時代を超えて愛されそうな令和の名曲10選
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自分の好みとかを差し引いて、ライトな音楽好きに”刺さった”という意味で、令和を代表する”名曲”だなーと思う楽曲を10曲に絞って紹介してみたい。
では、どうぞ。
本編
米津玄師 「感電」
平成最後の名曲である「Lemon」を生み出した米津玄師。
その米津玄師が令和で最大のヒットを飛ばした楽曲といえば、「感電」であろう。
TBS系金曜ドラマ『MIU404』の主題歌ということもあり、大きな話題を勝ち得た一曲だった。
犬の鳴き声や猫の鳴き声といったユーモア的な音づかいを取り入れつつ、ゴージャスかつスリリングかつ重厚かつ軽妙な、不思議な塩梅で構築されたサウンドメイクが心地よい。
また、難解なことをやりつつも、キャッチーというか、難しいことを考えずともノリノリになれる塩梅になっているのが「感電」の名曲たる所以のひとつかもしれない。
YOASOBI「夜に駆ける」
令和になってから生まれた大スターといえば、YOASOBIを想起する人も多いのではないだろうか。
そんなYOASOBIの出世作が「夜に駆ける」である。
最初のうちは、ずとまよやヨルシカといった”夜”を司るアーティストに括られて紹介することもあったが、2019年の末には、完全にそういう括りとは差別化がはかられていた。
顔出しを行い、積極的なメディア露出を行い、ここぞのタイミングで他とは違う形のライブを開催したりと大きな話題を集め、ロックフェスでも圧倒的な存在感を放つことになった。
今っぽさもありながら、昭和世代の音楽リスナーの心もきっちり掴み、どことなく小室世代のラインとも接続できる音楽センスが内在しているのがYOASOBIの強さなのではないか、と勝手ながらに思っている。
Ado 「うっせぇわ」
「うっせぇわ」というタイトルのキャッチーさも相まって、この曲で大ブレイクを果たしたAdo。
その後の躍進はここで語るまでもないが、今の地位を築くうえで「うっせぇわ」が果たした功績は大きいように思う。
“ネット発のアーティスト”という言葉のカテゴリーに更なる拡張を生み出したのは、Adoであろう。
誰だけパワフルな楽曲でも一切埋もれることのない、規格外のパワフルボイス。
また、「うっせぇわ」は切れ味の鋭さもあることながら、ロックテイストの味付けを添えつつも、根本はダンスチューンっぽい仕立てになっているのが、ひとつ特徴であるように思う。
LiSA 「炎」
令和の歌姫、というカテゴリーをもし作るのであれば、LiSAがそういう地位に最も近いのかなーと思っている。
それくらい、LiSAの凜とした佇まいは不動なのである。
「炎」という存在感が、よりLiSAの不動感を際立たせたように思う。
「紅蓮華」も良い歌なんだけど、この歌はこれまでのLiSAの延長線上的な装いがあったけれど、「炎」は明確に次のモードに移行した楽曲である気がして、そういう意味でも名曲度合いが強いというか・
映画の鬼滅の世界とシンクロしている歌詞も良い。
Eve 「廻廻奇譚」
令和以降、より”外側”に音楽を届けるうえでアニメタイアップは重要であることを実感するケースが増えた。
Eve 「廻廻奇譚」も、そういう歌のひとつだと思う。
テレビアニメ『呪術廻戦』の第1クールオープニング主題歌に起用され、Eveとして最大のヒットを生み出したことはもちろん、その名を広く轟かせることになったのだから。
ボカロ的文脈と高速邦ロック的な文脈を抑えつつも、新時代を切り拓いたという意味でも、この歌が果たした功績は大きいのではないかと勝手に思っている。
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優里 「ドライフラワー」
令和史上、もっともあまりにも真っ直ぐなバラード曲ではないだろうか。
近年、音楽はより複雑化したり、よりトリッキーなことをしたりすることが”メイン”になる中で、良くも悪くも、小細工なしで突っ込んだ印象なのが、「ドライフラワー」という楽曲である。
たくさんの人に刺さる、ための方法として、こういう真っ直ぐな方法でも良いんだということを痛感した楽曲であり、令和の音楽の空気感をまたひとつ変えた楽曲であるとも言えそうだ。
あいみょん 「裸の心」
あいみょんも名曲が多いが、その中でも「裸の心」はよりたくさんの人に刺さった一曲だと思う。
平成の歌謡曲的なムードを持ちつつも、それをきっちりと今風のムードに更新していく。
だから、懐かしさがありつつも新鮮さもある。
あいみょんの歌って、そういうバランスの取り方が上手いし、だからこそ名曲たりえる輝きを放つのだろうかなーと思う。
back number 「水平線」
back numberといえば、ダメ男の失恋ソングを歌うバンドでしょ。
そんな認識を持っていた人も多かったかもしれないが、令和史上、もっとも大ヒットとなったback numberの歌は、そういう色合いを一切見せない。
真っ直ぐな言葉と洗練されたメロディーと力強いボーカル。
これまでに積み上げてきた技術で、これまでと違った見せ方をして、back numberは平成のみならず令和にもこうやって名曲を生み出していたのだった。
King Gnu 「白日」
令和になると、バンドシーンにも違った活気が生まれることになる。
そんな中でさらに強い存在感を放っていたのがKing Gnuであり、そのKing Gnuの出世作がこの「白日」である。
普通、ヒットソングってサビが一番インパクトが強く、そこを口ずさむ人が多いが、「白日」はそんな常識を覆す。
なぜなら、この歌を口ずさむと、ほぼ全員が最初のAメロの歌のだから。
音楽の「どこ」を楽しむのか、という意味でも新しい刺激を与えてくれた一曲であるように思う。
Official髭男dism 「Pretender」
今回紹介した楽曲の中で、個人的に一番好きなのが、この歌。
ということで、最後に紹介したのが「Pretender」。
今聞いても、イントロの流れもメロディー構成も歌詞の組み立て方も素晴らしい一曲だなーと思う。
複雑とベタの組み合わせ方も絶妙だし、時が経っても色褪せない楽曲のひとつであるように思う次第。
まとめに替えて
こうやって楽曲を追っていくと、令和になってからも、たくさんの名曲が生まれたことを実感する。
なにより、90年代がそうだったように、意外とライトな音楽層にも届いている歌が多くなっている印象を覚えるのだ。
さて、今年は令和5年。
5回目の令和は、どんな名曲を生み出してくれるのだろう。
今から楽しみである。
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