前説

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以前、こんな記事を書いた。

該当記事:SixTONESの「Imitation Rain」が凄いことを言いたいだけの記事

この記事はSixTONESにスポットを当てた記事だったんだけど、この歌が収録されたシングルには、もう一組のグループの楽曲も収録されている。

そのグループの名前は、Snow Manである。

というわけで、この記事ではSixTONESについてはこう書いていたけれど、Snow Manの曲についてはどう思うのか?ということを書いてみたい。

本編

率直な曲に対する最初の感想

なぜ当初、SixTONESの記事は書いて、Snow Manの記事は書かなかった。

これは、単純にSixTONESの楽曲の方が好きだったからだ。

そして、なぜSixTONESの楽曲が好きだったのかというと、端的に言えば、こちらの方が「バンドの音楽」に距離が近かったから、だと思うのだ。

SixTONESの「Imitation Rain」はX JAPANのYOSHIKIが楽曲を手掛けたということもあり、節々のロックのテイストがまぶされているように感じた。

普段からロックとかバンドの音楽を聴き馴染んでいる自分にとって、そういうテイストがすっと馴染んだのだ。

そのため、かなり早い段階で「この曲は良い!」と思うようになったのだと思う。

対するSnow Manの「D.D」は、とにかくダンスを前面に押してくる楽曲だった。

ダンスナンバーも好きは好きだが、単純なジャンルとして比較したとき、ロックナンバーの方が好きというところがあって、SixTONESとSnow Manの楽曲を比較すると、自分的にはSixTONESの楽曲の方が好みだなーと感じた次第なのである。

つまり、ぶっちゃけてしまうと、Snow Manの楽曲は必ずしも一番最初の段階では、言うほどぐっときていなかったわけだ。

しかし、流れは変わる

好きになる音楽ってふたつのタイプがある。

ひとつは、最初に聴いた段階で「あ、これはやばいわ」と感じるもの。

例えるなら、稲妻が走るような心地であり、一目惚れに近い衝動で楽曲の魅力に取り憑かれてしまうパターンである。

一方で、最初はさらっと聞き流していたのに、聴き続ければ聴き続けるほどに楽曲の魅力に気づいてしまい、いつしか底なしの沼に入ったときのように曲の魅力に取り憑かれているパターンがある。

いわゆる、スルメ曲と呼ばれる楽曲は後者に分類されると思うんだけど、Snow Manの楽曲はこの後者に近い感覚を覚えたのだ。

要は、聴けば聴くほどに好きになったということ。

じゃあなぜ少しずつ好きになったのか。

ここからはそこに焦点を当てて、話を広げていきたい。

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ダンスナンバーとしてのかっこよさ

サビで繰り返される「Dancing Dynamite」というワード。

曲を聴けば、何回もこのワードを繰り返していることがわかる。

おそらくこのフレーズを略したものがタイトルになっていると思んだけど、つまり、このフレーズが曲のキーを握るものになっているわけだ。

ダンスグループがダンスのことについて「ダイナマイトのように」と歌ってしまっているわけだ。

考えたらこれってすごいことだよなーと思う。

言ってしまえば、自分たちでハードルを上げてしまうフレーズを歌っているのだから。

だってさ、生半可のダンスを踊りながら「Dancing Dynamite」なんて歌ってみたとしたら、けっこうきついものがあるわけで。

「いや、あんたらのダンス、全然ダイナマイトなダンスとちゃうやん」と突っ込まれかねないわけで。

今ってSNS社会なわけで、生半可なパフォーマンスをしたら、あっという間に叩かれてしまう世界なわけだ。

挑戦的な言葉を歌うことは、はっきり言ってあまり割りに合わない世の中になっている。

でも、Snow Manはまさしくそこに向かって進んだ感がある。

結果、自分たちの歌っている言葉を一切裏切らないパフォーマンスが、そこにあったように思うのだ。

そうなのだ。

Snow Manって、とにかくダンスがめちゃくちゃにかっこいいのだ。

しかも。

単純なる視覚的な「ダンス」の話に終始するものではない。

思わず踊りだしくなるようなビートの上を、軽やかに歌って魅せている。

こういうところにも魅力を感じるのだ。

様々な観点で、ダンスナンバーの魅力を引き出している、とでも言えばいいだろうか。

この歌を聴いていると、そういう感覚を覚えるのである。

歌のラストでは「Hey you… Let me go!!」と歌っていることからも分かる通り、この曲を聴いているあなたをダンスの世界=Snow Manの世界に招こうとしている・・・というように僕は感じるんだけど、この<思わずSnow Manのダンスの世界>に足を踏み入れたくなる魅力が、存分に楽曲に詰め込まれているように感じるわけだ。

聴いていて思ったもん。

この歌詞に応えるようなパフォーマンスが、ただただ展開されている・・・すげえなあ・・・って。

「Dancing Dynamite」というワードが成立するのは、Snow Manが圧倒的にダンスを磨いたグループだからこそだと思うのだ。

ダイナマイトなダンスを通じて、ダンスの世界にyouを引き込もうとして、その言葉に思わずのってしまうのは、Snow Manだからこそ成立する魅せ方だよなー思うのだ。

月並みの言葉になってしまうかもしれないが、実力派グループの“実力“をこの歌で痛感させられたのである。

曲を知り、ダンスを知り、歌詞を知り、それを知ったうえでさらに楽曲を堪能する。

そのステップを踏むことで、どんどん楽曲の魅力に気づき、沼ってしまうのだ。

聴けば聴くほど、この歌が好きになってしまう理屈は、そういうスキのないパフォーマンスにある。

その辺のダンスナンバーとは違う格のようなものを「D.D.」から感じるのである。

まとめ

華やかさとスマートのカッコよさを兼ね備えたダンスナンバーだと思うし、こんなにワクワクするダンスナンバーもそうはないよなーと思うのだ。

虎視眈々と力を磨いてきたSnow Manだからこその説得力のある歌になっているんだろうなーと痛感するし、こういう歌詞に一切の「うそ」を感じさせないんだろうなーと思うのだ。

デビュー曲にして、この歌をここまでかっこよく表現できるSnow Manの底なし感がすごい。

色んなニュースが渦巻いているが、少なくともジャニーズの新しいグループの実力にはスキがないよなーと思う。

今のジャニーズは熱いな―と、ただただ思うのである。

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