前説

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このバンド、振り幅大きすぎるなーというバンド、いると思う。

この記事では、そういう振り幅が大きいなーというバンドを紹介したい。

本編

クリープハイプ

なんというか反抗心の強いバンドだって思っていた。

怒りをエネルギーに昇華する類のバンドだって思っていた。

尖ったシャープペンシルのようなバンドだって思っていた。

でも、気がつくと、ボーカルの尾崎世界観はめざましテレビでジャンケンをするようになったし、わりとパブリックなイメージのバンドにもなってきた。

どんなバンドでもある程度大きくなると、活動がマイルドになっていく。

クリープハイプもそういう類のバンドなのかなーと思っていた。

ら。

途端に、親子でファンになった場合、どんな顔して観たらいいんだよと突っ込みたくなるような過激なMVを作る。

ディズニーみたいなポップなコンテンツが、急にドキュメンタルのような映像を配信するような振り幅。

思えば、昨年の冬は別の意味で振り幅が大きすぎる映像コンテンツを配信していた。

もし映像=感情なのだとしたら、情緒不安定すぎて不安になってしまう。

山の天気よりも変化が凄まじい。

そんなバンド。

King Gnu

その気になれば、いくらでもスタイリッシュでイケメンな世界観を作り出すことができる。

ビジュアル、演奏技術ともに、無理をせずにそういうかっこつけができるバンドだ。

シャネルとかヴィトンとか、そういう存在そのものが「かっこつけ」になるような存在であれるというか。

問答無用なかっこよさを提示できるバンドだと思うのだ。

なのに。

なぜか気がつくと、コミカルな路線に走っている。

インスタ映えな路線でいけるはずなのに、気がつくとツイッター路線な映像コンテンツを配信するキライがある。

そうなのだ。

King Gnuってインスタ映えとツイッター映えのふたつの要素をもった、振り幅の大きいバンドだと思うのだ。

音楽番組に出演したときの服装で話題をさらうときもあるし、ライブのパフォーマンスも「動き」で魅了するパートが多い。

こういう音楽性でありながら、そういう形でも話題になるバンドって珍しいと思う。

まあ、こういう振り幅の大きさがこのバンドを国民的な人気にしたのだと思うけども。

つくづく面白いバンドである。

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BRAHMAN

ライブでの伝説は数しれず。

詳しくはBRAHMANのことを知らない人でも、このバンドのボーカルは客席に降臨するとダイブするファンをなぎはらうことを知っている人は多い。

そう。

鬼の異名を持つTOSHI=LOWはライブ中は圧倒的な迫力で君臨するのである。

昔に比べたらだいぶ丸くなったとはいえ、ライブ中はやはり独特の緊張感をはなっている。

肉体サイボーグの名をほしいままにした強靭なるボディーと、淀みのない体幹は素晴らしいの一言なのである。

男の中の男という雰囲気をかもしだす。

しかし、一度ステージから降りると表情が一変する。

優しさが満ち溢れるというか、体にまとわるオーラの質が急変するのだ。

特に恋人とつるんでいるときの雰囲気は男というよりも「オカン」に近いものを感じる。

少なくとも、本当におなじ人かよっていうくらいに空気ががらっと変わるのである。

怖い一面と優しい一面をあわせもつ。

そういうバンドなのである。

BRAHAMAN(OAU)は。

凛として時雨

オルタナティブなロックという感じでめっちゃかっこいいバンドである。

硬派なバンドという感じがひしひしと伝わる。

触ると大怪我をしてしまいそうな、そういうヒリヒリさが音楽から伝わってくる。

が。

一度、時雨としての演奏をストップすると大きく三人の表情が変わる。

ドラムの人はイヤホンとTwitterとアイドルの人って感じになる。

ベースの人は時雨のライブ中の物販のMCを担当するんだけど、そのときだけでも演奏中のときとキャラが違いすぎてびっくりする。

TKは、バンド中とは違うフェロモンが溢れまくっていて、なんか色々とびっくりする。

バンドのときはトゲトゲしさに全振りしているのだとしたら、ソロのときはその棘を隠して色気が全面に出てくる印象なのだ。

なんにせよ、ここで言いたいのは、活躍の場所で大きく振り幅が変わるということ。

まったくベクトルの違う個性を持った三人が、演奏のときだけ一気に瞬発的なエネルギーを紡ぎ出すから、時雨というバンドがとてもかっこよく見えるのかもしれない。

その演奏に、刹那的な何かを感じるから。

まとめ

というわけで、振れ幅がすごすぎるバンドたち、なのでした。

もちろん、どんなバンドだって色んな面があるし、場面ごとに顔を使い分けているのだとは思う。

その差が大きけば大きいほど、イケモンモードのときにかっこよさに沼ってしまうということはあるのかもしれない。

SNS社会は、良くも悪くもその振り幅の大きさを目撃しやすいんだろうなーと改めて思うのでした。

では、今回はこの辺で。

ではではでは。

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