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今回は幕張メッセでおよそ10年ぶりくらいにライブで披露した「ロストマン」の歌詞についてみていきたい。

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歌詞を書ききるのに9ヶ月ほどの歳月を費やしたこの名曲、どんな想いが込められているのだろか。

※当記事について著作権違反という申し出があったため、歌詞の引用部分に関して一旦全て削除にしますが、お手数ですが、歌詞に関して別サイトでご参照になりつつ、当記事をお読みください。お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします

作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

1番のAメロについて

冒頭、「僕は僕に尋ねる」というフレーズが出てくる。

僕を心と身に切り分けて、早速擬人化させる藤くんのお家芸がここでも登場するわけだ。

さて、この歌のポイントは「旅」とは何を指し示すのかということだ。

旅=人生

これが基本的な解釈なんだろうけど、もう少し小さなレベルでモノをみていくこともできるのではないかと思ったりもして。

歌詞の続きをみていこう。

「いろんな~また離れて」のフレーズであるが、いろんな種類の足あとということは、この「旅」はほとんどの人(あるいは全員)が体験するものであり、この旅路はいろんな人が歩いてきたこともわかる。

そして「ソレ」をわざわざ「それ」ではなく「ソレ」とすることで、その虚しさとか空々しさみたいなものを強調しようとしている。

ちなみに

ソレ=足あと

である。

ちなみに「淋しさ~同じ」のフレーズについてであるが、「淋しさは忘れる」ということは今は淋しいと思っているわけであり、この旅は「一人で行っていること」を強調するフレーズでもある。

「どんなふうに」という言葉は色んな解釈ができるが、「昇る日」とか「繰り返すこと」というフレーズから、この旅は長旅であり、今後も長々と続くことを予感させている(だから、旅=人生という解釈がしっくりくるわけでもあるのだが)。

取り合えず、主人公は一人旅を長々としている情景は浮かんでくるわけだ。

1番のサビについて

この旅の地図は自分で作ったということを最初に明示している。

しかもその地図は一度作ったが破ろうとしたことまで明示している。

ということは、夢に向かって進みたかったが、周りからの意見でやっぱり止めようと思いつつも夢を諦めきれないで微妙な心情が見えてくるのではなかろうか。

地図やコンパスなど旅というテーマからはみ出さない一貫とした比喩を使うことで、歌詞の世界に上手く没入させることができている。

これだったら、夢を追う人の物語の歌と片づけられるのだが、ポイントはサビのこのフレーズ。

「君を失った この世界で 僕は何を求め続ける」。

君とは誰なのか。

色んな推測を成り立たせることができるが、ここでは、君も僕のひとつであり、夢を持って希望に満ち溢れていた僕という過程で当面は歌詞をみていきたい。

あるいは遠いの過去の僕、という言い換えをしてもいいかもしれない。

先ほどのフレーズでいえば、コンパスが動いていた頃の僕とも言えるかもしれない。

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2番のAメロについて

冒頭でわかることは、君はいないということ。

そして、僕と君とはそれなりの距離があるが、声を泳ぎきれるかもしれないということである。

やはり、この表現からも君=僕という仮説が成り立つように思えてくる。

そして、失ったのは君だが、忘れたのは温もりであることが明示される。

温もり=夢を追う情熱
みたいなに捉えたら、わかりやくなるのではなかろうか。

2番のサビについて

ここでポイントなのは君にさよならを言っている点である。

これはどういうことだろうか。

仮説をたてみよう。

人は日々成長するので、あの頃の夢とは違う夢を描きなおす必要がある。

声や叫ぶという言葉が出てきたが、それは実際に行っているのではなく、全て心の中の話である。(おそらく)

あの頃の自分みたいな純粋さはなくなってしまったけど、夢そのものを諦めたわけではないのだ。

葛藤もあったし、自暴自棄になりながらも夢を追い続けた。

そんな過去はまるで「不器用」そのものであるが、それでもそれを正しいと信じて進んできたわけだ。

Cメロ~最後のサビについて

サヨナラを告げたのは

あの日の背中=君

であるから、君=過去の僕と考えて間違いないだろう。

そして、ロスト(失った)したのはあの日の背中=君だることもここではっきりとする。

ただし、過去の僕との思い出(あるいは夢への情熱)はしっかり切り取って頭の中残っており、それを力にしてコンパスは再び動き出し夢へと向かって歩き出していくというわけである。

再会を願うのは過去の僕である君とであろう。

おそらく、夢がかなったとき、僕は君と出会うのだ。

もちろん、この旅路が夢につながっているのかはわからないけれど、要はこの努力が実を結ぶかはわからないけれど、正しいと信じてやり抜くしかないといっているわけだ。

もちろん、この旅路は聴き手によってそれぞれ考えてほしいと藤くんは思っているだろうが、これはBUMPのストーリーとしても受け止めることができる。

というのも、BUMPは結成20年が経った。

君を忘れて、シルシを付けて始めの一歩を踏み出したのはBUMPメンバーだって同じことだと思うわけだ。

おそらく、初めてバンドを結成したときのギラギラさを藤くんはもう失っている。

けれど、音楽を人に届けたいという根本の思いはずっと変わっていないわけだ。

果たして、藤くんたちはロストした自分と再会できたのかはわからないが、君を忘れた世界を愛せたと幕張メッセの景色を観て思えたからこそ、10年ぶりに彼らはあのライブで「ロストマン」を披露したのだと思うのである。

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