前説
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細美といえば、エルレ。
それくらいに“エルレとしての細美”の話題が持ちきりである。
だからこそ、たまにはMONOEYESの話がしたいなあと思うのである。
本編
細美がMONOEYESというバンドを結成する、というニュースが出てきたとき、アート性とポリリズムな匂いの強いハイエイタスの活動に力を入れていた細美が、ついにエルレのようなバンドをやるぞ！
シンプルに暴れられるような音楽をやるぞ！というニュアンスで、MONOEYESというバンドを迎えていた人が多かった気がするのだ。
もちろん、エルレ＝MONOEYESとまで思っている人はいないだろう。
ただ、細美が「こういう音楽をやる」というとこに対して、エルレを思い出した人はすごく多かったと思う。
なにより、別バンドでこういう活動をするんだというところから、エルレの活動ってもうないのかなあという思いが色濃くなった気がするのである（今、思えばそれは笑い話のような想像であるが、当時はエルレの活動はもう絶望的なんだという空気が強かった）。
なんせ、ボーカルが同じなのだ。
メインで曲を作っている人間だって同じなんだから、そりゃあ根っこの部分は似ていると思うのだ。
ハイエイタスの細美がエルレのようなバンドを始めた、というところにMONOEYESの需要の根っこがもしあるのだとすれば、エルレがライブを行うようになった今、MONOEYESのバンドの見え方は大きく変わるように感じる。
曲が違う
すげえ雑な言い方をすると、エルレとMONOEYESの大きな違いって、曲にあると思う。
エルレの歌って、ライブで披露すると、全員が思わず合唱をしてしまうような求心力を持っていると思うのだ。
でも、MONOEYESは、そういうのとは違う感じがする。（人気があるとかないとかそういうことではなく曲のノリ方が違うという話だ）
その理由をあえて雑に語るならば、MONOEYESの歌の方が複雑だから、だと思う。
エルレって、良くも悪くもベースとドラムが鬼のようにシンプルだ。
このシンプルさが、結果的にエルレの音楽の圧倒的な親しみやすさを生んでいると思う。
しかし、細美はハイエイタスを通して様々な実験的音楽アプローチを試みたし、自身の楽器の腕前も相当に磨かれたのだろうし、MONOEYESのメンバーは熟達のメンバーが揃っている。（そりゃあ他のバンドで活躍しているメンバーが集まっているのだから、当然である）
だから、MONOEYESの音楽ってシンプルに見えて、凝っているし、その凝り方がエルレの音楽と違うノリを生む。
あと、エルレの歌って、サビでどかーんってなる具合が徹底的だ。
シンプルなリズムだからこそ、サビへの高揚感もわかりやすいものになっている。
でも、MONOEYESの歌って、サビで音圧は上げるけれど、サビで一気に高揚感をあげるという感じではないし、サビで一気に一気にテンポをあげて、アゲアゲにするぜ〜！！！という感じの曲はあまりない。
サビのみの気持ちよさを全開にする、というよりは、もっと曲全体を楽しませる感じにしている、とでも言えばいいだろうか。
エルレはシンプルにメロが良くてサビが気持ちよくて、わかりやすい故に万人にハマる！だとすれば、わりとMONOEYESの音楽は凝っているし、渋いところにも面白さを感じられる音楽なのだ、とでも言えばいいだろうか。
あとは、エルレはわりとナイーブな歌詞が多かったけれど、MONOEYESは色んな意味で“マッチョ”であることが多くて、そこもバンド全体のどっしり感に繋がっているのかなーなんて思ったりする。
つまり。
比較をすると、やっぱりMONOEYESの音楽って、なんだかんだ研ぎ澄まされているんだよなーという話なのである。（エルレの歌は10年以上前に作られたものなのだから、そう感じるのは当然っちゃ当然である）。
今の細美がエルレとして新曲を作ればどんな感じになるのか？という想像は難しいけれど、それを踏まえたとしても、きっとMONOEYESと全然違うものを作る気がする。
すごくシンプルで、メンバーの音楽の衝動のコアな部分が抽出された音楽ができるんじゃないかなーと勝手に思っている。
なんせ、両バンドでは、ベースのキャラクターが違いすぎるしね。
エルレの良い意味でのシンプルさって、ベースがあの感じだから、というところはすごく大きくあるように思うし。
まとめ
そんなMONOEYESの新しいepが11月6日に発売することが決まっている。
そして、そのタイミングでサブスクの解禁もするらしい。
ワクワクである。
“エルレとしての細美”の話題がもちきりだからこそ、次に仕掛ける“MONOEYESとしての細美”の活躍が楽しみだなーと思う次第。
この記事では、単純にそれが言いたかったという、それだけの話です。
では、今回はこの辺で。ではではでは。
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