Number_iの「GOAT」が全能的無二性感

Number_iの「GOAT」が1月1日に、配信リリースされているので、その感想を書いてみようと思う。

この楽曲、作詞・作曲・編曲の布陣がまず強い。

FIVE NEW OLDのSHUN。

DATSのMONJOE。

ODD Foot WorksのPecori。

バンド好きにとっては、このメンバーが並ぶなんて・・・という興奮がある。

また、「GOAT」を聴くと、確かにこの三人が楽曲を手がけたんだなーということを強く実感する耳障りになっている。

かっこよさと洒脱さを兼ね備えた音色とビートメイク。

スタイリッシュさの中にも大胆さを忍ばせた楽曲構成。

特に1分20秒あたりで、楽曲の空気感ががらりと変わり、次のフェーズを覗かせる流れなのが個人的にすごく好きである。

これまでのアウトプットでも、洒脱かつビート感と音色にこだわったサウンドを生み出してきたメンバーだからこそのハイレベルな楽曲が爆誕した感。

しかも、まったくの畑違いの三人が揃ったというよりは、目指すべき地表が明確にあったからこそ、統一した美学を持ち合わせるこの三人に声をかけたんだろうなー感があって、それも良い。

結果、各々のこだわりを詰め込み、「GOAT」は研ぎ澄ました世界観を生み出す印象を受ける。

Number_iの「GOAT」のボーカルの話

「GOAT」は、全編ラップのHIPHOPとなっている。

ビート感をもって繰り出される各々のラップが、これまたかっこいいのだ。

かっこよさのベクトルがアレンジとラップで同じ方向を向いているので、結果、かっこよさが倍増している印象なのである。

平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太。

これまでもラップやボーカルで、「おっ!」と感じさせることはいくつもあったが、今作では、よりダイレクトにその持ち味がいかんなく発揮された印象である。

ちなみに、この「GOTA」がNumber_iにとってデビュー曲となるわけだが、どうやら「GOAT」という楽曲にはタイトルにも、相応の意味が込められているらしい。

曰く、このGOATというのは、“Greatest Of All Time”の略らしい。

そして、この言葉は“史上最高”といった内容を意味するスラングらしいのだ。

おそらく、このGOATはこの楽曲自身に捧げられた言葉でもあるのだろうし、これ活動していくにあたってのグループのひとつのメッセージとしても取れるように思う。

前述した三人は、どういう発注を受けて楽曲を作ったのかはわからないが、おそらくNumber_iのスタンスや想いも踏まえながら、この楽曲を作ったことは想起される。

かつ、デビュー曲からいかんなく歌の中にここまで大きなメッセージを詰め込んだという事実に痺れる。

並の歌であれば、言葉の大風呂敷感が際立ってしまい、中途半端な印象を与えることにもなりかえない。

そう考えたとき、Number_iの「GOAT」には、そういう死角はないなーと感じる。

そういう風呂敷の大きな言葉が見合う、サウンド感、アレンジ、ラップ、歌詞であるように感じるからだ。

サウンドがビートがバチバチにかっこいいこともそうだし、三人のマイクリレーがどこまでもヒリヒリしているからこそ、常に高揚感を感じさせる楽曲世界を生み出しているように思うわけだ。

「GOAT」のダンスの話

ちなみに、「GOAT」はDance Performanceの動画もアップされている。

このダンスもかっこよくて、かつユニークな部分も出ているのが、良い。

3人の息のあったパフォーマンス。

ダイナミックな動きをしながら、シンクロするように動きを合わせる流れ。

それらに、強烈な刺激を覚えることになるのだ。

どの方位からみても、かっこよさを感じさせる、Number_iの「GOAT」。

自分はその作品の感想として、全能的無二性感、という言葉を思わず付けてみたいと思った次第。

まとめに代えて

自分たちがかっこいいと思う音楽を、自分たちがかっこいいとレベルにまで昇華させてパフォーマンスを行うからこその無二性をひしひしと感じるんだろうなーと思っている自分。

Number_iがここからどういうキャリアを積んでいくのか、今ではまだわからない部分もあるが、少なくとも、生み出す作品のレベルの高さは圧倒的だったということだけは改めて記しておきたい。

ここから、ヒップホップに全振りする作品をいくつか発表するのか、もう少し違ったジャンル性で魅せるのか、色んな音楽的アプローチができるからこそ、楽しみで仕方がない。

個人的に注目しているグループのひとつとして、Number_iの作品も定期的に確認していきたい。

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