King & Princeの紅白での「ichiban」が際立っていた件

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そのアーティストのことを誤解していることって、いくつかある。

例えば、めっちゃしっとり楽曲を歌うタイプのアーティストかと思っていたら、ゴリゴリであるとか。

あるいは、直感的に楽曲を作るタイプのアーティストかと思っていたら、実は緻密性がMAXの楽曲を作っていたことに気づくとか。

あるいは、王道アイドル的グループなのかと思っていたら、ダンスがめっちゃかっこよくてパフォーマンスがストイックなグループだったとか。

そう。

自分は、アーティストのことを誤解していたケースが、いくつかあるのだ。

不勉のため申し訳ないと思うが、そういうことがいくつもあるわけだ。

そして、つい最近もそういうことがあった。

King & Princeの紅白の「ichiban」のパフォーマンスをみて、そんなことを感じたのだった。

そのときの衝撃を、簡単にだが言葉にしてみたいと思う。

King & Princeの「ichiban」の話

この歌はKREVAが作詞作曲を手掛け、RIEHATAが振り付けを手がけた楽曲である。

知る人なら知っているところだが、KREVAは日本語ラップにおいてカリスマ的な存在であり、彼が生み出すラップをきちんと「自分のもの」にするのは並大抵のことではない。

RIEHATAは日本のみならず、世界からもラブコールを受けるようなダンサーで、BTSなどのアーティストにも振り付けを行ったこともある人で、これまた振り付けをしてもらったところで、それを「自分のもの」にするのは並大抵のことでないわけである。

King & Princeは、紅白でこの難解な「ichiban」を披露することになった。

そして、紅白で披露された「ichiban」をみて、実感したのである。

難解なはずのラップをクールかつ華麗に自分のものにして、その上でKing & Princeは難解かつダイナミックなダンスを華麗に踊りこなしている、ということを。

それまで、自分は少なくからず、King & Princeのことを正統派アイドルグループなのだと思っているフシがあった。

もちろん、歌やダンスを踊りこなす能力は長けていたとは思う。

が、それはあえて言ってしまえば、”アイドル”の範疇にあるようなものなのかなと勝手に思っていたのだ。

でも、そういう見立ては明らかに間違いであった。

そのことを実感するのに十分だった数分間のパフォーマンスだった。

なぜなら、King & Princeの紅白での「ichiban」のパフォーマンスは、紛れもなくかっこよかったからだ。

しかも、紅白の場合、様々な一流アーティストが集結するわけで、並大抵のパフォーマンスでは抜け出した「凄い」を感じることは難しいはずなのに、King & Princeのパフォーマンスはそういうことを踏まえたうえでも、凄さが際立っていた。

もう少しだけ具体的な言い方をしたいと思う。

例えば、ダンスが凄かったのだが、ここで言う凄さはメンバー各々の身体の使い方にあると思っている。

下半身が難しい動きを強要されるような中でも、上半身が躍動的に動き、そこに余計な乱れがなかったのだ。

また、ダンスにおいて特に重要と思う動きを止めるときの動きだと思っているんだけど、こういうところも素晴らしかった。

動きを止めるときの瞬間的なピタっと具合が絶妙なのである。

さらに言えば、その後からのまた動きはじめるときの動きも良くて、本当に華麗なのである。

こういった動きのひとつひとつが丁寧だからこそ、ひとつひとつのダンスの迫力がとんでもないことになっていたのだ。

個々でみても引き込まれる要素が多い中で、フォーメーションの変化のさせ方も鮮やかだし、見事に5人の動きが絶妙な形でシンクロしていたのである。

KREVAが作った楽曲ということもあって、終始クールに楽曲が展開されるからこそ、ダンスのダイナミックさが際立つことになる。

だから、よりKing & Princeのパフォーマンスに息を呑み込むことになったしのだった。

結果、King & Princeの凄さを実感する、そんな紅白でのパフォーマンスとなったのだった。

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まとめに替えて

King & Princeは今後、ここからグループとして大きな変化が加わることになる。

その変化については、丁寧に追いかけているわけではない自分が口にするのは野暮だと思うので、あえて割愛することにする。

ただ、ここで言いたいのは、今年の紅白でみせたKing & Princeのパフォーマンスは素晴らしかったということだ。

これくらいのパフォーマンスをするんだろうというイメージを大きく飛び越えていた。

しかも、ただ飛び越えたわけじゃなくて。

今年の紅白のハイライトのひとつになるようなスリリングかつ見所しかないパフォーマンスを行ったということである。

これはきっと僕だけじゃなくて、たくさんの人がそう思ったように思うのだ。

だからこそ、自分は改めて「ichiban」という楽曲に心をつかまれた。

4枚目のアルバムとなる『Made in』も丁寧に聴けていないことに気づいたので、このタイミングで改めてこの作品から聞き直してみようと思うし、その凄さを言葉で残していたいと思い、こうやって元日の頭から記事にしたためてみた、そんな次第。

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