アニメのタイアップソングを歌っているバンド、わりと原作とシンクロしている説
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最近、アニメタイアップを手がけるバンドが多い。
どのバンドの楽曲もそのバンドにしかない味を出して歌っているなーと思うわけだが、どことなくバンドのタイアップソング、原作の特定のキャラクターとシンクロしていること、多くね?と思うことがあった。
というわけで、この記事では実例を出しながら、その説を立証してみようと思う。
本編
MAN WITH A MISSION × milet「絆ノ奇跡」
テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編のオープニング主題歌である「絆ノ奇跡」。
MAN WITH A MISSIONらしいミクスチャー的なエッセンスと、miletの伸びやかな歌声が心地よく混ぜ合わさった楽曲である。
ところで、「鬼滅の刃」を思い返すと、若干やっていることがマンウィズと被っているキャラクターがいることに気づく。
嘴平伊之助である。
嘴平伊之助はイノシシの被り物を被っており、不思議な風貌で活躍しているキャラクターである。
いや、わかっている。
MAN WITH A MISSIONは”被っている”んじゃなくて、もともと獣っぽい見た目をしている集団であり、被っているだけの伊之助とは大きな違いがある。
んだけど、獣っぽい見た目で躍進しているという意味では、MAN WITH A MISSIONと嘴平伊之助はシンクロしている部分があるなーと感じた次第。
・・・次第。
スピッツ 「美しい鰭」
スピッツはすでに30周年を迎えた、キャリアだけで言えば”巨匠”的な立ち位置のバンドである。
メンバーは全員50歳を超えている。
が、「美しい鰭」はまだまだ青さ際立つ少年が歌っているかのような瑞々しさを解き放っている。
スピッツは、時間軸にギャップを生んでいるような存在感を解き放っている。
ところで、「美しい鰭」は、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の主題歌である。
『名探偵コナン』の主人公である江戸川コナンも時間軸にギャップを生んだキャラクターだし、『名探偵コナン』は作品全体でみても「見た目と年齢にギャップのあるキャラクター」が作品および物語全体のキモになっている。
そう。
スピッツが持つ味とコナンの物語の軸は、おおいに干渉し合っているのだ。
なお、名探偵コナンだってめっちゃ連載が長い漫画だが、名探偵コナンが連載が始まった頃にはスピッツはすでに活動をバリバリ行っており、すでに「空も飛べるはず」などの名曲を世に放っていた。
さらに、名探偵コナンのアニメが始まったのは1996年。
スピッツが「チェリー」という大ヒット曲を生み出した年でもある。
あの日から、江戸川コナンがまったく老けないのはアニメキャラクターなのだから当然のことだが、スピッツの面々もあの頃からほとんど老けていないという恐ろしい。
ほんと、変わったのは、ギターの三輪の髪型くらいな感。
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Official髭男dism 「ミックスナッツ」
Official髭男dismの「ミックスナッツ」は、TVアニメ『SPY×FAMILY』のオープニング曲である。
「ミックスナッツ」という作品がそもそも『SPY×FAMILY』の世界観やモチーフを上手く投影した楽曲ではあるのだが、そもそもOfficial髭男dismというバンド自体が『SPY×FAMILY』とシンクロしている感がある。
なんというか、Official髭男dismって日本を代表するアーティストであるし、もっとカリスマ的な感じというか、レジェンド的な空気感を身に纏ってもいいはずなのだ。
でも、メンバーの様子をみていると、どれだけ売れても、どことなく無邪気な感じが香っているし、変に着飾っていない印象を受ける。
そういう意味でいうと、『SPY×FAMILY』の人気キャラクターであるアーニャのピュアさとシンクロする。
アーニャだって、キャラクターとして捉えたら、人の”本音”を大量に摂取してしまう存在なため、もっと擦れたキャラクターになってもいいはずだし、どんどん”捻れた”存在になってもいいはずなのに、そういうことはならない。
逆に、そういう特異な個性が、アーニャの個性とピュアさを際立たすことになっている。
Official髭男dismも、本来ならもっと違った存在になってもいいはずなのに、ピュアな部分が見え隠れする。
そういう意味で、とてもアーニャ的な要素をもっとバンドだなあ、と勝手ながらに思うのである。
UNISON SQUARE GARDEN「カオスが極まる」
TVアニメ『ブルーロック』のオープニング主題歌である「カオスが極まる」。
自分的に、UNISON SQUARE GARDENと『ブルーロック』も、通ずるものがあると思っている。
UNISON SQUARE GARDENって、わりと世の中のトレンドがどうとか関係なく、ただただ自分の哲学を突き進むタイプのバンドである。
言い換えれば、ストイックである。
『ブルーロック』も、ただただストライカーの頂点になりたいという、ストイックな登場人物ばかりが出てくる作品である。
サッカーをロックに置き換えた存在がUNISON SQUARE GARDENであり、ロックをサッカーに置き換えた世界線が『ブルーロック』なのではないか、と思ってしまうところがある。
女性キャラクターがほぼ出てこず、変にちゃらちゃらしていない作風で、それが結果的にある種の熱狂を生むことになっているのも、UNISON SQUARE GARDENと『ブルーロック』のシンクロ部分ではないかと勝手に思っている。
潔世一と蜂楽廻と凪誠士郎が揃ったとき、個人的に勝手ながら、ユニゾンみを覚えた自分。
SiM 「The Rumbling」
TVアニメ「進撃の巨人」のThe Final Season Part 2の主題歌。
SiMの場合、「進撃の巨人」のに出てくる人物よりも、巨人にシンクロ感を覚えるし、その巨人が実は・・・という部分まで考えたとき、よりSiMと通ずるものがあるのではないかと思う。
なんというか、SiMの持っている壮大さも通じているように思うし、良い意味での天邪鬼感も、作品に出てくる”巨人”となんだか通ずるように思ってしまうのである。
SPYAIR 「現状ディストラクション」
映画「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」の主題歌。
なんとなく、今回の記事のラストは、SPYAIRにしたかったので、この曲を最後にもってきた。
SPYAIRの音楽って、わりとゴリゴリ感がある一方で、そういう音楽に馴染みがない人でも、すーっと聴ける間口の広さがある。
「銀魂」もまた、設定だけみるとけっこう難しいSF(?)のような感じがして、わりと読まず嫌いが増えそうな内容のように思うが、キャラクターが個性的かつユニークに動くから、設定には一切馴染めない人でも、すーっと作品に入り込める間口の広さがあったように思う。
「現状ディストラクション」を聴くと、最初は疾走感とか気持ちよさの部分とかに目がいくんだけど、楽曲を聴き終わると、最初にビビッときた部分とは違う充足感を覚える。
独特のバランスで構築されたメンバーが織りなす、ボーカルも含めたバンドアンサブルに釘付けにされるのだ。
「銀魂」もまた、銀時、神楽(たまに新八も)がめちゃくちゃに物語を進めていくし、どちらかというボケ的な要素に目がいくんだけど、ふとしたタイミングで笑いとは別の感情を震わせることになって、最初にビビッときた部分とは違う充足感を覚える。
無二のバランスで構築されたキャラクターが集う漫画だからこその充足感。
そう考えたとき、SPYAIRと『銀魂』がシンクロしているものも多いように思うのである。
まとめに替えて
結論、アニメのタイアップソングを歌っているバンド、わりと原作とシンクロしている説、わりと立証ということで。
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