前説
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正直、ジャニーズWESTのことはよく知らなかった。
どういう楽曲を歌いこなすグループなのかということも、メンバーがどういうキャラクター性を持っているグループなのかということも正直あまり知らなかった。
なので、曲がリリースされてもそこまで丁寧に聴いてなかった自分がいたのである。
んだけど、「週刊うまくいく曜日」は、サンボマスターの山口隆が楽曲を手掛けたという話。
サンボマスターの楽曲に心を震わせられてきた自分からしたら、楽しみというものである。
そこで、この記事では、「週刊うまくいく曜日」を中心に、ジャニーズWESTの楽曲の簡単な感想を書いてみたいと思う。
本編
元気になる楽曲
ジャニーズグループ、と一口に言っても色んなタイプの人がいる。
カラフルな楽曲を歌いこなす人もいれば、圧倒的な歌声で魅了するタイプの人もいる。
ダンス・チューンをかっこよく歌こなす人もいれば、自分で曲を書いて作家性を発揮するタイプもいる。
グループごとにかっこいいポイントは異なるわけだ。
で。
ジャニーズWESTはどうだったのか。
まず、「週刊うまくいく曜日」を最初に聴いて感じたのは、ある種の爽快さであった。
なんというか、この楽曲を聴いていると嫌なことが吹き飛ぶような気分になるのだ。
不思議と元気をもらえる、という言い方をしてもいいのかもしれない。
しんどいことがあって、そのしんどいことに引っ張られる思考をしていても、この曲を聴いていると「ま、いっか」という気分になってしまうような、そんな不思議な魅力をはらんでいるのだ。(もちろん、どれだけ元気をもらうのかは個人差によると思うけど)
もちろん、前向きな歌詞があるからこそそういう気分になるということはあるんだけど、それだけではないように思う。
どういうことか?
アレンジの部分も「元気さ」を形作るうえで重要な役割を果たしているように思うのだ。
例えば、ソウルフルでホーンセクション。
ここが冴え渡っているアレンジがいるからこそ、楽曲にリズミカルなポップさが生まれて、歌詞がするっと耳に入るような土壌が生まれる。
なにより、こういうアレンジ、こういうテイストにジャニーズWESTの歌声が合っている気がするのだ。
ハンドクラップを打ちたくながら踊りだしたくなるようなビートメイクに対して、素朴なんだけど、人懐っこいメンバーのボーカルが似合っているのだ。
サンボマスターの山口が提供している楽曲が素晴らしく、アレンジのあり方が絶妙なのは当然で。
そこにジャニーズWESTのボーカルがやってくるからこそ、楽曲の魅了が大きく増大される。
どこまでもこの楽曲にエネルギーが満ち溢れてくるのだ。
思えば、サンボマスターの楽曲も、聴くと元気になるタイプのものが多い。
元気のさせ方の方法やベクトルは違うけれど、両者が持っているピースフルな精神がどことなく似通っているのかもしれないと、ぼんやりと思う。
いずれにせよ、ジャニーズWESTとサンボマスター山口というタッグだからこそ、生み出せた魅力であるように思うのである。
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楽曲によって弾ける魅力
ソウルフルでエネルギッシュな「週刊うまくいく曜日」。
ジャニーズWESTってこういうナンバーばかりを歌うのかと思えば、「カメレオン」では、また違ったジャニーズWESTの魅力が弾けまくっている。
疾走感のアグレッシブなナンバーになっており、躍動するボーカルを体感できるのだ。
特に、鍵盤が際立つエレクトロなアレンジが印象的である。
こういう歌もかっこよく歌いこなすグループだと知って、よりジャニーズWESTに惹かれる自分がいる。
違う一面をさらっと提示されると、ぐっときてしまうのが人間の性というものである。
そういう意味でいえば、「Change your mind!」も違った魅力にあふれているナンバーである。
作詞がLEGO BIG MORLのタナカヒロキで、作曲はflumpoolの阪井一生という、これまた贅沢な布陣。
カップリングにするのが勿体ないくらいに眩しい一曲で、ドラマにも映えそうな華麗なストリングスが印象的である。
歌を丁寧に聴かせるアレンジのため、言葉がすーっと入ってくるのが特徴である。
思えば、ジャニーズWESTの楽曲って、良い意味で言葉がすーっと入ってくる歌が多い印象を受ける。
先ほど述べた<楽曲を聴くと元気になる>という感想とも通ずるところがある感じがする。
確かに、最近の歌って歌詞の聞き取りやすさよりも、別の部分で勝負する歌も多い。
リズムの面のかっこよさを際立たせたダンスチューンはその最たる例だと思う。
もちろん、そういう楽曲にはそういう楽曲の良さがあるわけだけど、丁寧に言葉が届くからこその魅力もあるわけで、ジャニーズWESTの楽曲にはそういう魅力をもった歌が多い印象を受ける。
だからこそ、サンボマスターのようなメッセージ性が重要となるタイプの書き手の歌がどこまでも似合うのかもしれない。
そして、そういうハートフルな書き手の楽曲をきっちりと自分のカラーに染めて、また違った形で楽曲の魅力を引き出していくんだよなーと、「週刊うまくいく曜日」をはじめとした楽曲を聴いて感じるのである。
まとめ
とはいえ、ジャニーズWESTの魅力ってもっとたくさんあるのだと思う。
きっと楽曲を聴き込めば聴き込むほど、その魅力って広がっていくのだと思うし、楽曲ごとに違う魅力が宿っているのだと思うし。
ただ、サンボマスターが楽曲提供をした「週刊うまくいく曜日」は、ジャニーズWESTだからこその魅力が詰まった一曲だったのは確かだと思う。
他のグループと違った魅力を提示するジャニーズWESTの音楽が、どこまでも眩しかった。
改めて、そんなことを思うのである。
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