前説

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一応、このブログは邦ロックをメインに扱っている。

ロックを邦と洋で分ける必要があるのかという指摘もあるだろうが、個人的には分けている。

理由は、ある程度カテゴライズしないと、文脈が生まれづらく、視点がぼやけてしまって何を取り上げているブログなのかが見えにくくなってしまうからだ。

例えば、M-1グランプリとR-1グランプリという大会があるが、個人的な印象としてはM-1の方が盛り上がっているし、とっかかりやすいイメージがある。

なぜなら、M-1は漫才のコンテストというカテゴライズがしっかりしているからだ。

かつ、ここでいう「漫才」の定義もある程度は定めっているため、面白くなりやすいのである。

ある程度は枠組みがある方が何でもいい。

枠組みのど真ん中にいるのが王道であり、枠組みからはみ出るギリギリを狙うのが異端になって、その分け方も鮮やかになることで、面白さが際立つわけだ。

一方、R-1であれば何でもアリのため、全体的な印象が散漫になってしまい、何でもありが故に盛り上がりに欠けてしまっている印象がある。

ある程度は枠組みがあるからこそ、文脈が見えるし、つかみやすくなるのかなーと思う。

そういう意味で、自分も邦ロックというものをカテゴライズしている。

とはいえ、本当のことを言えば、音楽を国単位で分けるのは、微妙な部分もある。

「邦楽」「洋楽」なんて、いちいちカテゴライズしないのがもしかしたら健全なあり方なのかもね。

前口上が長くなったけど、この記事では久しぶりに気に入っている洋楽を列強します。

別に有名とかそんなのはどうでもよくて、気に入っているものを羅列していきますので、悪しからず。

本編

Tame Impala

今年のフジロックのヘッドライナーとして来日も予定されていたTame Impala。

オーストラリア出身の5人組のサイケデリック・バンド。

まあ、サイケと表現してきたけれど、今年リリースされた『The Slow Rush』はわりとポップさもある。

日本のバンドに嗜んでいる人からすれば「バンド」と言われているのに、ギターの音がそこまで存在感が大きくなくてびっくりするかもしれないが、最近はシンセサイザーを効果的に扱うバンドも増えているし、いわゆる邦ロック好きえもさらっと聴ける人が多いかもしれない。

まあ、フジロックのヘッドライナーに抜擢されていることからも分かる通り、今の洋楽を抑えるならぜひ聴いておきたいバンドである。

Bring Me The Horizon

イギリスで結成されたメタルコアやデスコアなどをルーツに持つバンド。

とはいえ、いくつかの楽曲を聴いてもらったらわかるとおり、すでにメタルというジャンルだけでくくることができないバンドになっている。

2019年にリリースされた「amo」では、ヒップホップやトラップを吸収しており、サウンドの躍動感とビートの動き方に新たなダイナミズムが生まれている。

いずれにしても、重たくて激しい音楽が好きな人に刺さる可能性が高いので、そういう方にぜひ聴いてもらいたい作品である。

The Weeknd

カナダが誇るR&BLUEシンガーであるThe Weeknd。

ソウル、ファンク、インディーなど様々な音楽を下地にした作品と、突き抜ける独特の高い歌声が持ち味。

今年、リリースされた「After Hours」というアルバムでも、様々な音楽形式にチャレンジした意欲作となっている。

くくりとしては、R&Bシンガーになるんだけど、もはやジャンルでカテゴライズしても仕方がないくらいの楽曲だらけだし、わりと聴きやすい歌が多いので、普段はあまりう洋楽を聴かないという人にもぜひ聴いてほしいアーティストである。

Childish Gambino

Childish Gambinoなら「This Is America」が圧倒的に有名だろうし、2019年のコーチェラのヘッドライナーの印象が強い人も多いかもしれない。

が、今年リリースされた「3.15.20」というアルバムも聴き応えがある。

ファンクを土台にしたラップミュージックというような装い。

このブログの読者は、もしかしたらラップミュージックを聴く人は少ないかもしれないけれど、ぜひよかったら聴いてみてほしい。

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Son Lux

アメリカで結成されたグループであるSon Lux。

ジャンルとしては、インディー・ロックになるんだけど、ロックのイメージを刷新するような音使い(特に日本のロックに触れている人は驚くのではなかろうか)が印象的。

ビートの構築の仕方とか、そのビートを構築するうえで使用する音とかに、新たな発見を生み出すこと間違いなし。

日本の音楽の特有の様式が飽きてしまった人には、ぜひ聴いてもらいたい人たちである。

Drug Store Romeos

UK発のスリーピースバンドである。

まず、見た目が整っていて、音使いもドリーミーで綺麗な印象。

シンセサイザーの響かせ方が絶妙なのだと思う。

わりとこの記事で紹介した中ならバンドバンドしているので、わりと洋楽慣れしていない人にもオススメかもしれない。

Soccer Mommy

アメリカの女性シンガーであるSoccer Mommy。

洋楽ってメロディーがない歌が多いとイメージを持っている人もいるかもだが、Soccer Mommyの楽曲はポップで聴きやすい。

Avril Lavigneなんかが持ち合わせているポップさと似通ったものもあるかもしれない。

興味が出たら、今年リリースされた「Color Theory」というアルバムを聴いてみてほしい。

Yaeji

韓国をルーツに持つニューヨーク在住のアーティストであるYaeji。

エレクトロニカルなサウンドとフラットなボーカルが持ち味である。

トラックメイク、DJ、映像作家という一面も持つマルチなクリエイターである。

韓国の音楽といえば、いわゆるK-POPを思い起こす人も多いかもだが、Yaejiをはじめ様々な才能があることを実感するはず。

The 1975

たぶん、今もっとも日本のロックバンドにも影響を与えているバンドのひとつだと思われるThe 1975。

海外バンドに目配せしているバンドなら間違いなく影響を受けているだろうし、具体的にはOfficial髭男dismや[ALEXANDROS]は、間違いなく影響を受けているはずだ。

なぜ影響を受けているかといえば、ざっくり言えばThe 1975が目を離せないバンドだからだ。

そういう意味で、ぴんとくるかどうかはさておき、ぜひ今年リリースされたアルバムを聴いてほしいなーと思うのである。

まとめ

というわけで、いくつかの洋楽アーティストを紹介しました。

当然ながら世界は広く、「洋楽」とひとくくりにするのは横暴だし、こんなもの一部の一部でしかないわけだけど、何かの参考にしてもらえたら嬉しい限り。

日本の音楽にはない刺激がきっとそこにあるはずだから。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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