンセクションもありと、相当にクリエイティビティが発揮されたアルバムだと思うのだ。
年度によっては、普通にこのアルバムを年間一位にしていたと思うもん。
だって、隙がないし、総合評価は鬼のように高いし。
ポケモンでいえば伝説のポケモン並の、パワプロで言えば全盛期のイチローのようなパラメータの高さがある。
下手をすれば「Pretender」の一発屋になりかねない中、毎回リスナーの期待を超えてくる作品をリリースし続けたヒゲダンだからこそ創り上げることのできた、最高級のアルバムだと思う。
雑食であり、日本の音楽も海外の音楽も分け隔てなく吸収して取り入れたヒゲダンだからこそ、到達できた境地だと思うのだ。
にしても、「Travelers」でアルバムを終わらせるのが卑怯だ。
だって、まだまだ旅の続きを見ていたくなっちゃうもんなあ。
関連記事:Official髭男dismの「Traveler」における個人的な感想
閑話休題
以上、10位〜4位まででした
どうでしたでしょうか?
いやーほんと、ここまで長々と読んで頂き、ありがとうございます。
残すところはトップ3。
あのアルバムがまだ出ていない、このアルバムがまだ出ていない、色々あるかと思いますが、こうやってアルバムをいくつも並べていると、自分は基本的にはポップスが好きなんだろうなーと思うのです。
ってか、マジで2018年も良いアルバムがたくさんだったなーと実感するばかり。
くだらない雑談はこの辺にして、最後トップ3、行ってみましょう!!!!
どうぞ!!!
第3位
ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」
アルバムを通して、ひとつの物語を作り出す、という手法自体は必ずしも珍しいものではない。
が、ヨルシカの今作は、それを極限までやり抜いていた。
歌詞、メロディー、サウンド、アートワーク、MV、さらには商品のパッケージ含め、作品にまつわる全ての要素をひとつの物語のために巧妙に構成し、デザインし、作品としてまとめあげたところに凄さを感じるのだ。
作品を聴いたあとに覚えた感動は、随一だと思う。
音楽作品を堪能したというよりも、一本の映画を観たような、長い長い長編小説を読み切ったような、そんな感動を覚えたのだった。
ただ、そういう物語を投げ出さず、没頭できたのは、ひとつひとつの楽曲のクオリティが高いからだ。
コンポーザーであるn-bunaの世界観が果てしないのは言うまでもないことだが、この物語が劇的に冴え渡り、楽曲に没入させてくれたのは、ボーカルであるsuisの感情表現がとても豊かだったからだと思う。
特に「八月、某、月明かり」や「詩書きとコーヒー」や「踊ろうぜ」のsuisの歌声と表現力は、神がかっていると思う。
物語の主人公がどんどん壊れていってしまっていると感じられるのは、suisのボーカルがそういう説得力の持ったボーカルを見せつけてくれたからだった。
二人の天才が、持てる力を120%出し切ったような作品だからこそ、この物語に大いなる感動を踏み出した。
そう思うのである。
関連記事:ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」のレビューと考察
第2位
THE NOVEMBERS「ANGELS」
初聴きにおける「あ、これは、ヤバイものに触れてしまった・・・」な感は随一だと思う。
ノイズのようなサウンドを容赦なく響かせるバンドサウンドは混沌としていて、一方でブレイクビーツのような手法を取り入れていて、どこまでも細かく規則正しくビートを刻むような音色も積極的に聴くことができる。
精密さと粗暴さの両方をサウンドで表現していたところが、個人的なこのアルバムのぐっとくるポイントであり、冒頭で述べた「ヤバさ」にも繋がるのかなーと思っている。
うるさいんだけど、不愉快ではないというところが、このアルバム全体における大きな特徴なのだ。
そして、そういう複雑なことができるのは、きっと音像に対しても相当なるこだわりを魅せたアルバムだからだと思うのだ。
空間に対する各楽器の音の配置の仕方が見事で、空間の中にある音に無駄なものがない、とでも言えばいいだろうか。
暴力性もあるのに、妖艶さを覗かせることもあるし、どこまでも緻密なのに爆音をぶちかますような一面もある。
一言で言えば、それが、とてもスリリングなのだ。
そのスリリングさにノックアウトされたというのが、ことの顛末なのである。
アルバムにおける美学をもっとも感じたのは、このアルバムだったかもしれない。
暴力的であり、でも美しい。
そういう荒唐無稽なアルバムなのだ、この作品は。
第1位
サカナクション「834.194」
今年の一位を決めるなら、やっぱりこれかなーということで、およそ6年ぶりにリリースされたサカナクションのアルバムを一位にしました。
いや、ぶっちゃけ、既出曲が多いから、正直、微妙なアルバムになるんじゃないかなーってずっと思っていたのだ。
聴くまでは、あんまり期待してなかったのだ。
最近のシングルは、全盛期のサカナクションに比べると、ぐっとくるものも減っていたということもあったから。
でも、一発でその懸念を覆された。
2枚組って発想が良かったし、シングル曲の配置の仕方が本当に完璧だと思った。
元々、コンセプトを練って作った曲ばかりだからこそ綺麗にハマった部分はあるのだろうけれど、それを差し引いても、こんなにも綺麗にアルバムの中にはまり、しかもこのアルバムだからこそのメッセージを浮かび上がらせたことに、感動を覚えた。
アルバム曲も「忘れられないの」「モス」「ナイロンの糸」「ワンダーランド」と、バリエーションが豊富である。
過去の音楽作品の巧みなリバイバルバンドを行ってみせたり、日本の音楽からは遠く離れたアイデアやモチーフを導入してみたりと、サカナクションならではの音楽的なこだわりを随所に感じられたところも、このアルバムの大きな魅了のひとつだと思う。
そして、結果的にどの曲も、サカナクションならではの楽曲に仕立て上げてしまうのは、流石だと思った。
尖り方だけで比べるなら、ランキングに登場させた他のアーティストのアルバムの方が勝っている部分もある。
けれど、アルバムというパッケージで見た時の完成度の高さ、曲順の妙、なにより個人的にぐっときたレベルは、ずば抜けていた。
2枚組にしてしまい、コンセプト別に分けてしまい、「834.194」というタイトルを付けて、さらにそのタイトルにも二重の意味を込めてしまうという構成力の高さは、こうして言葉を並べてみても、やはり凄さしか感じられないのである。
既存の楽曲の魅力が発揮されていて、新規曲はもちろん名曲で、個々の楽曲がキラキラ輝きつつも、アルバムというパッケージで曲を並べるからこそ紡がれる何かがある作品に、自分は強く惹かれるんだけど、サカナクションのアルバムのその全てを文句ない形で、兼ね備えていたように僕は思うのだ。
だからこそ、一位にした。
個人的な2019年のベストアルバムはサカナクションの「834.194」です。
なお、アルバムでもっとも好きな曲は「ワンダーランド」である。
関連記事:サカナクション「834.194」の感想とタイトルの意味
まとめ
というわけで、無駄に偉そうながらも25枚のアルバムを選出させてもらいました。
1位:サカナクション「834.194」
2位:THE NOVEMBERS「ANGELS」
3位:ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」
4位:Official髭男dism「Traveler」
5位:長谷川白紙「エアにに」
6位:パスピエ「more humor」
7位:女王蜂「十」
8位:SEKAI NO OWARI「Lip」
9位:KOHH「Untitled」
10位:Suchmos「THE ANYMAL」
11位:NICO Touches the Walls「QUIZMASTER」
12位:小袋成彬「Piercing」
13位:あいみょん「瞬間的シックスセンス」
14位:舐達麻「GOODBREATH BUDDHACESS」
15位:BUMP OF CHICKEN「aurora arc」
16位:King Gnu「Sympa」
17位:私立恵比寿中学「Playlist」
18位:Tempalay「21世紀より愛を込めて」
19位:sora tob sakana「World Fragment Tour」
20位:踊Foot Works「GOKOH」
21位:ヒトリエ「HOWLS」
22位:フレデリック「フレデリズム2」
23位:ENDRECHERI「NARALIEN」
24位:OKAMOTO’s「BOY」
25位:フジファブリック「F」
当然ながら、聴けてないアルバムだってたくさんあるし、なんであのアルバムが入ってないねん、というツッコミは人の数だけあるとは思う。
でも、自分がランキングを付けてアルバムのランキングを決めるなら、このラインナップが一番腑に落ちたので、この形にさせてもらいました。
まあ、このランキングをひとつの取っ掛かりにして、2019年の音楽を振り返るきっかけにしてもらえたら嬉しいし、一枚でも興味の持てるアルバムが見つけてもらえたなら、この上ない喜びです。
年末にお時間がある方は、ぜひぜひ聴いてみてくださいな。
では、今回はこの辺で。
ではではではでは。
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