WEST.の「YSSB」のドーム公演の映像を観て興奮を感じる理由とは?
WEST.の「YSSB」のドーム公演の映像がYouTubeにアップされていた。
これがなかなかにいかつくて、かっこいい。
そこで、この記事ではこの動画の感想を軸にしながら、自分が思うWEST.の魅力を言葉にしていきたい。
WEST.のパフォーマンスのワイルド感
自分は普段ライブハウスに足を運ぶことが多いから改めて思うんだけど、会場が大きくなればなるほど、迫力のあるパフォーマンスを繰り出すのって難しくなる。
理由はいくつかある。
大きい規模だとアーティストの実力だけではなく、音響や裏方のスタッフも巻き込んだチームとしての成熟性がアウトプットの質に大きく影響するから。
こういう要素も、理由のひとつだろう。
ただ、チームとしても出来も重要ながら、それ以上にアーティストの実力も重要になる。
アーティスト軸にスポットを当てた場合は、スケールの大きなところでの魅せ方が上手いかどうか、がポイントになると思う。
どういう魅せ方でもって「上手い」と感じるかは受け取り手によるかもしれないが、仮に一流の裏方でチームを組んでステージに立ったとしても、小さなライブハウスでも「かっこいい」が上手くできないアーティストがドームのステージに立つと、きっと厳しいことになるとは思う。
逆にドームでかっこいいパフォーマンスをしている人が、最小のチームでライブハウスに乗り込んできてパフォーマンスをした日には、きっととんでもないことになると思う。
その背景にあるのは、大きなスケールの会場で魅了できるアーティストのエネルギー。
例えば、テレビでも「凄い」とか「面白い」とか「かっこいい」とかが伝わる場合、それはスケールの大きなところでの魅せ方が上手い、のひとつの指標だと思う。
並の才能だと「生でみると凄い」けど、テレビで観ると、あまり凄くは見えない、になりがちだから(それだけレベルの高い人が集いがちという話でもある)
少し話が逸れてしまったが、WEST.のドームでのライブ映像を観ていると、WEST.もまたアーティストとしてのパワフルさがみなぎっており、魅せ方も素晴らしいのだ。
当然、チームとしての音響や演出の部分もプロフェッショナルで、ライブとしてのクオリティがえげつないものになっているから、というのも大きい。
これは、生の体験ではなく、映像という体験だけでも、そのことがひしひしと感じる。(演出とかってめっちゃ凄いしね!)
でも、それだけじゃない。
根底にあるのは、WEST.の歌唱やダンスや身のこなしの凄さだ。
ライブ映像を観て、改めてそのことを確信したのだった。
この部分をもうちょっと細かく言葉にすると、メンバーが己の役割に達しながらも、チームとしてどう魅せていくのか熟達していることに気づく。
ディズニーランドに一度足を運ぶと、現実のことを忘れてディズニーの世界観に浸りがちだ。
それは、ディズニーの世界観やマスコットキャラクターを務めている人のパフォーマンスが素晴らしいから。
「冷めさせない」わけだ。
WEST.もまた、この引き込み具合がえぐくて、これは個々のパフォーマンスが素晴らしく、かつチームとしてのパフォーマンスが素晴らしいから。
だからこそ、ライブでの高揚感が圧倒的になる。
大きいはずのドームの会場なのに、必要以上の大きさは感じさせない心地を与えるわけだ。
自分がライブを観た体験
そういえば、2023年のサマーソニック大阪で、自分はWEST.のライブを観た。
この日は、とにかくクソ暑くて、野外でライブを観るような気候じゃねえーよ!!!と憤りたくなるくらいの、日差しの猛烈さにダメージを食らっていた。
しかも、WEST.のステージは、球場をステージにしたような場所。日差しもガンガンに入ってくるので、ダメージも凄い。
んだけど、そんな中で繰り広げられたWEST.のライブは惹きつけられるものがあった。
なんというか、これが”プロ”かって感じの惹き込まれ方だった。
ひとつの歌の中で、ボーカルであれダンスであればメンバーそれぞれの役割って決まっている。
だから、どういう間合いの中で、自分のパートを差し込むのか、ということがすごく大事になる。
このバランスが崩れると、歌の秩序は崩壊するし、高揚感なんてあったものじゃないと思う。
で。
WEST.のメンバーって、この間合いが完璧なのだ。
上手い漫才師の漫才をみていると、本当に二人が雑談をしているようなテンポでやり取りが繰り出され、その中で次々に笑いを生み出し、最終的には会場が大きな笑いの渦に包まれるという展開になる。
WEST.のパフォーマンスもまた、この間合いとか、メンバーの個性の発揮の仕方があまりにもスムーズかつナチュラルだから、ひとつの歌の中でどんどんパフォーマンスに引き込まれていき、いつしか熱狂の中に誘われるのである。
そう。
WEST.ってメンバーが7人いて、ステージで観ると、けっこうな賑わいになるはずなのに、ステージ上では余計なものがないことに気づくのだ。
先ほどのドームの映像でもそうだけど、俯瞰でステージを観た場合でも、然るべき形に展開さっれてパフォーマンスされていることに気づく。
かといって、メンバーそれぞれが個性を消して、チームの美を優先しているような動きをしているのかというと、そんなこともない。
ちゃんと個々の個性が爆発しているし、それぞれのキャラクターが強烈なインパクトを残す。
仮に初見かつメンバーの名前をちゃんと覚えていない人がライブを観たとしても、あの髪型の、あの人の、あのパートの個性、いいなあという感想の残り方がするくらい、個々の際立ちも痛烈なのだ。
調和もあるが、個性の出し方の妥協もない。
そういう凄さがWEST.のライブにはあるし、実際に自分がWEST.のライブを観たときも、そういう感想が頭の中にずっと残っている。
そして、それを端的な言葉で表現するのは、これが”プロ”か・・!という感想に行き着くのだった。
まとめに替えて
ライブ映像でも凄さが伝わるし、フェス尺とはいえど、生で観るとさらに凄かった、というのがこの記事の結論。
いつかライブで観たいなあと感じる、そんな今の心境。