レイラとYAJICO GIRLとanewhiteとそこに鳴るの話
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当ブログでは定期的にライブイベントを主催している。
今年でそのライブイベントも5回目となった。
5回目ということで、自分的にもひとつの区切りとして、いつも以上に気合いの入ったイベントにしたく、ブッキングした。
結果、各バンドとも自分たち手動の対バンイベントでは、現時点では一緒に行わなさそうなイベントが集結、バンドという共通点はあるものの、ジャンルとしてかなり多岐にわたるバンドが集うことになった。
そこで、この記事では出演バンドを紹介するような内容を書きたいと思う。
本編
レイラ
横浜出身のバンド。
この数年で脱退などを経て、体制は変わることになったが、自分は近年のレイラに魅了された人間だ。
「ふたりのせかい」が個人的に刺さったので、タイミングが合えばイベントに呼びたいとずっと思っていた結果、出演してもらうことになった。
鋭さと美しさを兼ね備えたギターロックという印象で、聴いていると感傷的な気分になる独特の切なさを持った楽曲も多いイメージ。
いわゆる夏フェスでオーディエンスでノラせるというよりも、淡々として観ている人の心にぐさりと差し込んでくるタイプというか。
ただ、楽曲はゆったりとしている印象のもので、ライブだとがらりと表情を変えて、鋭さの増したバンドサウンドがエッジの効いた世界観を展開させることも多い。
そんなイメージのバンド。
YAJICO GIRL
「いえろう」でシーンに強烈な存在感を与えたYAJICO GIRLは、当初、いわゆるギターロックのイメージのバンドだった。
しかし、 フランク・オーシャンの「Blonde」の影響などもあって、以降、がらりと音楽性が変わることになる。
自分はどちらかというと、YAJICO GIRLに関しては変化するたびに「好き」の度合いが増したバンドだった。
四方が良いと思う音楽をきちんと落とし込みながら、YAJICO GIRLに作品にしていく、今の楽曲の美しさにぐっときてしまうのである。
特に「Better」のサウンドの質感に惚れてしまうところはある。
自分もわりと、 フランク・オーシャンの「Blonde」をはじめ、2010年代後半の海外の大きな話題を勝ち取る音楽が、日本のメインストームの音楽とまったく違う表情を魅せることに、むむむと思いつつ、サマソニで観たチャンス・ザ・ラッパーに食らった人間なので、YAJICO GIRLがギターロックから距離を置いていく変化にぐっときたところはあるのだ。(まあ、以降の音楽の変化が激しいが故に、今から振り返って、フランク・オーシャンの「Blonde」を聴くと、また違う印象を感じるんだけども)。
海外の音楽シーンにもアンテナをはりながら、サウンドのアップデートをはかっているバンドと感じているからこそ、2022年の変化にもぐっとくることが多く、今のYAJICO GIRLのライブが観れることにワクワクが留まらなかったりする次第。
anewhite
実は、自分のイベントにも一度出演してもらったことがあるanewhite。
イベントに出てもらったときのライブが良く、出てもらえるならまたぜひ出てもらいたいと思っていたので、今回もお声がけさせてもらった。
もちろん、前のライブが良かったというところもポイントとしては大きいのだが、自分的に昨年末にリリースされたアルバムがよかったところが特に大きい。
瑞々しさと躍動感をかなえ、今までのバンドのカラーを踏襲しつつも、磨かれたライブパフォーマンスが作品に還元されている感じ。
それら新作がライブでどう表現されているのか、楽しみで仕方がないという話である。
あと、近いところだと、7月の見放題でライブを観たのだが、良い意味でライブに「チャラさ」が出ている印象だった。
チャラいとはどういうことかと言われそうだが、楽曲などを通じてのお客さんとコミュニケーションがとてもナチュラルで、それがライブの高揚感に繋がっているように感じた、というわけだ。
若いバンドということもあって、ライブを観るたびの伸び代のエグさも見ものだと思いつつ、当日のライブをとても楽しみにしている次第。
そこに鳴る
楽曲を聴けば一発でわかるアンサンブルの破壊力と、演奏力の高さ。
アレンジのこだわりはえげつなく、楽曲を聞くたびに「ライブでこれ、どやって再現するんだ…」を感じてしまうレベルなのに、ライブでそれが完全に「ライブver」として確立しているのだ。
ギターのフレーズは複雑怪奇だし、ベースのラインもとんでもないことになってるし、そんなプレイをしているはずなのに、ゴリゴリに歌うし、ドラマはただただ美しさを纏った爆撃になっているし。
ルーツとして大きいのは、凛として時雨だとは思うけれど、凛として時雨のワンワードで語ることを許されない音楽性の広さ、多様なアイデアの数々も魅力なバンドである。
カッコいいことは間違いない。
演奏が凄まじいのも、間違いないと思う。
その上で、あえていえば、今はドラマが正式加入したことで、スリーピースバンドとしてステージに立つ、というところが楽しみだ。
あと、他のバンドが作った世界観とはまったく違う世界観を最後に生み出し、塗り替えていくんだろうなーと思っているので、そのサマも勝手ながらに楽しみにしている。
まとめ
ほんとは、ここに加えてIvy to Fraudulent Gameも出演予定だったのだが、コロナが理由でキャンセルになった。
これは残念で仕方ないニュースである。
ただ、間違いないバンドが揃っているので、イベントとしては圧倒的なワクワクが上回っている今。
ジャンル違いのバンドが揃っているからこそ、己の個性が爆発するんじゃないかと思っている。
来られる方は、ぜひ楽しみにしてもらえたら幸いである。
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