
中毒的なビートメイクのバンドが好きなので、そういうバンドをいくつか紹介したい。なお、過去のブログ記事でも似たような記事を書いた気がするんだけど、今回は「2025」と題して、今の自分がこのお題を聞いて思いついたバンドをいくつか紹介したい。なお、せっかくなので、なるべく若手バンドにスポットを当てるような流れにしたいのと、今回の記事では現状の活動の状況などは考慮に入れず、自分がこのお題でぱっと名前が出てきたバンドを優先的に紹介したいと思う(間口の広いお題で、色んなバンドを紹介することも可能なため、そういう絞り方をしていることを了承してもらえたら幸いである)。あのバンドもいる!とか、こんなバンドもいたんだ!と知るきっかけとか、そういうノリで嬉しい限り。では、どうぞ。
本編
Chevon
札幌で結成された3ピースロックバンド。メンバーは谷絹茉優(Vo)、Ktjm(Gt)、オオノタツヤ(Ba)。変幻自在の中毒ビートで、多数のリスナーを魅了する。ボカロで歌うべき難易度のような楽曲は人力かつ、躍動あるバンドの音で表現するあたりに、Chevonの凄さが詰まっている。新曲である「FLASH BACK!!!!!!!!」もロック色が強くて、エッジの強い爆発力ある楽曲で、このバンドのかっこいいが色んな観点から詰まっている。
ポルカドットスティングレイ
代表曲「テレキャスター・ストライプ」はじめ、反復するリフと跳ねるようなビートメイクが耳に残る楽曲で、このお題にもぴったりのバンド。とはいえ、バンドとしてのキャリアは長く、ひとつの枠組みでは形容できないほどに多種多様な楽曲が揃っている。2025年リリースの楽曲でも「魔王」「あのね、」と、どちらもまったくカラーが異なる楽曲で、ポップもロックもダンサブルもシティーポップも何でもござれのテクニックと技術力がこのバンドの持ち味。
終活クラブ
メディアでは覆面に覆われ、匿名性を持ちながら活動している終活クラブ。しかしながら、ライブはエネルギッシュで、楽曲はどれも中毒的。リズムアプローチに印象的なものが多く、飛び跳ねながら、そのリズムをダイナミックに味わいたくなるような楽曲が多数ある。もともと新潟を拠点に活動していたが、年々活動のスケールは大きくなっており、全国区で活躍している。
猫背のネイビーセゾン
神戸で結成された4人組ロックバンド。バンドとしてもスタイリッシュだし、生み出される楽曲はおしゃれ+変化球=中毒的、という感じのものが多い。サウンドそのものにもこだわっているため、単にリズミカルなだけではなく、ロックバンドとしてオルタナティブな色合いを帯びているのも特徴で、その表現の幅は年々広がっている印象。
チセツナガラ
2024年から4人体制で活動を続けるロックバンド。独自路線を突き抜けている印象で、ユーモアとキャッチーと個性のバランスが絶妙。「週刊少年アイラブユー」や「BO3」など、スリリングなギターのカッティングにベースとドラムのアンサンブルの組み立てが絶妙な楽曲が多く、バンドシーンでの存在感が年々強まっている。ここ数年で知名度を上げた印象だが、まだまだもっと目撃したらハマるリスナーが多いんだろうなーということを考えると、ぜひこのタイミングで知ってほしいバンドの一組。
Dannie May
生み出される楽曲はどれも中毒的な魅力があって、ライブを目撃するとそこではバチバチにかっこいい。そのため、自分的にもここ数年ずっと活動を注目しているバンドの一組。ビートのアプローチとしてはダンサブルでリズミカルなことも多いが、ロックバンドとしてある種の渋みというか、独特の分厚さみたいなものも武器にしているところが、個人的にこのバンドならではの個性だなーと思う。
CLAN QUEEN
前身バンド「WARS iN CLOSET」から2022年11月1日に改名してスタートした3人組バンド(ユニットという立ち位置の方が近いのかはよくわかっていない)。このバンドについては、楽曲が良いのはもちろんのこと、映像を軸としたクリエイティブだったり、作品全体のアウトプットの世界観にも間違いない美学が宿っている点が特に良い。新曲「MONOPOLY」でも、そのことを強く感じる。
気づいたら劇団
大阪を拠点に活動するバンド。今回紹介するバンドの中だと、たぶん一番マイナーだとは思う。でも、独自路線の進み方とか、楽曲が持つエネルギーが独特なので、この記事で紹介してみたくなった次第。ポップといっていいのか、キラキラといっていいのかわからないけれど、聴いているリスナーの感性も巻き込むようなパワーがあることは確か。今のうちぜひ注目してほしいバンドの一組。
フレデリック
言わずもがなのリズム中毒バンドの一角。今「オドループ」を聴いても、色んな意味で痺れるし、バンドとして持つベースの魅力を研ぎ澄ませつつも、どんどん色んな方向にこのバンドが進化していることがあまりにも素晴らしすぎる。「悪魔」を聴いていると、この楽器の音にこういうエフェクトをかけるのかと、シンセサイザーをこういうふうに取り込むのかとか、ベースとドラムがこういうグルーヴを生み出すのかとか、とにかく色んな方向で魅力が溢れている。
KEYTALK
豊富なアイデアと確かな演奏力で様々な中毒的な楽曲を生み出してきたバンド。しかも、このバンドは単に中毒的な歌だけではなく、哀愁のある歌とか、泣きにぐっとスポットを当てた歌も美しく歌いこなす点が素晴らしかったし、今なお唯一無二のバンドである所以だなーと感じる。絶対的なバランスの中で、4人の個性が爆発的な化学反応を解き放っていたと思うし、今聴いてもどの時期の歌も、言葉では表せないぐっとくる温度を感じるのだ。中毒と哀愁の両立。
まとめに替えて
というわけで、中毒的なバンドというテーマで思いついたバンドを10組紹介した。
ベタなバンドから期待の若手バンドまで、色んなバンドを紹介してみたので、よかったら聴いてみてほしい。
では、今回はこの辺で。